晴、4度、80%
昨日は43回目の結婚記念日でした。主人はコロナでこの2年間帰国できずにいます。離れて迎える結婚記念日です。記念日ですから一人のお夕飯も少し手の込んだものを作りました。「スズキ」はそろそろ旬が終わります。ちょうどいい具合に気候が逆戻りで気温が下がりました。さあ、パイ生地を作ります。
パイ生地に織り込むバターはどこに温度センサーがあるのかと思うぐらい、敏感に温度に反応します。夏場クーラーをつけて作業していても、外気温度を察知するのかすぐにダレてしまいます。パイ生地やクロワッサンは寒い季節に作るのがベストです。長崎で獲れた大きな「スズキ」を切り身にしてもらいました。塩梅のいい大きさです。主人がいれば半身の大きなパイになったでしょう。
スズキの身と一緒にパイに詰めたのは「ジェノバソース」バジルソースです。パスタソースとして使うことが多いのですが、私は白身の魚に合わせます。自家製の「ジェノバソース」は固めに作ってあります。必要に応じて薄めて使います。固いままの「ジェノバソース」を「スズキ」の両面に塗りパイ生地に包みました。
パイの空気抜きの切れ目から見えているのは「ジェノバソース」です。切り分けると厚みのある「スズキ」はホックリと焼きあがっています。「スズキ」の淡白ながら旨味のある味は「タイ」に似ています。潮くさいのが「スズキ」でしょうか。美味しいバターを幾層にも織り込んだパイは軽くて一向にお腹にもたれません。
美味しいお夕飯でした。また次の一年が始まりました。主人は今日は「コロナのワクチン接種」です。香港の政治もコロナの状況も心配です。でも決して「心配してる。」とは主人に言いません。日々送られてくるメールや写真を見て、主人の身の安全を祈ります。きっと元気にまた会えますよ、近いうちに。