帰ってきて車から降りると、甘い良い香りがします。
えーっとこの香りは・・・と、かおりの記憶をたどっていくと、
あっ、ギンモクセイだ。
黄色い花が咲くキンモクセイより、控えめな香りです。
振り返ってみあげると、木全体に白い花が咲いています。
逆光で気長見えにくいので、木の下にはいってみました。
白い小花がびっしり咲いています。
ギンモクセイの上品な芳香も、白い小花も大好きです。
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28日の土曜日の朝日新聞beの【悩みのるつぼ】の回答者は、
上野千鶴子さんでした。
男性からの母の介護の相談。
上野さんの回答が的を得ていて、さすが、ですね。
2013.9.28 朝日新聞be
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えーっとこの香りは・・・と、かおりの記憶をたどっていくと、
あっ、ギンモクセイだ。
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2013.9.28 朝日新聞be
【悩みのるつぼ】 母の介護ができるでしょうか? 相談者:自営業 男性 54歳 2013.9.28 朝日新聞be 私は、54歳の自営業の男性で独身です。現在81歳の母と2人住まい。その母と今後どのように過ごしていったらよいのかご相談致します。 母は大変気が強い人間で、決断力があり身の回りのことを全て自分が決め、自分が納得しないことは絶対妥協しません。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・ その母も年には勝てず、体調不良を訴えることが多くなりました。今まで母は、祖母や私の父が施設に入所した折の体験から、あんな場所には絶対行かないと言っていました。しかし素人の私、それも家事ひとつ満足にできない人間が、母の希望通りの仕事をしてかつ介護をこなす自信はまったくありません。 将来私は母と同居して介護をする方針でいますが、本当にこんな有り様で実行できるのか心配でなりません。 今後どう心がけたらよいのか、また何か心得違いをしているようなら、ご教示下さい。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------ 回答者:社会学者 上野千鶴子 あなた自身の自立が問題です 娘の母殺しより息子の母殺しのほうが至難、といいますが、そのとおりですねえ。気が強くて有能な母のもとで54年間「息子」を演じてきたあなたは、もはや息子役割から降りることはできないでしょうし、それにそうしたらあなたは一生自責の念に駆られることになるでしょう。あなたは母の幸せに責任を負わされながらそれを達成することのできない「ふがいない息子」の役割を背負いつづけ、それでも母から逃げないことで母の期待に応えてきたのですね。まあ、ほんとにご苦労さまな孝行息子だこと。 これからだって母親はあなたのやることなすことすべてが気に入らないでしょう。老化が進み息子と力関係が逆転した母の不如意はますます高じ、母のイライラをぶつける対象になるでしょう。 同居介護を引き受けるということは、これまで庇護(ひご)されてきた立場を逆転して自分が保護者になることを意味します。マイナスをゼロにしたうえに、プラスにするようなもの。そのためにはまずこれまで母に依存してメシ・フロ・ネルの生活をしてきたのなら、家事能力を身につけましょう。なんの、コンビニという強い味方があります。栄養バランスさえ考えて自分自身の食の管理ができればそれでOK。それが母からの自立の第一歩です。 次にあなたが母の介護者になることはできるだけ避けましょう。家事能力に加えて介護力まで身につけるのは、ハードルが高すぎます。身内なら不満をぶつけることもできるでしょうが、赤の他人ならそうもいきません。介護保険をめいっぱい使ってヘルパーさんに来てもらい、それでも足りない分は自費負担してでも他人の助けを求めましょう。そのためにかかる費用は母の資産をすべて使ってもよい覚悟で。が、家族には最後まで意思決定の責任が伴いますから、その責任は果たしましょう。 母の介護より重要な課題は、母亡きあとのあなた自身の自立。お母さんがいなくても生きていけるボク、になることです。あなたが追い詰められないこと、あなたが母の虐待者にならないこと、これがいちばん大事です。どたんばになったら母の意に沿わなくても施設入居も考えましょう。どのみち親が先に逝くのが順番というもの。親の幸福より子の幸福。お母さん、ボクは大丈夫だから、安心して先に逝ってね、と言ってあげるのがほんとうの親孝行と思ってください。 |
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