第一章 日本・韓国・北朝鮮との友好発展が、アジアの平和を実現する
1、私の思い
私が目指してきた社会は、真に自由な社会です。
一九四六年一一月三日、日本国憲法が公布され翌年五月三日に施行されましたが、私はその年に小学校に入学し、新憲法・教育基本法のもとで行われる初めてめての教育を受けました。憲法のもとでの学校生活と、社会人になってからも憲法を学びそれを実践してきました。
私は、父の顔を覚えていません。私が二歳八ヵ月の時に病死したからです。母は戦中戦後の大変な時代を、二歳上の兄と一歳十カ月下の妹と、私を育てあげました。当時はどこの家も食べていくのに精一杯でした。
中学校卒業後、すぐに就職し夜学で勉強しました。だから、子供ながらに自分が目指していた理想の社会は、差別なく、やりたいことが自由にできる社会でした。大人になってその思いはいっそう強く大きくなっていきました。
私が実現したいと思っていた社会は、 「日本国憲法」の内容が実現され、平和な社会でみんなが人間らしく生きていけることでした。
21世紀になり「国民が主役の民主主義の流れ」が、世界の大多数の国ぐにで政治の原則となり、世界政治の主流となりつつあるのに、日本が遅れた国となり、世界の孤児になってはならない、「もっと世界を知ろう」というために、隣の国からだんだん世界を見ていくことが大切だと思うのです。
いま、世界史の発展方向として「戦争は違法だ」と明らかにされ、戦争を防ぐために平和の国際秩序を作り上げることが、世界諸国民の緊急切実な課題となっているからです。
核戦争をなくし、これ以上人類を滅亡させる放射能被害を出さないために、 原水爆禁止世界大会国際会議にも何度も参加し原発反対・再生エネルギーの普及運動にも参加してきました。
いまのアメリカ政府の政策は、世界の平和と安全、諸国民の主権と独立にとって最大の脅威となっています。私はアメリカの三種の神器は、原爆・原発・侵略戦争だといっています。平和と進歩をめざす勢力が、それぞれの国でも、また国際的にも、正しい前進と連帯をはかることが重要だと思うのです。
日本で私ができること、やりたいことは、韓国・朝鮮・中国との友好連帯を前進させ、アジアと世界の平和を実現することです。
同時に地球全体の環境問題は、人類と地球上のすべての生物にかかわるものであり、あらゆる課題に優先して考え、対策を立て、手を打たなければならない問題です。
今後、社会がさらに新しい発展をとげ、人間による人間の搾取もなく、抑圧も戦争もない、真に平等で自由な社会をつくることが、私の理想です。これからも、そのような社会を目指して全力をつくしたいと思います。