朝の心地よい涼風で目が覚めた。
昨日は24節気の「白露(はくろ)」 、
「野の草に露が降りて白く見え、秋の趣がひとしお感じられるころ」。
8月20日過ぎ、京都にいる関係者から、刊行されたばかりの、
『冬の兵士―イラク・アフガン帰還米兵が語る戦場の真実』が届いた。
友人が、この本を訳した「平和をめざす翻訳者たち」のひとりということ。
さっそく読み始めたけれど、米軍の元兵士たちがイラクでしたことを証言し、
イラク攻撃を生き延びた被害者たちの証言もあり・・・、
という重く生々しい内容で、胸がいたくて、途中何度も本を置き、
すらすらと読みすすめることができなかった。
被害者はもちろん、加害者も傷つき苦しんでいる。
命を落とした犠牲者は、語ることもできない。
これが、戦争という「国家による暴力」の現実。
一人でも多くの人に読んでほしい本です。
『冬の兵士 イラク・アフガン帰還米兵が語る戦場の真実』
(アーロン グランツ (著), 反戦イラク帰還兵の会 (著),
TUP (翻訳)/岩波書店 /2009/8/19)
上官は言った.「最初の殺しがナイフで出来たら,休暇日数を増やしてやる」.想像してほしい.息子が娘が友人が恋人が,このような状況におかれたら.そして,その状況に生きるしかないイラクの人びとを.占領の実態,軍隊の異常さ,自らの罪を証言し立ち上がった「冬の兵士」たち.いま,戦争を終わらせるための闘いがはじまる.
Translators United for Peace
平和をめざす翻訳者たち
イラク帰還米兵が残虐行為で勇気ある証言『冬の兵士』を見た
渡辺容子 janajan 2009/02/28
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翻訳者のひとりであり、友人の寺尾光身さんからの、
「オバマ大統領への、アフガニスタンからの米軍撤退を求める手紙」を、
と呼びかけたメール(速報)を紹介します。
と書いていたところに、
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昨日は24節気の「白露(はくろ)」 、
「野の草に露が降りて白く見え、秋の趣がひとしお感じられるころ」。
8月20日過ぎ、京都にいる関係者から、刊行されたばかりの、
『冬の兵士―イラク・アフガン帰還米兵が語る戦場の真実』が届いた。
友人が、この本を訳した「平和をめざす翻訳者たち」のひとりということ。
さっそく読み始めたけれど、米軍の元兵士たちがイラクでしたことを証言し、
イラク攻撃を生き延びた被害者たちの証言もあり・・・、
という重く生々しい内容で、胸がいたくて、途中何度も本を置き、
すらすらと読みすすめることができなかった。
被害者はもちろん、加害者も傷つき苦しんでいる。
命を落とした犠牲者は、語ることもできない。
これが、戦争という「国家による暴力」の現実。
一人でも多くの人に読んでほしい本です。
『冬の兵士 イラク・アフガン帰還米兵が語る戦場の真実』
(アーロン グランツ (著), 反戦イラク帰還兵の会 (著),
TUP (翻訳)/岩波書店 /2009/8/19)
上官は言った.「最初の殺しがナイフで出来たら,休暇日数を増やしてやる」.想像してほしい.息子が娘が友人が恋人が,このような状況におかれたら.そして,その状況に生きるしかないイラクの人びとを.占領の実態,軍隊の異常さ,自らの罪を証言し立ち上がった「冬の兵士」たち.いま,戦争を終わらせるための闘いがはじまる.
内容(「BOOK」データベースより) 二〇〇四年に発足した反戦イラク帰還兵の会(IVAW)。「イラクからの即時無条件撤退」「退役・現役軍人への医療保障その他の給付」「イラク国民への賠償」の三つを掲げて行動を開始したIVAWは、二〇〇八年三月、「冬の兵士」と題した公聴会を開催した。―多くの兵士が戦場の実態を告発した。その証言をまとめたのが本書である。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) グランツ,アーロン フリー・ジャーナリスト。2003年から2005年にかけてイラク国内から精力的に報道し、帰国後は退役軍人問題を取り上げてきた。プロジェクト・センサード賞、調査報道記者編集者の会フリーランサー特別研究奨励賞、カリフォルニア・ジャーナリズム賞の各賞受賞。現在、カーター・センターの精神衛生プログラム及びコロンビア大学教員養成大学の特別研究員も勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) ================================================================= 書籍の訳者紹介から TUP: Translators United for Peace(平和をめざす翻訳者たち) TUP 結成は2003 年.市民反戦運動の一つの形態として海外ニュース翻訳(主に英語)や論説活動をTUP 速報として配信し続けてきた.「冬の兵士」公聴会はマスコミからは無視されたが,独立メディア運動を率いるパシフィカ・ネットワークが全米に同時中継.ほ どなく『デモクラシーナウ! ジャパン』でも放送されることになり,その字幕作りを担当したのがTUP と「冬の兵士」との出会いである.同年7 月4 日に,TUP 速報で「冬の兵士」シリーズの配信を開始.緊急出版された証言集の翻訳も担当することになり,20 名が取り組んだ. 翻訳:荒井雅子,安濃一樹,岩間龍男,川井孝子,金克美,佐野真紀,シェンケンフェルダー喜子,寺尾光身,萩谷良,パンタ笛吹,樋口淳子,福永克紀,宮前ゆかり,向井真澄,村津蘭,山根美緒 校閲:藤澤みどり アラビア語アラブ文化監修:岡真理 軍事用語監修:山崎久隆 運営協力:坂野正明 |
Translators United for Peace
平和をめざす翻訳者たち
◇イラク、アフガン帰還米兵の証言集を和訳 「過去のことではない」--岐阜の岩間さん 毎日新聞 2009年8月16日(岐阜版) イラクやアフガニスタンから帰還した米軍兵士が08年3月に米国で開かれた集会で、戦場の実態や心的外傷後ストレス障害(PTSD)を告白した証言をまとめた和訳本「冬の兵士-イラク・アフガン帰還米兵が語る戦場の真実」が18日、岩波書店から出版される。和訳に携わった岐阜市鷺山東、高校教諭、岩間龍男さん(55)は「兵士の証言は現在のことで過去のことではない。戦争と平和を考えるきっかけになれば」と話す。 集会にはアフガニスタンとイラクから帰還した現役・退役軍人のほか兵士の遺族、イラク人の被害者ら約50人が参加。08年9月、米国で「冬の兵士」のタイトルで出版された。和訳には、岩間さんら国内外に住む16人が03年に結成した翻訳ボランティア「平和をめざす翻訳者たち」が「ぜひ日本でも出版を」と呼びかけ、約9カ月をかけて完成させた。 大学時代にベトナム戦争について研究していた岩間さんは01年9月11日の米同時多発テロに衝撃を受け、「何らかの形で戦争を止める手助けがしたい」と考え、戦争に関する書籍の和訳をボランティアで担当してきた。 同書では、帰還兵の自殺者が年間平均6500人にのぼり、米兵戦死者の約4000人をはるかに上回るとの米国議会での報告や、帰還後にPTSDに苦しんで自殺した米兵の遺族の証言などが紹介されている。岩間さんは「人間が人間を殺すために、兵士自身が自分を『間化』し、自殺にまで追い込まれている。目に見えない戦争の恐ろしさを知ってほしい」と訴えている。 同書は18日から全国の書店で発売予定。価格は1995円(税込)。【山田尚弘】 毎日新聞 2009年8月16日 |
イラク帰還米兵が残虐行為で勇気ある証言『冬の兵士』を見た
渡辺容子 janajan 2009/02/28
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翻訳者のひとりであり、友人の寺尾光身さんからの、
「オバマ大統領への、アフガニスタンからの米軍撤退を求める手紙」を、
と呼びかけたメール(速報)を紹介します。
転送・転載歓迎。 民意が届くか試金石 9月4日付け朝日新聞朝刊によると、アフガン駐留米軍司令官のマクリスタル将軍が「戦況評価報告」でアフガニスタン戦略の見直しを示唆したことを受けて、ゲーツ米国防長官が米軍のさらなる増派を検討している、とのことです。 アフガン米軍、さらに増派も 国防長官「まだ初期段階」 朝日新聞 2009年9月4日11時11分 アフガニスタンでの米兵の戦死者が増えていますが、何よりもアフガニスタンの民間人の犠牲が急増しています。9月4日には空爆によってアフガニスタンの市民ら90人以上が死亡、と9月5日付け朝日新聞朝刊が報じています(asahi.comにはこの記事は出ていません)。 9月7日から始まる週にもオバマ大統領がアフガニスタン戦争を今後どうするか検討するという緊迫した情勢に対応して、アメリカのVoters for Peace が、アフガン戦争に反対し米軍の即時撤退を求めてオバマ大統領にいそいでメールを送ろうと、以下のメール発送サイトで呼びかけています。 Voters For Peace 大統領へのメッセージの内容に一部疑問はありますが(「アルカイダはもうアフガニスタンに残ってもいません」の部分)、そのまま紹介します。 なお、このメッセージは編集することができ、手紙のタイトル「私はアフガニスタン戦争に反対します」の趣旨に反しない範囲で、消去したり、自分の意見を書き加える(もちろん英語で)ことができます。 メール送信の手順は以下の通りです。 右側の上から半角ローマ字で打ち込む。 First Name*(名) Last Name*(姓) Email*(メールアドレス) Street*(町) Street 2(丁目、番地、他)←書かなくてもよい City*(市) State/Province*(州を選択)←チェックをクリックして一番下の Other を選択 Zip/Postal Code*(郵便番号)←半角数字でハイフン「-」を抜いた7 ケタで(123-4567でなく1234567のように)打ち込む。 *印は必ず記入。 左の手紙の下の Send My Message!(メッセージを送れ)をクリック すると送信されます。 本速報の転送・転載を歓迎します。 寺尾光身/TUP ================= 私はアフガニスタン戦争に反対します オバマ大統領 様 私の理解では、スタンレイ・マクリスタル将軍がアフガニスタンでの戦況見直しを行い、すべての前線で作戦をエスカレートするよう強く求めています。 どうかマクリスタル将軍の助言を採用しないでください。作戦をエスカレートすれば、抜け出すことの困難な戦争の泥沼により深く合州国をはめ込むことになるでしょう。今こそ米軍を即時帰還させるよう政策転換する時です。 アメリカ人の過半数がこの戦争に反対しています。国民のすべての階層でそうなっています。ジョージ・ウィルのようないつもは軍事行動を支持している評論家たちさえ、抜け出す時だと言っています。ウィルが指摘しているように、「この戦争は二つの世界大戦に参加していた期間の合計よりも約50%長くなっています」。戦争がこのような年月続いたことが、アフガニスタン戦略として行った軍事行動の失敗を実証しています。 アメリカ合州国は必要のないこの戦争を遂行するためのお金を借り続ける余裕はありません。米軍は疲れ果てています。米兵たちは酷使され、この戦争を戦うエネルギーを持っていません。更に数万の兵士を追加すれば確実にアフガニスタンで勝利する、ということを保証できるものは誰もいません。マクリスタル将軍さえそんな約束はできません。間違ったこの戦争にこれ以上命と富を勝手に使わないでください。 アメリカ人は多くの理由からアフガニスタン戦争に反対しています。ですが、この反対の根源はこの疑問「私たちは何のために戦っているのか?」です。率直に言って、この戦争は無意味です。アルカイダはもうアフガニスタンに残ってもいません。アメリカ合州国が民間人を殺す時、ますます多くの敵を作りアメリカの安全を損なっています。アメリカがアフガニスタンに居座る毎日が、国の安全にとって逆効果になっています。 どうかアフガン戦争政策を考え直し、米軍を今すぐ連れ帰ってください。 敬具。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 原文:I Oppose the Afghanistan War 翻訳:寺尾光身/TUP ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ TUP速報 配信担当 古藤加奈 電子メール: TUP-Bulletin-owner@yahoogroups.jp TUP速報の申し込みは: http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/ ■『冬の兵士──イラク・アフガン帰還米兵が語る戦場の真実』 (TUP翻訳、岩波書店、8/18発売開始) http://www.tup-bulletin.org/ ■TUPアンソロジー『世界は変えられる』(七つ森書館) JCJ市民メディア賞受賞!! http://www.pen.co.jp/syoseki/syakai/0480.html ■『世界は変えられるII』も好評発売中!! http://www.pen.co.jp/syoseki/syakai/0375.html |
と書いていたところに、
関連の岡真理さんからの案内メールも届きました。
来る9月11日、京都出町柳のカフェ「かぜのね」で、 市民有志によるガザの朗読劇『The Message from Gaza -ガザ 希望のメッセージ-』 を上演します。 ぜひ、この機会に、「肉声の力」をご体験ください。 以下、詳細です。 お知らせ ●*○*●*○*●*○*●*○*●*○*●*○*●*○*● 朗読劇 「The Message from Gaza - ガザ 希望のメッセージ-」 9.11 at かぜのね と き:2009年9月11日(金) 開場 18:15 / 開演 19:00~20:30 ※書籍やパレスチナの刺繍製品も販売いたします。 ところ:多目的カフェ「かぜのね」 出町柳駅(京阪・叡電)より東へ進み、1本目の路地を下る (両駅より徒歩1分)。 http://www.kazenone.org 075-721-4522 出 演: 「国境なき朗読者たち」 参加費:学生300円 おとな500円 ※会場の都合により、参加ご希望の方は下記へご予約ください。先着25人。 主 催: つばめクラブ メール keukmi@yahoo.co.jp / 電話 090-3286-0523 (あんどう) ◆◇ Why we wanna play? ◆◇ 昨年暮れから1月にかけて、ガザがイスラエルに攻撃されました。 攻撃は日々、エスカレートし、ついには水をかけても鎮火せずに皮膚を焼き続ける白リン弾まで使われました。 150万もの人々を出口のない空間に閉じ込めて袋のねずみ状態にして一方的に破壊し殺戮する。 そんな信じられない攻撃にガザの人びとは3週間にわたり見舞われたのです。 1400もの命が奪われ、大勢の人々が傷つきました。 そうして初めて、私たちは、「ガザ」に出会った…。 ガザの住民の大半が難民たちです。難民となってこの61年のあいだに、彼らはパレスチナで、レバノンで、ガザで、まるでエンドレス・フィルムのように、繰り返しこのような破壊と虐殺を生き続けてきました。 破壊と虐殺のなかで、みずからの命を賭して、今、そこで起きていることを世界に知らせようとした人たちがいました。そこには、この現実を知れば、人は決してこんなことを許しはしないという思いがこめられています。それは、この信じがたい殺戮のなかにあって、それでもなお、人は決して他者の痛みを見捨てたりはしないというメッセージ、人間が善なることを、世界が善なることを信じる、希望のメッセージです。 「忘却が次の虐殺を準備する」――韓国のある詩人の言葉です。 あれから8ヶ月がたって、ガザはもう報道されません。 ガザは再び忘却の淵に沈もうとしています。忘却にあらがい、このエンドレス・フィルムに「ジ・エンド」の文字を刻むために、ガザから私たちに向けて発せられた希望のメッセージを聞きとどけたい、そんな思いでこの朗読劇を作りました。 その思いを多くの方と分かち合えれば幸いです。 (国境なき朗読者たち おか まり) ◆◇ Who is "国境なき朗読者たち"? ◆◇ 09月8月13日、イラク帰還兵たちの証言集『冬の兵士』(岩波書店) の出版記念朗読会(@かぜのね)に集い、「肉声の力」を体験した者たちから有志がふたたび参集。聴き手の想像力を借りて成立する「朗読空間」の魅力と可能性をもういちど体験し、深め合いたいと考えます。 ◆◇ Another Event information ◆◇ イラク帰還兵証言映画『冬の兵士』上映+証言集会 09年9月21日(月・祝)開場6:20 開演6:30~9:00 1000 ひと・まち交流館京都(大会議室) ピースムービーメント実行委員会 090-2359-9278(松本) |
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