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晴、7度、88%
品の良い小さな「酒饅頭」をいただきました。薄皮でふっくらとした小ぶりな「酒饅頭」です。優しい酒粕の香りがします。
福岡はめっきり和菓子屋さんが減ったように思います。朝早くからもち米を蒸す匂い、小豆を炊く匂いが辺りに漂う和菓子屋さんです。祝い事の時などちょっとお赤飯を頼むことも出来ました。そんな和菓子屋さんでは冬になると紅白の「酒饅頭」を蒸して熱々を袋に入れてくれました。中はこしあんです。手から伝わる温かさ、酒粕の独特な匂い、冬の「酒饅頭」は大好物です。
この小ぶりな「酒饅頭」も食べる前に温め直します。冷たくても美味しいのですが、酒粕の香りの立ち方が違います。米子には「饅頭蒸し器」という土鍋があります。一見、普通の土鍋です。ところが底には穴が空いていて、他のお鍋に湯を沸かしその上に乗せると蒸し器になる仕組みです。色といい、形といい、寒い時にお饅頭をいただくと、いつもこの「饅頭蒸し器」が欲しくなります。米子地方では蒸したお饅頭をこの蒸し器に入れたままお客に勧めるそうです。蓋を取って、饅頭を手にする人の顔が思い描かれます。欲しい欲しい「饅頭蒸し器」ですが、蒸し器もたくさん持ってます。「道具を増やさない」と心で唱えて諦めます。
日が差すと庭が心地よくなりました。 酒粕の良い匂いにつられて、ココも興味津々です。庭に持ってくるまでに、実は私、「酒饅頭」を一つ口に入れてしまいました。私も待てません。
最近ではスーパーで個装された紅白の「酒饅頭」が一年中売られています。なぜかスーパーの「酒饅頭」には手が出ません。和菓子屋さんの熱々の「酒饅頭」が懐かしく思い出されます。
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