曇、15度、82%
春めいた日差しが部屋に届くと、部屋の隅の薄っすらした埃が目に付きます。「掃除してるんだけどなあ。」温かさに釣られて服が一枚一枚と軽くなります。すると、髪の毛の先が襟足に当たります。「髪を切ろうかな。」毎年春になると同じことを感じます。
デッキで過ごせる気候になりました。デッキに座り、ぼんやり鳥の声を聞きます。急に庭にも日の光がもっと欲しいと思いました。常緑樹が多い庭です。子供の頃は今より10本以上もの木がありました。庭を作り直して木を切った後、その明るさに心が浮き足立ったことを思い出しました。「枝を払おう!」
この4年間の庭仕事で手指は節くれ立ちました。この1年は親指の付け根に力が入りません。ノコギリ、大きなハサミを使うのがしんどいと感じます。チェーンソーを出して来ました。チェーンソーは早く切れますが、私に跳ね返る力も大きいので十分な注意が必要です。庭を見て回り、切る木や枝を決めました。2日がかりの予定です。ハシゴは使いません。
1日目、裏庭の「オリーブ」を切りました。たった4年で3メーター近くに伸びました。毎年切ります。オリーブ農家の方が木が暴れないように2月のうちに木を切ると聞いたことを思い出します。枝分かれした大きな枝を切りました。ひこばえ、垂直に立った枝も切り落とします。
2日目、北の庭の「ユーカリ」だけのつもりが、「ネズミモチ」なども枝払いすると地面に日が届くことに気付き、大仕事になりました。
さてこれからがまた大変、これらの木々を細かく裁断してゴミ袋に詰めます。裁断途中、「チェーンソー」のチェーンが外れてしまいました。休憩を兼ねて、分解します。 「チェーンソー」を使う間は集中するために、ココは庭には出しません。大きな音をガラス越しに聞いて、庭の私の姿を追っています。
ゴミ出し日の仕事です。夕方前には完了しました。一度に出せるゴミ袋は大きいもので8袋まで、どうにか収まりました。この2日、時間を違えて庭を回ります。日差しが地面に届いています。まだ芽の出ない球根もこれで温かさを感じてくれるはずです。家もガラス越しに見える景色がスッキリしました。心が軽くなります。お次は私の髪を切ります。