曇、18度、93%
福岡在住の97歳料理研究家桧山タミさんの台所道具の展示会いに行きました。「桧山タミ台所展」です。現在は現役を退かれています。
桧山タミさんの義姉にあたる方と私の母がお親しくさせていただいていたので、幾度かお名前を聞いたことがありますが、実際にお会いしたことはありません。香港から帰国するまで福岡を40数年離れていましたから、当たり前です。6年前に帰国して福岡のローカル番組に出ていらした「桧山タミさん」を幾度か拝見しました。
関東の山奥に住む友人が朝思いついて「桧山タミ台所展」を見に福岡に来て日帰りしたと知らせを受けました。とても感銘を受けたと言います。人がいっぱいだけど見たほうがいいよ、とのお勧めで行って来ました。
桧山さんの台所はテレビで幾度も紹介されています。今回の展覧会はその台所を再現し、50年に及ぶ料理研究家の足跡を紹介するものです。確かに会場に向かうエレベーターはほとんどがこの展覧会に向かう方ばかりでした。入場券を買って入ります。テレビで見た台所道具が同じように再現されていました。
テレビで桧山さんは「銅鍋は高くてもいい仕事をします。」と話していました。私は銅鍋を「卵焼き器」しか持ちません。銅鍋の熱の電動率の良さ、仕上がりの綺麗さは実感しています。展示会を見たら「銅鍋が欲しくなるだろうなあ。」と思いながら向かいました。
思ったより狭い会場でした。桧山さんの手書きのレシピやメモを拝見しているとお人柄が伝わって来ます。たくさんの料理教室の生徒さんに慕われていたのは明白です。大小、用途も形も様々な銅鍋の展示、やはり欲しいなあと思います。もうすでに鍋は持ちすぎている私です。と一つのフライパンに目が留まりました。 桧山さんが考案した深さのある銅のフライパンです。「あっ!」と声が出ました。同じフライパンがつい先日我が家の鍋に加わったばかりです。
主人の実家の整理で義母が使っていたフライパンを持ち帰りました。銅製だとはわかりますが真っ黒でした。幾度も磨きをかけて、今我が家の台所で働いてくれています。 小さな注ぎ口がついています。深さが十分にあるフライパンです。熱の伝わりが早く、焼き目をつけるのもお得意。ところが黒ずみを取る手間は大変です。このフライパンが来て、結婚以来使い続けたフライパンを始末しました。
義母はどうやって手に入れたのかしら?今日は施設に面会に行きます。義母に尋ねてみるつもりです。覚えているかな?
義母から譲り受けたフライパンを握ると私の気持ちがふっと明るくなります。大事に使わないと。
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