9月30日 (金)
テニス仲間の北さんから「紅葉を見に行きましょう。」と
お誘いをいただいた。
山登りは苦手な私。
まだ若い頃に戸隠山と黒姫山に2日連続で登ったときに
精神的にも肉体的にも本当に辛かった思い出があったせいだ。
夫も現地に早く着いて朝まで車中泊は辛いからと難色を示したらしいが
優しい北さんは ロープウェイで登るんだから大丈夫!
早朝に出発をすれば大丈夫! と勧めて下さった。
お仲間はテニス仲間の北さん、下ちゃん、
森さん、野んちゃん、そして、私達の計6人。
いよいよ、30日の夜中1時40分、ご近所の森さんが
我が家まで迎えに来て下さって、全員テニスクラブの駐車場で待ち合わせた。
皆さんは登山大好き仲間であちこち経験も豊富らしいが、
私はどこに行くのかもよく分かっていなかった。
5時前、まだ夜明け前の暗闇の中
菅の台バスセンターの駐車場に着くと北さんは
路線バスしらび平駅行きのチケット6枚を買うために
急いで順番待ちの列の最後尾まで走って下さった。
次に森さんが身支度を調えて北さんと替わり、
北さんは車に戻って、ご自分の支度を調えて再度列に加わった。
私は自分のことだけ。
チケット売り場と平行して、バスを待つ人達は左側の列に並ぶ。
まだ人の顔もよく見えない暗闇の中で、
私達はひときわ明るく見える休憩所の中に入り、
コンビニで買った朝食のおむすびを交代でいただいた。
やがて、始発バスに乗り込み、全員が座席に座ると
出発進行。
途中、落石が道路に落ちていて、運転手さんは車から降りて
それを道の端まで運んだが、
突然の大きな落石ならひとたまりもないだろう。
30分後、しらび平駅に到着(7:58) ロープウェイで千畳敷駅まで。
宝剣岳を目指して歩き始めた。(8:35)
まだまだ遠い・・・
きついよぅ・・・
後を振り返って・・・
「いつでも下りていいからね、あの二股の分かれ道から
右へ行けば駅だよ、左に行けば池があるから、
回って階段を上れば駅だから、そこで待ってていいからね。」
皆さんが何度も声を掛けて下さった。
余裕綽々の森さん
いつの間にか、私のザックまで持って下さって にこやかな下ちゃん
振り返れば・・・もう分かれ道は見えない・・・
後少し・・・
乗越浄土に全員到着!!!(9:45)
一休みの後、命知らずの4人は宝剣岳の頂上を目指してさらに登る!!
残りの二人はここでお留守番!
何と4人とも鎖の命綱を手繰って
てっぺんまで登ったそうだ。
信じられないこの笑顔!!!
ちっちゃな体なのに宝剣岳のてっぺんまで・・・
届いたのかな・・・野んちゃんの足は
何と、余裕綽々だった森さんの登山靴の底が
壊れて外れてしまった。
どうしたらいいの・・・
驚いていると、野んちゃんがバッグの中から
4~50㎝のナイロンストッキングを2本出して、
本体と底を2カ所しっかり結びつけて 修理完了。
その準備の良さに、皆感服した。
さて、しっかり休み、おやつもいただいて、これから下山。(11:50)
行きはよいよい、帰りは怖い。
後続の人達が次々登ってきて、まるでアリの行列のようだった。
あんなに苦労して登ったのに、ふと後を振り返ると
もうアリさん達は遠くて見えない。(12:05)
一歩一歩踏みしめて、滑らないように、人にぶつからないように、
気を付けながら、ようやく池までたどり着いた。(12:32)
入れ替わり立ち替わり、看板の前に立って
今下りてきたカールの広さ、高さを思いながら記念撮影。(12:35)
池の傍に立って説明をされていたガイドさんによると
真夏の暑さ、雨の多さで、今年の紅葉はこのまま色付くことなく
枯れてしまうのではないかとのことだった。
14:30には、今朝出発した駐車場に戻り、
隣接する食堂で北さんお勧めの味噌カツ丼をいただくことになった。
私は単品でラーメンだけ。
何年ぶりかのラーメンはとってもおいしく、
一口かじらせてもらった味噌カツもとってもおいしかった。
さて、満足、満腹の内に今夜のお宿に向かうことに・・・(続く)