みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

新型インフルエンザ流行状況をネットで公開/「岐阜県リアルタイム感染症サーベイランス」岐阜県医師会

2009-09-26 10:10:26 | 健康/くらし/薪ストーブetc
新型インフルエンザの流行が広がって、学校閉鎖や学級閉鎖が相次ぎ、
各地で秋の運動会や文化祭が中止になっていると聞く。

わたしのまちでも、有線放送で「新型インフルエンザの流行が広がっています」
というアナウンスが、一日に何回も流れるようになった。

そんな中、岐阜県医師会が、新型インフルエンザの流行状況がすぐに分かるように、
「岐阜県リアルタイム感染症サーベイランス」というシステムを本格稼動させた。
「岐阜県リアルタイム感染症サーベイランスシステム」にアクセスすれば、
家にいても、ネットでかんたんに県内の流行状況が分かるという。
県レベルでは、「全国初」とのこと。
裏金事件で有名になった岐阜県だけど、こういう全国初はうれしい。

昨日から、本格的に運用されたということで、新聞各紙に報道されていた。

【岐阜】新型インフルの流行素早く把握 ネット上で状況公開 
2009年9月25日 中日新聞

新型インフルエンザの感染拡大を防ごうと、県や県医師会などは25日、インフルエンザ全般の流行状況を素早く把握できる「県リアルタイム感染症サーベイランス」システムを本格運用させる。県によると、こうしたシステムの全県規模での運用は全国初。インターネット上で公開し、県民の感染予防にも役立ててもらう。(河原広明)

県医師会、県など全県規模では全国初
 同システムには県内医療機関の約18%にあたる291機関と、国公立・私立の全小中高校682校が参加。
 新型に限らずインフル症状のある患者数や、学校の欠席率・休業情報などをインターネット上で毎日入力してもらう。
 集計範囲は▽全県▽5圏域別▽県内を27に分割した地域別-の3段階。入力された情報を「インフルの型別、年齢別の患者数の推移」「学校別の欠席・休業情報」などとしてグラフや表にまとめ、毎日午後8時20分に更新する。
 県はこれまでインフルを診療する87医療機関から1週間ごとに患者数の報告を受け、全県レベルで流行状況を把握するしか手だてがなかった。
 同システムのホームページ(HP)は25日午前10時から、県か県医師会のHPから閲覧できる。
 今後、参加医療機関の数を増やすなど情報の充実を目指すほか、はしかや水ぼうそうなど他の感染症にも対象を広げる予定。
 県保健医療課は「住んでいる地域の流行状況を確認してもらい、外出するかどうかなど感染防止の判断に役立ててほしい」としている。
2009年9月25日 中日新聞


さっそく、ホームページにアクセスしてみた。

  岐阜県リアルタイム感染症サーベイランスシステム
 <本サーベイランス情報について>
「岐阜県リアルタイム感染症サーベイランス」システムは、新型インフルエンザの流行を踏まえ、岐阜県、岐阜県教育委員会、岐阜県医師会が協力し、県内での感染症の流行状況を、県民の皆様に、いち早く、そして分かりやすくお伝えし、感染予防に役立てていただくことを目的に構築しました。
「サーベイランス」とは監視、見張りという意味で、このシステムでは、医療機関からの情報とともに県内のすべての小・中・高等学校からの欠席・休業の情報を、①全県レベル、②5圏域レベル、③27ブロックレベルに分けて地図上に表示し、毎日1回(*1)20時20分に最新の情報に更新します。
当面は、インフルエンザの流行状況についてのみの表示としますが、今後、麻疹や水痘(みずぼうそう)など他の感染症にも対象を拡大していく予定です。
<ご利用方法の例>・・・・・・


トップ画面の、岐阜県インフルエンザ流行状況をクリックすると、
県内の流行状況が分かるしくみ。

ホームページ画面(中日記事webより)

岐阜市内では、長良西小学校と鷺山小学校が休校。
岐阜市北部から山県市方面に流行が広がっていることが分かる。
岐阜市北部のこのあたりには、昨日の夕方、買い物に行ったばかりだ・・・。

岐阜県に住んでない方には関係ないけれど、県民にとってはありがたいシステムだ。
県外の方も、紅葉などで岐阜県に旅行にくる場合など役立つかもしれないし、
大都市で本格的流行が始まったそうだから、岐阜県の状況をみて他の地域も参考にできる、と思う。

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以下、関連の新聞記事です。

新型インフルエンザ:大都市で本格的流行 施設当たり患者報告数、東京初「10」突破
毎日新聞 2009年9月26日

 厚生労働省は25日、全国約5000カ所の医療機関からのインフルエンザ患者報告数が、14~20日の1週間で1施設当たり4・95になったと発表した。流行水準とされる「1」を超えてから6週連続の増加で、大半が新型インフルエンザとみられる。特に、東京都では初めて10を突破し、厚労省は「大都市を中心に、本格的な流行にさしかかりつつある」と分析している。
 1施設当たりの報告が1週間で1以上増えたのは、今回の流行で初めて。都道府県別では▽東京10・24▽大阪9・21▽北海道8・21▽千葉7・31--など大都市で高く、愛知は前週の3倍以上の5・81に急増。ただし、最も多い沖縄は12・52で前週から微減した。
 一方、この期間に都道府県から報告があった集団感染の発生件数は4082件で前週より796件増えた。学校(保育園、幼稚園、小・中・高校)の休校と学年・学級閉鎖も前週より682校増えて2840校(休校166校、学年閉鎖500校、学級閉鎖2174校)に達した。いずれも首都圏、近畿圏などの大都市が多い。16~22日に新たに入院した患者は152人。【清水健二】
==============
 ◇定点医療機関当たりのインフルエンザ患者報告数◇
 (9月14~20日、カッコ内は前週)
北海道  8.21 (4.88)
青森   0.75 (0.65)
岩手   3.55 (2.41)
宮城   7.07 (5.90)
秋田   1.98 (1.27)
山形   1.17 (1.60)
福島   1.65 (1.79)
茨城   2.49 (1.56)
栃木   2.58 (1.38)
群馬   2.58 (1.96)
埼玉   6.83 (3.95)
千葉   7.31 (4.51)
東京  10.24 (5.90)
神奈川  7.09 (3.92)
新潟   1.18 (1.18)
富山   0.56 (1.06)
石川   0.79 (0.85)
福井   2.13 (1.63)
山梨   2.90 (3.18)
長野   1.58 (1.32)
岐阜   2.20 (1.49)
静岡   1.15 (0.96)
愛知   5.81 (1.87)
三重   1.92 (1.60)
滋賀   4.79 (3.08)
京都   4.65 (3.15)
大阪   9.21 (5.20)
兵庫   7.15 (3.61)
奈良   3.56 (2.07)
和歌山  3.84 (1.82)
鳥取   0.97 (1.69)
島根   0.92 (1.47)
岡山   0.93 (0.61)
広島   1.73 (1.23)
山口   1.73 (0.87)
徳島   0.73 (0.84)
香川   2.64 (2.02)
愛媛   0.72 (0.56)
高知   4.25 (3.75)
福岡   6.99 (5.50)
佐賀   1.59 (2.36)
長崎   5.99 (4.16)
熊本   2.08 (2.03)
大分   2.97 (2.55)
宮崎   1.95 (3.54)
鹿児島  2.16 (1.45)
沖縄  12.52(13.38)
全国   4.95 (3.21)
(毎日新聞 2009年9月26日)



ネットで新型インフル流行状況
朝日新聞 2009年09月25日

 県は24日、新型インフルエンザの感染拡大を監視するシステム「県リアルタイム感染症サーベイランス」を25日午前10時から公開すると発表した。県内を27地域に分割した地図に、患者の発生状況などを反映させる。地域ごとの感染拡大の様子が確認しやすく、重症化しやすいハイリスク患者が外出を控えるといった判断に使えるという。
 岐阜市医師会が10年前から使ってきた季節性インフルエンザ用のシステムを県全域に拡張し、国立感染症研究所などが開発した学校向けシステムと統合。一般の人たちにも分かりやすいよう、県独自に地図情報を組み合わせた。
 県内の小中高校約700カ所と、医療機関約300カ所からインターネットを使って流行情報が報告され、毎日午後8時20分に更新される。将来は、提供する情報をはしかや水ぼうそうなどにも広げる。
 地図上には、学校の場所のほかに道路や鉄道などが書き加えられ、地域の流行状況が色分けして表示される。学校の閉鎖状況の表や、医療機関でインフルエンザと診断された患者数などのグラフもあり、データを過去にさかのぼることもできる。
 URLは、http://infect.gifu.med.or.jp/influ/influcondition
 24日にあった新型インフルエンザ対策本部(本部長・古田肇知事)の第10回本部員会議では、ワクチン接種の具体的方法について議論。10月1日に「新型インフルエンザワクチン接種相談窓口」(058・272・8860、平日午前8時半~午後6時)を開設し、県民の問い合わせに応じることを決めた。
 すでに厚労省は接種者の優先順位などを示し、10月下旬ごろから接種が始まる見込みだ。古田知事は「接種の要望よりも、供給数は少ない。県民が納得できる形で、医療機関へワクチンを配布できるか、早急に検討してもらいたい」と指示した。
 また、新型インフルエンザが流行しても企業活動が滞らないようにするための「事業継続計画セミナー」を11月上旬にも岐阜、飛騨、東濃の3地域で中小企業向けに開催することも明らかにされた。
(2009.9.25 朝日新聞)



県内の新型インフル流行状況をネット公開
岐阜新聞 2009年09月25日
 
 県医師会と県は25日午前10時、新型インフルエンザの流行状況を監視する「県リアルタイム感染症サーベイランス」の情報をインターネットで公開する。
 全県レベルで毎日、医療機関の患者情報と児童・生徒の欠席情報を集約し、流行情報としてネットの地図に反映させる全国初のシステム。
 システムには、協力を得た291の県内医療機関と約700の県内すべての学校がインターネットを使って情報を送信。毎日午後8時20分にその日の状況が自動更新される。
 システムには県医師会か県のホームページからアクセスするか、アドレスを直接入力する。アドレスはhttp://infect.gifu.med.or.jp/influ/influcondition
(2009.9.25 岐阜新聞)



新型インフル感染症情報 即日公表きょうから
県がネット配信 全国初

(2009年9月25日 読売新聞)

感染症サーベイランスを説明する担当者  県は24日、県庁で新型インフルエンザ対策本部本部員会議を開き、新型インフルエンザの患者発生状況や学校欠席者数などをインターネットで知らせる「リアルタイム感染症サーベイランス」を25日から稼働させることを了承した。医療機関と学校からの感染症情報をインターネットで即日公表するのは全国で初の試みとなる。
(中村和男)

 県が全国に先駆けて実施するリアルタイム感染症サーベイランスは、県内の291医療機関と全小中高校682校からのデータを毎日、集約してインフルエンザの発生状況を調査監視するシステム。県医師会が運営、同医師会や県のホームページで毎日更新される最新情報を見ることができる。
 県内5圏域や27ブロック別の患者数や学校欠席者情報、9月1日以降の過去のデータ検索も可能で、県保健医療課は「どの地域に流行しているかなどが分かるので、日々の行動に役立てて欲しい」としている。
 また、会議ではワクチンの接種事業についても報告された。ワクチンは国が一元的に確保し、接種者の優先順位を定める。国内産ワクチンは10月下旬から出荷される見通しだが、国が10月中旬に今年度分(約1800万人分)の都道府県ごとの配分量を示す。県はその後に県内の医療機関ごとの配分量や具体的な接種スケジュールを決定するとした。
 このほか、10月1日に県保健医療課内にワクチン接種相談窓口を設置し、県民の問い合わせに応じることも決めた。
 今月7日から13日までの1週間で、新型インフルエンザの定点あたりの患者数は全国平均3・21に対し、本県の患者数は1・49と少なかったが、古田肇知事は、「流行期に入ったという前提で、対策を進めていく必要がある。取り決めた事項と現場の状況にギャップがないか注意深く見ていただきたい」などと述べた。
(2009年9月25日 読売新聞)


オマケ・けさの庭の花たちです。
 



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