みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

検証“ネット選挙”/山本太郎氏当選 「脱原発」求めるうねり/「選挙無効」全国で提訴 

2013-07-23 19:40:37 | ほん/新聞/ニュース
夕方5時ころから1時間は庭の草とり、
その後1時間は水やり、という毎日が続いています。

今夜から待望の雨のようなので、明日は庭仕事はお休みですが、
終日、市民派議員塾の課題のコメントのお仕事があります。

きょうはNHKの【クローズアップ現代】で、
ネット選挙を検証する番組があるので、
それを横目でみながらブログのアップに取り掛かっています。

73分枠のスペシャルなので、先に紹介しておきますね。

  【クローズアップ現代】検証“ネット選挙”  
NHK総合 2013年7月23日(火)放送
午後7時30分から

自民党が圧勝した参議院選挙。今回、新たにインターネットを使った選挙運動が解禁された。中でも党をあげて積極的に取り組んたのが自民党。インターネット上を飛び交う膨大な有権者の声などを分析するチームを独自に立ち上げ、選挙戦略に役立てた。“ネット選挙”の解禁は選挙をどう変えたのか。そして有権者の判断にどのような影響を与えたのか。選挙戦最前線の取材とNHKが独自に行ったビッグデータ分析などをもとに、“ネット選挙”の可能性と課題を多角的に検証する。73分の枠拡大。

出演者 御厨 貴 さん
(東京大学名誉教授)
佐藤 哲也 さん
(静岡大学准教授)
徳橋 達也
(NHK政治部・記者)
山下 和彦
(NHK経済部・記者)


NHKは圧勝が予想されていた自民党のネット選挙の戦略などを
密着取材していたとのこと。

自民党は、ネット選挙解禁に備えて、ビックデータを活用して、
着々とネット選挙専門チームで準備を進めていたそうです。

ネット選挙も、ヒトとカネがある候補者(政党)が有利ということか?
結論がどうなるか最後まで見てみましょ。

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ところで、
今日の中日新聞の一般質問面のコラム「中日春秋」、
自民党でも民主党でもなく、緑の党の三宅洋平さんと
山本太郎さんのことを取り上げていて、とてもよかったです。

   【コラム】中日春秋  
2013年7月23日 中日新聞

 参院選比例代表の当選者は四十八人。その真ん中ぐらいの票を集めながら落選した候補者がいる。緑の党から立候補したアーティストの三宅洋平さんだ。獲得した十七万六千九百七十票は比例代表の落選者の中では最多だった

▼みんなの党の川田龍平さんや自民党の渡辺美樹さんら知名度のある候補者を上回る票を得ながら、当選を果たせなかったのは、緑の党全体の得票が少なかったためだが、三宅さん独特の選挙活動は若い世代を中心に日を追うごとに支持が広がった

▼東京選挙区で当選した山本太郎さんと共闘しながら、「選挙フェス」と称する街頭ライブを全国各地で展開。原発やTPP、改憲に反対するメッセージを熱っぽく訴えた

▼その動画はツイッターやフェイスブックなどを通じて爆発的に広がった。最終日夜の東京・渋谷駅前は、ツイッターなどを通じて知った大勢の若者で埋め尽くされていた。インターネットを使った選挙運動は参院選から解禁となったが、大きな効果があった例だろう

▼「負けた気はしない。十数万人の票というのは、質量が重い。三年後の参議院選をめざす。これから千日間で世の中を変えましょう。選挙、面白くてやめられないぜ!」と三宅さん

▼自民党の圧勝の裏に、選挙に無関心だった若い世代をネットでつなげ、社会を変えてゆこうとする新しい運動の芽吹きが見えてきた。


東京新聞webでも、山本太郎さんの当選のけっこう大きな記事がありました。

  山本太郎氏当選 「脱原発」求めるうねり  
2013年7月23日 東京新聞

 参院選東京選挙区では脱原発を訴えた無所属新人の山本太郎氏が当選した。圧勝した自民党は、原発の再稼働や原発輸出に前のめりだが、原発ゼロを求める有権者の意思を謙虚に受け止めるべきだ。

 山本氏は、NHK大河ドラマにも出演した俳優だ。二〇一一年三月の東京電力福島第一原発事故を機に脱原発運動に身を投じ、昨年十二月の衆院選では東京8区に立候補。次点で落選したが、七万票余りを集めた。

 今回の参院選にも立候補し、「今も原発を続けようと思うことが理解できない。原発事故の影響がはっきり伝えられていない。どうして国会ではっきり言う人がいないのか。ぼくは被ばくしたくない、愛する人にも被ばくしてほしくない」などと訴え続けた。

 政党や大組織に属さず、ボランティアとカンパが戦いの支えだった。六十七万票近くを集め、自民党現職の武見敬三氏を上回る堂々の四位当選は、脱原発を求める有権者がいかに多いかを物語る。

 全国的には六十五議席を獲得した自民党の「圧勝」が報じられるが、東京選挙区では改選数五のうち、原発「容認」派は自民党の丸川珠代、武見両氏の二人にすぎない。

 公明党の山口那津男氏は「原発ゼロを目指す」、共産党の吉良佳子氏は「即時原発ゼロ」をそれぞれ掲げた。山本氏を含め東京では脱原発派が過半数を占める。

 神奈川、千葉、茨城で当選した民主党は三〇年代の、神奈川、埼玉で議席を得たみんなの党も二〇年代の原発ゼロをそれぞれ掲げており、首都圏では神奈川、埼玉両選挙区でも原発推進は少数派だ。

 全国的にも自民党が比例代表で得たのは改選四十八議席中十八議席。三十一ある改選一人区での二十九勝も、一人しか当選できない選挙制度によるところが大きい。

 原発再稼働、輸出が絶対的な支持を得たわけではないことを、安倍晋三首相をはじめ政権幹部はまず、肝に銘じるべきだろう。
 山本氏が「今がスタート地点」と指摘するように、本番はこれからだ。安倍内閣は参院選「圧勝」に意を強くして、原発再稼働や輸出の動きを加速するだろう。
 これに待ったをかけ、脱原発というエネルギー政策の大転換を図るには、それを目指す政治勢力がバラバラでは不可能だ。
 党利党略にとらわれず、小異を捨てて大同につく政治決断や、実現可能な工程表をつくり、それを着実に実現していく緻密な政治戦略もまた、必要なのである。 


東京新聞は社説も山本太郎さんのこと。

 一人一人が支えた 66万票山本さん「プロ政治家ならぬ」 
2013年7月23日 東京新聞

 頼るべき政党や資金もなく、あるのは俳優としての知名度とやる気だけ。それでも激戦の参院選東京選挙区で「脱原発」を訴える無所属の山本太郎さん(38)が初当選した。「命のために」という情熱と、選挙での利用が解禁されたインターネットの技術が組み合わさった太郎流選挙戦。「一人じゃない」「政治の原点を感じた」という十七日間の選挙戦を振り返った。 (竹島勇)

 「もう一人じゃない、もう一人じゃない」。投開票日の二十一日夜、当確が伝えられた直後、山本さんのリードでボランティアが笑顔で腕を突き上げ連呼した。山本さんが昨年十二月の衆院選に初めて出馬した際、作った政治団体が「新党今はひとり」。「脱原発の運動を始めて本当に自分一人だけのような気持ちだった。やっと仲間がいると実感できた」と話す。

 二〇一一年三月十一日の東京電力福島第一原発事故を機に、脱原発を訴える活動を展開。俳優の仕事は激減した。「信念は曲げたくないが、仲間に迷惑がかかる」と所属事務所を退社した。

 衆院選では、東京8区(杉並区)から出馬し、七万票余りを集めたが次点。それが今回の参院選では、六十六万票を超えた。「数の広がりを感じた。低い投票率の中ですごい数字だ。原発に危機感を持っている人がそれだけいるということ」と分析する。

 選挙期間中、山本さんは街頭などでの演説を終えると、時間の許す限り聴衆と言葉を交わした。福島県の中通り地方から都内に避難してきた女性は「私の一票にはたくさんの人の思いがこもっている」と振りしぼるように話した。

 介護の仕事をしている女性は「待遇が悪く、患者のご飯を容器に詰めて持ち帰る人もいる」。体を震わせながら話し掛けてくる人も。多くの切実な声に接した。

 山本さんは「皆さんの実情や内面の思いを受けとめる。この選挙運動こそが政治の原点だと感じた。プロの政治家にはならない」と誓う。

 選挙戦では、常に山本さんに寄り添い、スマートフォンを向ける男性がいた。「ツイキャス」と呼ばれるサービスを利用して無料で動画をネットで配信するためだ。山本さんの一挙手一投足を流し続けた。

 「脱被ばく。低レベル放射性物質。僕がしゃべることは過激だとされ、テレビが放送しづらい。ネット上で露出を増やすことができたのは大きかった」と振り返る。

 陣営にはブログの専門家も参加。その一人、座間宮(ざまみや)さん(36)は「ネット選挙は金を払って業者任せにすれば成功するというものではない。候補者の個性をいかす工夫が必要だ」と指摘する。

 ネットで集まったボランティアも選挙運動を支えた。山本さんは「うちのボランティアは多様性があり、意識が高い」と胸を張る。上は九十代から十代までさまざまな人が加わった。

 青梅市の女性(32)はネットで演説を聞いて共感し、ネットで登録して参加した。「政治に関心はなかった。周囲のボランティアもそんな人が多い。太郎さんが選挙のあり方を変えた」と話す。


中日新聞の社説は、一つは違うテーマでしたが、
共通するのは、「選挙無効」提訴 国会の怠慢厳しく裁け、の記事です。

全国47都道府県の全選挙区で、弁護士グループなどによって、
一斉に提訴されたとのことです。

  【社説】「選挙無効」提訴 国会の怠慢厳しく裁け
2013年7月23日 中日新聞

 投票価値に最大四・七七倍も不平等があるのは憲法違反との訴えが、全国の高裁に出された。参院の四十七全選挙区が対象になるのは初だ。小手先の是正に安住する国会を司法は厳しく裁くべきだ。

 鳥取の有権者が「一票」だとすると、北海道の有権者は「〇・二一票」しか持っていない。こんな不平等は許せない-。原告たちは「正当な選挙に基づく代議制、および選挙権の平等に反する。選挙は憲法違反で無効だ」と全国で一斉提訴した。

 最高裁は一九九六年に参院の六・五九倍の格差を「違憲状態」、昨年十月にも五・〇〇倍の格差を「違憲状態」と判断している。重要なのは、二〇〇九年の大法廷判決だ。合憲判決だったが、このとき「定数を振り替えるだけでは格差の縮小は困難。現行の選挙制度の仕組みの見直しが必要だ」と、抜本的な見直しを迫ったのだ。

 そのため、参院では一〇年に選挙制度改革の検討会が発足し、当時の西岡武夫参院議長が改革案を示した。それは全国を九つのブロックに分け、格差を一・一三倍までちぢめる内容だった。

 だが、西岡氏は死去し、抜本改革は立ち消えになった。昨年の「四増四減」の定数是正は、最高裁のいう「定数を振り替えるだけ」の弥縫(びほう)策にすぎない。国会は大法廷判決から、三年九カ月も怠慢を続けたわけだ。

 さらに重要なポイントは、昨年十月の大法廷判決が「都道府県単位の選挙区設定となっている現行方式を改めるなど、速やかに不平等を解消する必要がある」と異例の付言をしたことだ。

 「四増四減」は、この判決さえ無視しているのは明白だ。要するに司法府からの警告を国会は再三、黙殺しているのだ。提訴を受理した高裁は、こんな立法府の姿勢を厳しく指弾すべきである。

 四十七都道府県すべてで提訴された事実も重い。

 これまで司法界では、訴えのあった一部選挙区について、「違憲だが、選挙は有効」とする「事情判決の法理」がまかり通ってきた。議員が欠けた状態で選挙制度見直しをする不都合などを考慮した法理論である。だが、全選挙区が対象となれば、事情判決は使えないはずだ。

 憲法は一票の平等を要請している。同時に参院選は衆院選よりも不平等でいいという理屈も存在しない。原告は公職選挙法に定めた「百日裁判」も求めている。迅速な司法の決断が不可欠だ。 


「一票の格差」があるままで、投票率も低い選挙で、
自民党の独裁政治がはじまることに対しての、歯止めになればと思います。

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7月22日(月)のつぶやき

2013-07-23 01:09:09 | 花/美しいもの

時事ドットコム:「もう一人じゃない」=反原発訴え初当選-山本太郎氏【13参院選】 jiji.com/jc/zc?k=201307…


やっぱ、カサブランカやね!/花言葉は「雄大な愛、威厳、高貴」 goo.gl/aLhfD


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