台風18号が愛知県に上陸して、各地に豪雨被害を出しました。
関西や北陸では川が氾濫して、浸水したところも多いそうです。
北陸でも数十年に一度の記録的な大雨で、
敦賀にある「高速増殖炉もんじゅ」に続くトンネルが土砂崩れや倒木で通行不能になり、
もんじゅから、原発の状態を把握する国の「緊急時対策支援システム(ERSS)」へのデータ送信が停止したそうです。
復旧の見込みは立っていないので、停止中の原子炉温度などのデータがどうなっているのか、
何か起きていても、わからないということになります。
土砂崩れで「もんじゅ」孤立 データ回線も停止(09/16 13:18)テレビ朝日
この台風の直前の昨夜、国内で唯一稼働していた関西電力大飯原発4号機が、
定期検査のために営業運転を停止しました。
これでいま稼働中の原発はなくなり、「原発ゼロ」になっています。
福井県での豪雨被害が届く前の、今朝の中日新聞一面の下のコラム「中日春秋」が、
関西電力大飯原発4号機の停止のことを取り上げていました。
・・・▼事故を起こした時の膨大なコストを考えても、原発は淘汰(とうた)されゆく発電方法だ。
生態系を放射能で脅かす原発は、自然から容赦なく蹴飛ばされる存在である。
わたしも、地震や津波や大雨などの災害のたびに、
「原発はだいじょうぶか」と心配するのは、もう終わりにしたいです。
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関西や北陸では川が氾濫して、浸水したところも多いそうです。
北陸でも数十年に一度の記録的な大雨で、
敦賀にある「高速増殖炉もんじゅ」に続くトンネルが土砂崩れや倒木で通行不能になり、
もんじゅから、原発の状態を把握する国の「緊急時対策支援システム(ERSS)」へのデータ送信が停止したそうです。
復旧の見込みは立っていないので、停止中の原子炉温度などのデータがどうなっているのか、
何か起きていても、わからないということになります。
土砂崩れで「もんじゅ」孤立 データ回線も停止(09/16 13:18)テレビ朝日
この台風の直前の昨夜、国内で唯一稼働していた関西電力大飯原発4号機が、
定期検査のために営業運転を停止しました。
これでいま稼働中の原発はなくなり、「原発ゼロ」になっています。
福井県での豪雨被害が届く前の、今朝の中日新聞一面の下のコラム「中日春秋」が、
関西電力大飯原発4号機の停止のことを取り上げていました。
・・・▼事故を起こした時の膨大なコストを考えても、原発は淘汰(とうた)されゆく発電方法だ。
生態系を放射能で脅かす原発は、自然から容赦なく蹴飛ばされる存在である。
わたしも、地震や津波や大雨などの災害のたびに、
「原発はだいじょうぶか」と心配するのは、もう終わりにしたいです。
【コラム】中日春秋 2013年9月16日 中日新聞 もし人類が依存する自然の生態系がその営みをやめたら? 未来学者のヨルゲン・ランダースBIノルウェービジネススクール教授はそんな問いを立てた。もしミツバチが受粉を助けなくなったら、自然が飲料水の蒸留をしなくなったら、樹木が二酸化炭素の吸収をやめたら、細菌が廃棄物を分解しなくなったら… ▼科学者の計算によると、人類が毎年無償で自然の生態系から受け取っているサービスの価値は各国のGDP(国内総生産)の総計に匹敵するという。自然がこれらのサービスを停止したら世界を待っているのは崩壊だ ▼「自然に人情は露(つゆ)ほども無い。之に抗するものは容赦なく蹴飛ばされる。之に順(したが)うものは恩恵に浴す」と物理学者の長岡半太郎が随筆に書いた通り、自然の中で生かされていることに人間はあまりにも無自覚である ▼全国で唯一稼働中だった関西電力大飯原発4号機がきのう、定期検査に入り、営業運転を停止した。全国で稼働する原発は一年二カ月ぶりにゼロになる ▼ランダース教授は今後、世界中で太陽光や風力などの再生可能エネルギーへの転換が進み、二〇五〇年には原子力の十五倍のエネルギーを供給していると予測する ▼事故を起こした時の膨大なコストを考えても、原発は淘汰(とうた)されゆく発電方法だ。生態系を放射能で脅かす原発は、自然から容赦なく蹴飛ばされる存在である。 |
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1年2カ月ぶり「原発ゼロ」=再稼働の時期見えず-関電大飯4号機が停止 (2013/09/16 時事通信) 関西電力は15日夜、国内の原発で唯一稼働していた大飯原発4号機(福井県おおい町、出力118万キロワット)の運転を定期検査のため停止した。1年2カ月ぶりに全国の計50基の原発が全て止まり、稼働中の原発がゼロとなった。原子力規制委員会は、関電を含む電力4社の申請を受けて原発の安全審査を進めているが、審査が終わるめどは立っておらず、再稼働の具体的な時期は見通せていない。 関電は15日午後4時40分ごろから大飯4号機の出力を下げ始め、午後11時に出力ゼロとして発電を停止。16日午前1時33分には原子炉が完全停止した。 東京電力福島第1原発事故の後、国内の原発は定期検査などで順次停止。2012年5月には当時唯一動いていた北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)が止まり、1970年以来42年ぶりに稼働原発ゼロの状態に至った。 これに対し夏の電力不足に危機感を持った当時の野田佳彦首相は大飯3、4号機の運転再開を決断。両機は12年7月に相次いで再稼働し、同8月から営業運転に移行した。営業運転は最長13カ月に限られており、大飯3号機は今月2日に既に停止している。 原発の再稼働は、新たな規制基準に適合していることを規制委の審査で確認されることが前提となる。北海道、関西、四国、九州の電力4社は7月に6原発計12基の安全審査を申請。電力業界では、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の再稼働が最も早いとの見方が有力だが、時期は不透明だ。 関電の申請のうち大飯3、4号機の審査は、原発敷地内に活断層がある可能性から事実上ストップしていたが、規制委の専門家調査団は今月初めに「活断層ではない」との見解で一致。審査が再開する見通しとなった。(2013/09/16-01:48) |
再稼働、住民に反対の声 全国原発運転停止で/滋賀 2013年9月16日 中日新聞 全国で唯一稼働していた関西電力大飯原発4号機(福井県おおい町)が十五日、定期検査入りし、国内の稼働する原発は一年二カ月ぶりにゼロになった。福井県の原発群に近い県内の住民らからは、今後控える原子力規制委員会の安全審査を経た原発再稼働への反対の声が上がる一方、産業界からは、停止期間が長引くことでの電気料金への影響を不安視する声も聞かれた。 「稼働中の原発がなくなってからは、もう再稼働はしないでほしい」。高島市マキノ町森西の無職小川源一郎さん(79)は求める。 小川さんの思いの根底にあるのは、大飯原発をはじめとした福井県内の原発からの、高島市の近さ。敦賀、美浜、高浜のほかの三原発からも三十キロ圏内と近く、「万一の事故が起きれば、福井県からの風に乗って放射性物質が流れ込み、地元や琵琶湖が汚染されて大変なことになる」という不安が頭をよぎる。 福島第一原発事故のため、一昨年五月に福島県南相馬市から避難してきた大津市木戸の青田勝彦さん(71)はこの日、福井市内で開かれた原発再稼働への反対を訴える集会に参加した。 「新規制基準は活断層以外の判断基準については審査が甘く、再稼働ありきの基準に思える」と疑問を投げかける。新規制基準施行後も、いまだ地域の防災対策が確立されていない点を指摘し、「住民の避難体制など、福島原発事故を踏まえた安全確保の対策を定めるのが先決だ」と訴える。 一方、東近江市蒲生堂町の板金加工会社、大安工業の安井栄作専務(37)は、原発停止に伴う火力発電燃料費の高騰を理由とした関西電力の電気料金値上げを問題視する。「中小企業に電気代の値上げは本当にしんどい。関電の説明は不十分だ」と苦言を呈する。 同社は昨夏、七千万円を投じて消費電力が少ない最新の加工機器を購入。毎月の電気代が七万円下がったという。だが、今年三月の値上げで状況は変わった。今夏は猛暑もあって、昨年同期より二十万円ほど月々の電気代は上がった。 安井専務は「原発で事故があれば仕事どころではないし、将来的には原子力に代わる電力源が必要」と考えるが、「このまま電気代にしわ寄せが来れば中小企業は仕事を続けていけなくなる。現状では原発と再生可能エネルギーの併用もやむを得ない」と苦渋の表情をみせた。 ◆嘉田知事「防災対策不十分で強い不安」 大飯原発4号機の停止を受け、嘉田由紀子知事は「大飯原発の稼働については、原子力規制委員会に厳格な審査を国民の納得がいくようにしてもらいたい。審査と併せて、万一に備えた実効性ある防災対策を整えておくことが重要だが、いまだ定まっていない課題がある。地域の防災対策に責任を持つ知事としては、防災対策が十分でない中での再稼働には強い不安を覚える」との談話を発表した。 (中尾吟、山内晴信、安永陽祐) |
原発ゼロ、京に広がる歓迎と懸念 (2013年09月16日 京都新聞) 関西電力の大飯原発4号機が停止し、国内の稼働原発がゼロになったことに対し、京都の経済団体や企業からは安定的なエネルギー供給を求める意見が相次ぎ、さらなる電気料金の値上げを懸念する声も上がった。脱原発を訴える市民団体は「この流れを廃炉につなげよう」とデモを繰り広げた。 京都商工会議所の立石義雄会頭(73)は「燃料費の増大で貿易赤字の拡大につながり、安倍内閣の成長戦略の足かせになる」と懸念する。「中長期的には低エネルギー社会を目指すべき」としながらも、当面は電力の安定確保のため、「安全性が確保された原発から再稼働すべきだ」と強調した。 電気料金のさらなる値上げを懸念する企業も多い。 宇治市の研磨工具メーカー「三和研磨工業」は昨年8月、450万円をかけて電力消費量を抑えられる空調設備を導入した。それでも今年は値上げの影響で年間約400万円の負担増となるため、全社員で節電に取り組んでいる。梅原義英製造部長(53)は「電気料金が上がっても製品に転嫁はしにくい。これ以上の値上げはやめてほしい」と関電に要望する。 京都中小企業家同友会の北村卓也代表理事(56)は「中小企業は電気料金の値上げで利益が圧迫されているが、会員企業は原発稼働の賛否にかかわらず『安全性が第一』との考えで共通している」と強調。火力、水力発電の活用による電力の安定供給に加え、太陽光発電の拡大などによる中小企業の仕事づくりを求めた。 京都市内の繁華街では15日、原発の廃炉を求める市民ら約500人が「電気は足りてる」「再稼働反対」と叫び、デモ行進した。呼びかけ人のNPO法人「使い捨て時代を考える会」理事の吉永剛志さん(44)=左京区=は「沿道の人が手を振ってくれ、反応は良かった。この機運を廃炉につなげたい。経済優先を前提にした原発はやめるべきだ」と話した。 福島第1原発事故の影響で福島県いわき市から避難した農業鈴木裕一さん(63)=亀岡市=は「私の地元では放射能の不安から今も避難すべきか葛藤し、苦しんでいる人がいる。原発を動かすことで得られる景気や経済の利益と、動かさないことで守られる命や食べ物の価値を比べたとき、どちらが大切か」と原発の稼働停止を歓迎する。「国全体で無駄な電力消費を減らし、原発にかかる費用は自然エネルギーの開発に注いでほしい」と望む。 |
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