8月25日
娘の伝で、小林紀子バレエ・シアターの104回公演チケットが手に入り、
母が「一度も本格的なバレエを観たことがない。」と言うので、
初台にある新国立劇場オペラ劇場(オペラハウス)に
出かけることになった。
「マノン」という物語を全く知らない二人だったが、バレエが始まるや否や、
舞台の美しさ、バレエダンサーの動きのすばらしさに
身を乗り出して見入った。
一言の台詞もないのに、全てが分ってしまう・・・
原作はアベ・プレヴォの「マノン・レスコー」。
主演の島添亮子さんの美しさ、鍛え抜かれた見事なプロポーション、
内面からほとばしる表現力の豊かさ、
日本にもこんなにすばらしいプリマバレリーナがいたのだと興奮した。
下のピットで懸命に演奏を続ける
東京ニューフィルハーモニック管弦楽団の方々と、
舞台の上で、まるでオリンピックの競技者のように
鍛え抜かれた肉体で踊るバレエダンサーの方々、
それを阿吽の呼吸で繋ぐアラン・バーカー氏の指揮、
途中、20分の休憩時間を2回挟んで、3時間近い熱演にすごく感動した。
これだけの舞台を造り上げるのに、
一体どのぐらいの時間を費やしたのだろう。
商業ベースに乗りにくいこれらの舞台や音楽の芸術家達が、
もう少し優遇される世の中であって欲しいと心から願わずにはいられない。
好運にもフィナーレだけ、写真に収めることが出来た。
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