晴、11度、89%
一年近くの入院で義母は髪を伸ばしました。8月に退院した折に髪を染めていましたが、すっかり白髪に戻っています。今回の退院前から美容院に行きたいと仕切りに言っていました。
入所した施設には定期的に散髪、カット、カラーもしてくれる美容師さんがやってくるそうです。パーマはありません。お値段も非常に手ごろです。義母に早速勧めると、「そんなのは嫌よ、パーマをかけたいし。」と言います。そこで外出許可を取って馴染みの美容院に連れて行きました。
パーマとカラーで約3時間、すっかり満足した義母です。出がけにはシャンプーやコンディショナー、オイルまで求めました。2階にあるこの美容院、義母より一足後に降りる私にお店の人がそっと言いました。「絶対に家に帰るよ、嫁にあんな所に入れられて。」と義母は繰り返し言ったそうです。親しい人に電話をしては同じようなことを言っています。残念な気持ちですが、この施設を最終的に選んだのは義母自身だという思いが私にはあります。
階段の上り下りは今回の退院後初めてのこと、足元はおぼつかなく今まで以上に弱っているのが見られます。帰りには自宅に寄って、セーターを10枚、ズボンやらを施設に持ち帰りました。実はもっと持って帰りたかったのですが、「私の車は小さいから乗らないわ。」と後日私が届ける約束付きで諦めさせました。10枚で十分です。
日暮れが早くなっています。気温も急に下がります。施設の夕飯前に義母を送り届けました。施設を出る前に呼び止められました。「義母さん、冷蔵庫に賞味期限を過ぎたものを入れてるかどうか、次回確認してください。」とのことです。集団生活では食当たりに施設側が留意しています。義母は病院でも食当たりを起こし下痢が続きました。まだ入所して2週間、きっと病院からの申し送りが施設に来ていると思います。
入院時は週5回ほど洗濯物を取りに行き、乾いたものを持って行っていました。施設に入れば義母の元に通う回数が減るかと思っていましたが、まだまだ、頻繁に行かなくてはならないようです。「いやだ、出たい。」と言っていますが私から見ると少し落ち着いて来たように見られます。時間をかけた義母との付き合いの始まりだと思っています。
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