チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

河骨の花

2024年06月22日 | 

曇、24度、92%

 「河骨」という水辺の植物をご存知でしょうか?私が初めてあった「高骨」は染付の器に描かれた葉でした。「葉の形が可愛い、何だろう?」と思ったのは20年も前のことです。次にその形に出会ったのは和服の絵柄でした。当時は今ほどネット検索が進んでいませんでしたから、「河骨」に辿り着くまで数年かかったと思います。器も和服も葉のみの紋様でした。日本に伝わる紋様に違いありません。「高骨」と知ったのは数年前、たまたま「家紋」の一覧を見ていた時でした。古くからの紋様ですから「家紋」にあるのは当然です。「家紋」にも葉が三枚あしらわれています。

 葉の形、美しさは花と同じほど私の興味を引きます。「双葉葵」「花蘇芳」などなど見飽きない葉の持つ美しさがあります。この「河骨」に花が咲くのを知ったのは帰国してからのことです。しかも最近では減少傾向にある「河骨」だと知りました。そんな「河骨」を3年前分けていただきました。栃木の方で庭にある「河骨」を送っていただきました。家の小さな瓶に入れました。葉の大きさ5センチほどです。冬も緑のまま水から少し茎を持ち上げています。

 つい2週間前、新芽とは違う緑のビー玉のような花芽をつけました。花芽が重いのか?花茎が横に寝ています。「咲かないかもしれない。」そう思うと愛おしく一日幾度も葉陰の蕾を見つめました。

 昨日の朝、大雨の後の庭におりました。水遣りの必要がないのでぐるりと回っただけ、でもふと目に留まったのが「河骨」の瓶です。緑だった蕾が黄色くなっています。そして茎が真っ直ぐに立ち上がっています。 しかも、蕾の先がうっすらと開きかけています。それから2時間後、 開きました。「高骨さん、ようこそ」黄色の花びらの中にはまんまるな花芯が元気にのぞいています。次に観に行くと、黒いアリたちがたかっていました。息を吹きかけアリを追い払いました。その時触れた花芯はべっとりと濡れていました。よほど甘い蜜を出すのでしょう。

 「高骨」の花は次第に赤みを帯びてくるのだそうです。幾日咲くのでしょうか?夕方には、花先を閉じました。 アリが心配で幾度も観に行きました。

 写真に写り込んでいる葉は「紫蘇」の葉、切れ込みが入っているのが「高骨」の葉です。この瓶には一年中、「スズメ」が水を飲みに来ます。昨日は「スズメ」も開花を見たことでしょう。色の変化、種をつけるのか?「高骨」を見るのが毎日の楽しみです。


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