7月4日に公示された参議院議員選挙も、投票日まであと一週間になりました。
ネット選挙解禁、などさわがれた割りには、
なんか盛り上がっていない感じがします。
投票率が低ければ、衆議院選のように、獲得票数が少ないのに、
自公圧勝ということになりそう、と心配しています。
ということで、投票の参考になれば、と
「女性・子育て関連政策」「社会保障」など暮らしに密接に関係する政策、
識者の違憲など、新聞各紙の記事を集めてみました。
応援クリック してね
本文中の写真をクリックすると拡大します。
最後まで読んでくださってありがとう
クリックを
記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
P-WANのバナーのトップページのリンクはこちらから。
ネット選挙解禁、などさわがれた割りには、
なんか盛り上がっていない感じがします。
投票率が低ければ、衆議院選のように、獲得票数が少ないのに、
自公圧勝ということになりそう、と心配しています。
ということで、投票の参考になれば、と
「女性・子育て関連政策」「社会保障」など暮らしに密接に関係する政策、
識者の違憲など、新聞各紙の記事を集めてみました。
2013参院選の現場:子育て支援、本気なの? 「女性票」に躍起、視線は冷ややか 毎日新聞 2013年07月11日 西部朝刊 安倍晋三首相が経済界に「3年間の育児休業」の推進を求めて論議を呼ぶ中、各政党も女性の社会進出と少子化対策の両立を狙い、参院選(21日投開票)で子育て支援などの公約を掲げ「女性票」の獲得に躍起だ。しかし、今でもなかなか育児休業を取得できないなど女性が働く環境は厳しい状況で、「具体策や実現性が乏しい」と女性の視線は冷ややかだ。【高芝菜穂子】 福岡県内に住む20代の女性は2年前を振り返る。ある自治体で嘱託職員として働いていた時のことだ。「嘱託職員で育休を取った人はいない。みんな辞めていくよ」。育休取得を相談したら、上司からそう言われた。 女性は1年更新の契約で働いていた。2年目に第1子を出産。育休を取って子供が1歳を迎えたら復職したいと考えた。しかし上司の説明では、1年更新の契約なので年度をまたいで育休を取ることはできず、育休中は育児休業給付金も出ないので無給になるという。女性は諦め、産後休業を終えた時点でやむなく退職した。 ところが、上司の話は実際の制度と違い、体の良い「退職勧奨」だった。育児・介護休業法では原則、子供が1歳になるまで育休取得が可能で、雇用保険から育休給付金が給与の5割支給される。女性のような非正規雇用も同じ職場で1年以上働けば、子供が1歳になった後も引き続き雇用が見込まれる場合には育休を取得できる。 女性の労働相談に応じる「働く女性の全国センター」の伊藤みどり代表によると、法律上は妊娠・出産を理由とする解雇・雇い止めは禁止されているが、企業は非正規雇用の女性が妊娠すると「仕事が急になくなった」などと別の理由を付けて雇い止めにするケースが目立つ。社員の少ない企業ほど「代替要員の確保にコストがかかる」などと育休取得を渋る傾向が強い。 伊藤代表は「育休が取れるのは一部の大企業の正社員と正規の公務員だけ。1年の育休すら取りづらいのに、3年なんて非現実的だ」と指摘。「男性も育休を取れる職場環境に変え、長時間労働をしている現状を規制しなければ、安心して子育てしながら働けない」と働き方の抜本改革を求める。 参院選では各党が子育て支援に関するさまざまな公約を掲げている。だが多くが抽象的で論戦もかみ合わず、働く母親らを支えるNPO法人「チャイルドケアサポートセンター」(北九州市)の鶴田貴豊(きとよ)代表も「実行できるところはほとんどないのでは」と懐疑的だ。育休に限らず、母親たちの思いと政党の訴えとが乖離(かいり)していると感じており、「多様なお母さんの声を拾い上げ、環境を整備してほしい」と訴えている。 ============== ■各党が掲げる主な女性・子育て関連政策■ 民主 結婚・出産後の就業の継続・復帰を支援 自民 2017年度末までに約40万人分の保育の受け皿を新たに確保 公明 育休制度の支給ルールを見直し、男女とも取得しやすい制度へ みんな 短時間労働の正規雇用制度や育休中の在宅ワークの推進 生活 男女ともに育休が取りやすい社会環境・職場環境の改善 共産 営利企業への「丸投げ」など保育内容の切り下げに反対 社民 育児・介護休業法の有期雇用労働者の取得要件を削除 みどり 若者・女性がもっと活躍する日本を実現 維新 育児休業中の自宅勤務制度を推進 |
応援クリック してね
本文中の写真をクリックすると拡大します。
<政策 もっと知りたい>社会保障 分かれる自助、公助 2013年7月13日 東京新聞 「社会保障の先行きが全く不透明だ。われわれのような高齢者は預貯金をなかなか消費に回そうという気持ちになれない」 (浜松市中区、無職奥村克彦さん、68歳) 年金、医療、介護など社会保障制度の給付費は毎年約三兆円のペースで増え、二〇二五年度には一三年度の三割増、約百四十九兆円に達する見通し。少子高齢化の中、社会保障制度をどうするかは待ったなしの課題だ。 自民党は公約で「自助、自立を第一に」と家族や地域の負担を重くし、社会保障費を抑える「自助」を前面に打ち出した。しかし、具体的な施策には触れなかった。 公明党も現行制度維持の立場から、患者の自己負担が一定額を超えた分を払い戻す高額療養費制度の拡充や無年金・低年金者対策などを挙げた。 政府は六月に閣議決定した中長期の経済財政運営に関する「骨太の方針」で、社会保障について「聖域なく見直す」と明記した。自公にどこを見直すのか質問したが、今後の議論に委ねるとの回答だった。 自助よりも、税金で賄う「公助」を重視したのが民主、生活、社民、共産の四党。公約に、全額を税で賄う最低保障年金の導入を明記した。原則としてすべての人に月額五万~八万円を給付する。 問題は財源だ。民主は与党時代、最大月七万円の最低保障年金を導入すると、消費税を10%に引き上げた後、七五年度に6%分の追加増税が必要との試算を公表した。 四党に財源をどう手当てするのか質問すると民主は消費税増税が必要と回答。生活は金融資産への税制措置や特別会計の活用、社民は所得税や法人税を挙げた。共産は「所得税の累進課税を強化する税制改革」が必要だとした。 高齢者は増えているのに、制度を支える現役世代は減る一方。愛知県津島市の男性(22)は「国の借金を返済し、今後の社会保障を支えるのは若者。もっと若者の意見を政策に反映してほしい」と意見を寄せた。 現役世代を意識したのがみんなと維新。年金制度に関し両党は現役世代から高齢者への「仕送り」の形を取る現在の「賦課方式」から、自分で老後に備えて蓄える「積み立て方式」への変更を提案した。 維新は年金の支給開始年齢のさらなる引き上げや、医療保険の高齢者の自己負担率引き上げにつながる一律化も掲げた。 積み立て方式への移行期、現役時代に十分な積み立てができなかった人たちの年金財源はどう賄うのか。両党に聞くと「超長期」の国債などを財源に充てるとの回答だった。 みどりは年金に関しサラリーマン世帯らの専業主婦「第三号被保険者」制度について、保険料を納めなくてもよいことなどを念頭に見直すべきだとした。 (上坂修子) |
(2013参院選)日本の現在地:上 蓮池透、五味太郎、中村うさぎ、熊坂義裕、小谷野敦 (2013年07月13日 朝日新聞) この参院選、いったい何が問われているのだろう。経済政策? 憲法改正? なんだかしっくりこない。だったらまずは自分たちの足元を見つめ直すことから始めてみよう――自らの足場を持ち、問いを立て、考えてきた人たちに聞いた。いま、この日本社会をどう見ていますか? (「日本の現在地」〈下〉は17日付掲載予定です) ■被害者意識が増殖している 元「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」事務局長・蓮池透さん 首相や閣僚の胸元を見て、いつもおかしいな、と思うんです。ブルーリボンのバッジ、つけていますよね。だけど日本には、様々な問題の解決を求める多くの団体がある。首相や閣僚であれば全てのバッジをつけるべきではないでしょうか。なぜ、拉致問題の解決を目指すブルーリボンだけなのでしょう。 2002年9月17日、小泉首相が訪朝し、北朝鮮が拉致を認めました。その時、私たち家族だけではなく、日本社会全体が「俺たちは被害者だ」という感情を持ったと思います。昔は社会的には小さな問題だったんです。拉致なんて言葉もなく、私たちの訴えに耳を貸してくれる人はほとんどいなかった。それがあの日を境に一変し、「被害者がかわいそう」から「北朝鮮を制裁しろ」まで一気でしたね。ずっと加害者だと言われ続けてきた、その鬱屈(うっくつ)から解き放たれ、あえて言うと、偏狭なナショナリズムができあがってしまったと思います。 被害者意識というのはやっかいなものです。私も、被害者なのだから何を言っても許されるというある種の全能感と権力性を有してしまった時期があります。時のヒーローでしたからね。国会議員に写真撮影を求められたり、後援会に呼ばれたりして、接触してくるのは右寄りの方たちばかりでしたから、改憲派の集会に引っ張り出され、訳もわからず「憲法9条が拉致問題解決の足かせになっている」という趣旨の発言をしたこともあります。調子に乗っちゃったんです。 被害者意識は自己増殖します。本来、政治家はそれを抑えるべきなのに、むしろあおっています。北朝鮮を「敵」だと名指しして国民の結束を高める。為政者にとっては、北朝鮮が「敵」でいてくれると都合がいいのかもしれません。しかし対話や交渉はますます困難となり、拉致問題の解決は遠のくばかりです。 拉致問題を解決するには、日本はまず過去の戦争責任に向き合わなければならないはずです。しかし棚上げ、先送り、その場しのぎが日本政治の習い性となっている。拉致も原発も経済政策も、みんなそうじゃないですか。 私がこうして政権に批判的なコメントをすると「弟が帰ってこられたのは誰のおかげだ。感謝しろ」という批判がわっと寄せられます。いったいどんな顔をして生きていけばいいのか、わからなくなる時があるんですよね。弟はよりそうだと思います。自分たちだけが帰国できたことへの、申し訳ない気持ちも常にある。現実の被害者の思いは複層的です。しかし、日本社会は被害者ファンタジーのようなものを共有していて、そこからはみ出すと排除の論理にさらされる。被害者意識の高進が、狭量な社会を生んでいるのではないでしょうか。 調子に乗っていた当時の自分を振り返ると、恥ずかしい。だけど日本社会は今も、あの時の自分と同じように謙虚さを失い、調子に乗ったままなのではないかと思います。 (聞き手・高橋純子) * はすいけとおる 55年生まれ。78年、弟・薫さんが北朝鮮に拉致され、「家族会」事務局長として活動の中心を担う。著書に「奪還」「拉致」「私が愛した東京電力」など。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ■「心を一つに」気持ち悪い 作家・エッセイスト、中村うさぎさん 今の社会を一言で言うと「気持ち悪い」。私、新宿に住んでるんだけど、在特会(在日特権を許さない市民の会)っていうの? ここんとこ「朝鮮人を殺せ」とか言って、このあたりをデモしてんのよ。ここまで来たのか、とちょっとびっくりしてるわ。 何か、3・11以降、妙な流れになってると思わない? 日本人の心を一つに、みたいな機運が高まったでしょう。全体の利益を第一に考えようみたいな。確かに震災によって「私は私でしょ」っていう私みたいな女でも、個人主義の限界が身にしみたわよ。その個人主義批判の高まりが右傾化を後押しした部分もあると思うの。愛国的な安倍さん(晋三首相)が政権取ったのも、その流れじゃない? 参院選でも安倍さんが勝って力をつけて、右傾化みたいな流れが続くんだろうな。ヤだけど私、立ち上がろうなんて気、1ミクロンもないから。あのね、私、個人の抵抗がいかにむなしいか、2年前の都知事選でかみしめたの。原発事故があって、私のまわりだけでなく、多くの都民は原発いらないって思ってたはずよ。でも、原発推進の石原さん(慎太郎・現日本維新の会共同代表)の圧勝でしょ。脱原発とか言っても、やっぱりみんな石原さんみたいなの好きなんじゃんって思ったのよ。 でもね、ああいうマチズモ(男性優位主義)自体が悪いんじゃないのよ。「俺は悪くない」という自己正当化や「あいつのせいで」みたいなルサンチマン(怨念)とか被害者意識と結びついたマチズモが悪いんだわ。「日本は悪くない」「中国が、韓国が」って、勇ましいこと言う政治家の虚勢の張り方見てると、よく分かるでしょ。そういう人間が権力を握ると、他者や弱者に対して攻撃的、抑圧的にルサンチマンをはらしにかかるのよね。 私が恐れるのは、マチズモ的権力者のルサンチマンが作り出す「物語」なの。「俺の人生、否定されてる物語がある」って思ってるレベルなら許せるけど「中国や韓国の横暴に対し、力を合わせて正義の戦いを」みたいな、一部の権力者にとって気持ちいい物語に国ごと巻き込んでいいのかってことよ。 この構図って、オウム真理教や連合赤軍の事件と同じよね。小さな集団の物語に巻き込まれると、いかに悲惨なことになるか、私たちは見てきたでしょ。アニメやゲームだって物語の中に入り込むほど楽しい。物語って実際に人間を動かす。だから怖いのよ。 ところでさ、今の日本てさ、何でメチャクチャなこと言う自分が格好いいみたいなナルシストや、強権的で抑圧的な自称愛国者が強いリーダーみたいにもてはやされてんの? ホント、バカじゃない? こんな流れが続くんだったら、税金払うの嫌だし、出て行くわ。夫が香港の人だから香港でも行こうかな。嫌な人、みんな出てって残った人たちで好きなだけ右傾化すればいいのよ。悪いけど、私の知ったこっちゃないわ。 (聞き手・秋山惣一郎) * なかむらうさぎ 58年生まれ。私生活を赤裸々に描いたエッセーで人気を集める。著書に「ショッピングの女王」、共著に「聖書を語る 宗教は震災後の日本を救えるか」など。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
(2013参院選)技術者が見る原発事故 名嘉幸照さん (2013年07月12日 朝日新聞) 沖縄で生まれ、移り住んだ福島を終(つい)のすみかとした名嘉幸照さんは原発技術者の草分けだ。東京電力福島第一原発の事故から2年余りたっても廃炉作業、避難民への対応、地域復興は遅々として進まない。にもかかわらず、現政権は原発の再稼働や海外輸出に歩を進める。福島原発に40年関わってきた名嘉さんは訴える。「それでいいのか」 ――事務所の窓から、公園で遊ぶ子どもたちの声が聞こえます。 「いわき市は比較的、放射線量が少ないからね。この子たちを安全に育てなくてはと思うよ。一方で放射能を逃れ、いまも遠くに避難する子たちを思うと、ほんとに心が痛む」 ――双葉郡の町村では住民の帰還が進んでいるところもありますが。 「戻るのはお年寄りばかり。子どもや孫が来ない町に戻っても、生きがいがないという声も出ている。廃炉作業も先は長い。政府のいまの動きは信じられないよ。かつての原子力ムラは壊れたが、早くも第二の原子力ムラができたのですかね」 ――ただ、名嘉さんも原子力ムラの側にいたわけですよね。 「そうです。福島で40年間、原発と共生してきた。だが絶対に守らねばならない安全を守りきれず、大切なふるさとを壊し、国民に迷惑をかけた。その責任は強く感じている」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(以下略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ |
最後まで読んでくださってありがとう
クリックを
記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
P-WANのバナーのトップページのリンクはこちらから。