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2009-09-27 | 世界の変化はすすむ

核廃絶の声 世界に発信しよう

       アジア政党国際会議

     志位委員長が発言


 【アスタナ(カザフスタン)=田川実】日本共産党の志位和夫委員長は、25日、カザフスタンのアスタナ市で開催されたアジア政党国際会議で、「『核兵器のない世界』をめざして」と題して発言しました。


写真

(写真)第5回アジア政党国際会議全体会合で発言する志位和夫委員長=25日、アスタナのカザフスタン下院本会議場(林行博撮影)

 志位氏は、今回で5回目となるこの会議には、この大陸のすべての地域から、与野党を問わず多くの政党が集い、戦争、侵略、覇権に反対し、世界とアジアの平和秩序を共同して探求する会議として発展してきたことを指摘し、核兵器問題にしぼって発言をおこないました。

両国の共通する痛みの体験にたって

 志位氏は、冒頭、カザフスタンに設置されたセミパラチンスク核実験場がもたらした深刻な犠牲にふれ、「日本とともに、カザフスタンほど核兵器に よって苦しめられた国はないでしょう。その地でおこなわれる今回の会議において、『核兵器のない世界』をめざす私たちの共通の意志を、世界に表明しようで はありませんか」と呼びかけました。

どうすれば「核のない世界」に到達できるか

 つづけて志位氏は、「世界では、核兵器廃絶をめぐって、新しい状況が生まれています」として、今年4月のプラハでのオバマ米大統領の「核兵器のな い世界」をめざす演説をめぐって、大統領と書簡のやりとりをおこなったことを紹介しつつ、「どうすれば、人類は『核兵器のない世界』に到達できるでしょう か」と問いかけました。

 志位氏は、包括的核実験禁止条約(CTBT)の批准、世界に広がる非核地帯条約など、核軍縮の個々の部分的措置は、積極的意義をもつが、「これら の部分的措置は、核兵器廃絶という目標と一体にとりくまれてこそ、『核兵器のない世界』への道が開かれる」ことを力説しました。

 また、志位氏は、核不拡散条約(NPT)の体制に言及。条約第6条にもとづいて、核保有国が核廃絶への真剣な努力をおこなう重要性を強調しまし た。そして、24日、国連安保理核軍縮特別会合において、米国政府が提出した決議案にもとづいた議論がかわされ、「核兵器のない世界のための条件を築く」 ことが宣言され、NPT第6条に従って核軍備撤廃のための交渉を誠実におこなうことが決議されたことについて、「この動きを前進の一歩として歓迎します」 と表明しました。

核兵器廃絶のための三つの提案

 志位氏は、発言のむすびに、「明日、採択されるアスタナ宣言に、三つの内容を盛り込むことを提案します」とのべました。

 第一は、「核兵器のない世界」をめざす共通の意志を、世界に表明することです。

 第二は、核兵器廃絶を主題とした国際交渉を開始することを、世界に呼びかけることです。

 第三は、核保有国に対して、来年のNPT再検討会議で、核兵器廃絶を達成する「明確な約束」を再確認することを求め、その接近と実現への第一歩を踏み出すことです。

 志位氏が、「核実験による犠牲に苦しみ抜いた痛苦の経験から、みずから核兵器の放棄、非核地帯の創設という勇気ある道にすすんだ、この地、カザフ スタンでおこなわれる歴史的会議で、核廃絶へのメッセージが世界に発信されることを強く願ってやみません」とのべると、会場から大きな拍手がおこりまし た。



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鳩山演説は、社会進歩の方向を指し示している。

2009-09-27 | 市民のくらしのなかで

東アジア共同体など表明

     鳩山首相が国連演説


 【ニューヨーク=坂口明】

 鳩山由紀夫首相は24日正午(日本時間25日未明)、ニューヨークで開催中の国連総会の一般討論で23分間演説しまし た。「新しい日本は友愛精神に基づき、世界の『架け橋』となる」として、(1)世界的な経済危機への対処(2)地球温暖化問題への取り組み(3)核軍縮・ 不拡散(4)平和構築・開発・貧困問題(5)東アジア共同体の構築―の課題に取り組むと表明しました。

 このうち東アジア共同体の構築に関して鳩山首相は、「日本は過去の誤った行動に起因する歴史的事情もあり、この地域で積極的な役割を果たすことにちゅうちょがあった」とし、今後は「歴史を乗り越えてアジアの国々の『架け橋』となる」と表明しました。

 平和構築の課題ではアフガニスタン問題に言及し、問題解決の「主役はアフガニスタンの人々だ」と強調。アフガンの反政府勢力との和解や再統合は重 要な課題となるとし、日本は和解に応じた人々に生活手段を提供するための職業訓練など、社会復帰支援の検討を含め、有益な貢献を果たすと語りました。

 日朝関係について鳩山氏は、平壌宣言に基づき、拉致・核・ミサイルの諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を誠意をもって清算して国交正常化を図ると発言。「拉致問題で北朝鮮による前向きかつ誠意ある行動があれば、日本としても前向きに対応する用意がある」と述べました。

 鳩山首相は、国際平和や環境などの諸問題で国連が果たすべき大きな役割を強調。国連安保理改革にも触れ、常任・非常任理事国双方の拡大と日本の常任理事国入りをめざすと表明しました。


 
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