[英語の壁」に挑んだ12人の日本人
もう何ヶ月も前に、英語の先生から是非読みなさいと言われ、
一冊の本をお借りした。
各界の著名な人達がどのように英語を勉強し、
今日に至ったかという経験談を
古屋祐子さんがインタビューをしてまとめた物だった。
養老猛司氏 (解剖学者)
竹中平蔵氏 (経済学者)
中村修二氏 (電子工学者)
上野千鶴子氏 (社会学者)
坂東眞理子氏 (昭和女子大学学長)
浅野史郎氏 (前宮城県知事)
明石康氏 (元国連事務次長)
本川達雄氏 (生物学者)
酒井敬子氏 (中東研究者)
松沢哲郎氏 (動物心理学者)
古川聡氏 (宇宙飛行士)
福島孝徳氏 (脳神経外科医)
忙しくてなかなか読む時間がなく、途切れ途切れに読むので、
そう厚くはない文庫本なのに、
何度も読み返しながらついに読み切った。
その中の一人は「徹底的に文法を学ぶことが大切。」と言い、
一人は「文法をまず忘れなさい。」と言う。
でも、どなたの言葉も全て真実であり、
英語で自分の言いたいことが伝われば
流暢でなくても、いわゆるカタコトでなまっていてもそれで良い、
話し手に分かってもらいたいという強い気持ちがあれば、
皆は何とか聞いてくれようとする・・・と書かれていた。
正にその通り!
しかし、彼等とは器が違い過ぎる。
大きなどんぶりから溢れ出るような脳ミソと、
私のお猪口大の脳ミソとは
差が大き過ぎて、スタートから もうどうしようもない。
明石さんの「自分の中に語るべきことがない人は
言葉を勉強したってしょうがない。」
という言葉にハッとさせられた。
日本人で日本語を使いこなしている(と思っている)私も、
いつも自分の知識、教養の浅さに、
そして、表現力の乏しさに自己嫌悪しているが、
問題は「自分の中に語るべき物がない。」ことだ。
まして、英単語の語彙も少なく、文法もめちゃくちゃ・・・
何年経っても、英語の勉強はボケ防止程度かもしれない。
それにしても、作者の古屋祐子さんは
「クリムゾンインタラクティブ}という総合的な
英語ソリューションを提供するインド、ムンバイにある
特に英文校正サービスにおいては業界最大手の会社の、
マーケティング部長という立場にある方らしいが、
そうそうたる12人の日本人に、突撃取材をし、
これだけの本にまとめられた彼女は、
「英語の壁」に挑んだ13人目の日本人に違いない。
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