1時間ほど休み、早速市内観光に。
ナポリはギリシャ語で「新しい街(ネアポリス)」という意味で、
ギリシャの植民地としてスタートした。
12世紀からはノルマン人に、
13世紀にはアンジュー家、アラゴン家に統治され、
16世紀にはスペイン総督、
18世紀にはフランスブルボン王家の統治を受けたが、
それぞれの時代の建物や美術品が残されており、
文化的な水準が高いと言われている。
バスを降りて最初に見えた建物がカステル・ヌオヴォ。
1282年にフランスのアンジュー家出身のシャルル1世が建てた城。
ヌオヴォというのは「新しい」という意味で、新しい城、すなわち、
卵城より新しいということらしい。
要塞のような城、卵城。
12世紀にノルマン王によって、サンタ・ルチア港の埠頭に建てられた城。
基礎部分に卵を埋め込み「この卵が割れた時は、
城はもとより、ナポリの街まで危機が迫る」
という呪文がかけられたという伝説が名前の由来らしいが、
私には意味がよく分からなかった。
卵城の上まで上ると、ナポリ湾の向こうに、ヴェズヴィオ山が見える。
「ナポリを見て死ね」という言葉は、この城から見た風景だとか。
皆は足で、鳩ちゃんと私はエレベーターで昇った。
もう思い残すことはない・・・・かな?
卵城から10分、プレビシート広場に面した正面に、
スペイン統治下の17世紀初めに建てられた豪華な宮殿がある。
18世紀以降、ブルボン家はじめ、歴代ナポリ王の居城になり、
正面には歴代ナポリ王8人の彫像が並んでいる。
これが世界遺産になっているの・・・?と言うぐらい、
質素な建物に見えた。
ところが中に入ってびっくり!
美しい大理石の彫刻に息を呑んだ。
王宮の正面にはプレビシート広場。
私の憧れは崩れてしまったが、
やはり、ナポリの人達はこの街に強い誇りを持っていることだろう。