大橋みつるの平和ト-ク・・世直しご一緒に!

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日本語版新聞紹介

国連が動き出した。核廃絶の力・民は核兵器より強し

2009-09-26 | 世界の変化はすすむ

「核なき世界」へ決議

  国連安保理 首脳会合で全会一致

       核軍縮条約の交渉よびかけ


 【ニューヨーク=小林俊哉】

 国連安全保障理事会(15理事国)は24日、オバマ米大統領が議長となり、核軍縮・不拡散をテーマにした初の首脳級特 別会合を開催しました。「核兵器のない世界」を目指した条件づくりに安保理として取り組む決意を前文に明記した米国提案の決議が、核保有5大国を含む全会 一致で採択されました。


 決議は、核不拡散条約(NPT)締約国に対し、同条約6条に基づいて「核軍備の縮小に関する効果的措置について、および厳重かつ効果的な国際管理の下における全面的かつ完全な軍備縮小に関する条約について、誠実に交渉を呼びかける」と明記しました。

 核兵器廃絶を正面に掲げた国際条約の交渉とは異なるものの、NPT6条に基づき、核削減を含む軍縮条約の交渉を促進するとの決議が安保理で採択されたのは初めてです。

 決議は、NPTを核不拡散の「礎石」とし、NPT非加盟国に対し、加盟を促進することを盛り込んでいます。包括的核実験禁止条約(CTBT)早期発効も目指します。世界各地の非核兵器地帯条約・構想についても歓迎、支持すると表明しました。

 また、NPTの目的を推進する上で、市民社会の貢献にも言及。安保理として世界の核軍縮運動の役割を高く評価したものとなりました。

 北朝鮮、イランの核問題については、名指しはしないものの、過去の安保理決議を再確認しました。

 拘束力のある安保理決議として「核なき世界」をめざす国際社会の意志が示されたことは注目されます。第1次戦略兵器削減条約(START1)に代わる米ロ間の核軍縮条約交渉や、来年5月のNPT再検討会議に向けた国際的努力の前進が期待されることになります。


被爆国の責任果たす

安保理 鳩山首相が決意示す

 【ニューヨーク=坂口明】鳩山由紀夫首相は24日午前(日本時間同日夜)、核不拡散・核軍縮に関する国連安保理首脳会合で演説します。日本は「唯 一の被爆国として果たすべき道義的責任」として「核軍拡の連鎖を断ち切る道を選んだ」と表明し、非核三原則の堅持を改めて誓い、「核廃絶の先頭に立つ」決 意を示します。

 鳩山氏は、オバマ米大統領が4月の演説で「核兵器のない世界」の構想を示したことは世界中の人々を勇気づけたとし、包括的核実験禁止条約(CTBT)、兵器用核分裂物質生産禁止(カットオフ条約)の早期交渉開始を呼びかけます。

 北朝鮮による核開発については、国際の平和と安全への脅威であり、認めるわけにはいかないとし、対北朝鮮制裁に関する安保理決議1874の実効性を高めるため、さらに必要な措置をとると述べます。

 鳩山氏はまた、近隣国家が核開発を進めるたびに日本の核武装を疑う声が出るが、「それはわれわれの強い意志を知らないが故の話だ」として、否定します。



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核兵器廃絶への国際世論を!

2009-09-26 | 市民のくらしのなかで

志位委員長 カザフ与党第一副議長と会談

核兵器廃絶とアジアの平和での協力を確認


 【アスタナ(カザフスタン)=田川実】

24日から開催される第5回アジア政党国際会議に参加するため当地を訪問中の日本共産党の志位和夫委員長は 23日、カザフスタンの与党ヌル・オタン(人民民主党)のダレハン・カレタエフ第一副議長と同党本部で会談しました。双方は、地球的規模での核兵器の廃絶 で協力するとともに、外部に開かれ対話と信頼によって平和を確保しようとする平和の地域共同体の拡大をすすめ、アジアを平和な大陸にするうえでの協力で一 致し、両党間の関係を今後発展させることで合意しました。


写真

(写真)カザフスタンのヌル・オタン(人民民主党)のダレハン・カレタエフ第一副議長(左)と会談し握手する志位和夫委員長=23日、アスタナの同党本部(林行博撮影)

 カレタエフ氏は、両国関係の発展のために政党間の協力が果たす役割は決して小さくないと述べ、志位氏の今回のアジア政党国際会議への参加とヌル・オタン本部訪問に感謝を表明しました。

 志位氏は会議への招待に感謝し、旧ソ連共産党による干渉攻撃とたたかい、チェコスロバキアやアフガニスタンへの侵略を厳しく批判してきた日本共産 党の自主独立の立場を紹介。「この点ではソ連による暴虐とのたたかいのなかで独立をかちとったカザフスタンと共通するものがあると思います」と述べ、「世 界とアジアの平和の問題にかかわって、双方に二つの点で大きな共通点があると感じています」と話を続けました。

核兵器の犠牲

 一つは、日本とカザフスタンが、核兵器による犠牲という深い共通の痛みを共有している点です。志位氏は「旧ソ連による核実験でカザフスタンで 100万人以上の人々が被害を受け、とりわけその犠牲が世代を超えて子どもたちに及んでいることに胸が締め付けられます」と述べ、核実験場セミパラチンス クでの被害にかかわる日本の写真家による最新の写真集を贈呈しました。

 志位氏は、カザフスタンが国民的たたかいを通して核実験場を閉鎖し、旧ソ連時代から残された核兵器を自ら放棄したこと、さらに中央アジア非核地帯 の確立に主導的役割を果たしたことについて、「世界とアジアの平和に貢献する勇気ある賢明な選択だったと思います」と表明しました。

 カレタエフ氏は、志位氏の言葉に一つ一つうなずき、写真集に見入りながら、「私たちのたたかいへの支持と協力に感謝します」「私たちの痛みは、日 本の皆さんにもあるものだと思います。その意味でも、志位委員長の今回の訪問をありがたく思います」と発言。「今回のアジア政党国際会議の中で、日本共産 党が活発に活動されることを望んでいます」と述べました。

 それを受けて志位氏が、「今回の会議での発言では、『核兵器のない世界』をめざす私たちの意思を世界に表明し、核兵器廃絶を主題とした国際交渉開 始を世界によびかけることを訴えたいと考えています」と述べると、カレタエフ氏は大きくうなずき、「緊密に協力していきましょう」と語りました。

平和共同体を

 志位氏は二つ目の共通点として、国連憲章を土台とした地域の平和共同体をつくるカザフスタンの努力をあげました。

 志位氏は、東南アジア諸国連合(ASEAN)が中心となってつくった東南アジア友好協力条約(TAC)という地域の平和共同体が巨大な平和の流れ になっていることに注目してきたと述べ、「中央アジアでも、大きな平和の源泉がつくられつつあることに、たいへん心強い思いです」と語りかけました。

 カザフスタンが提唱したアジア相互協力・信頼醸成措置会議(CICA)がアジア人口の90%を含む20カ国が参加して、目を見張る発展をしている こと、上海協力機構(SCO)でもカザフスタンは有力な役割を果たし、イスラム諸国会議機構(OIC)では2011年の議長国に選ばれていることなどを指 摘。

 「外部に敵を求める軍事同盟でなく、外部に開かれ対話と信頼によって平和を確保しようとするこれらの平和の共同体にこそ、未来があると思います。 北東アジアでも、6カ国協議を再開・成功させ、地域の平和共同体をアジア全体に広げることが大切です。アジアを平和な大陸にするうえでの連帯と協力を願っ ています」と述べました。

 志位氏の発言に、カレタエフ氏は、「アジアと世界の平和のための両党の協力をすすめましょう」と応じました。



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