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65歳を過ぎたころから高血圧を指摘されるようになった。以来降圧剤を飲み続けている。だいぶ血圧が落ち着いたように思われたので、医師とも相談せずに降圧剤を飲むのを止めてみた。すると2ヶ月も経たないうちに異常な血圧の上昇が見られた。止むを得ず降圧剤を再び飲むようにしている。なんとか薬に頼らず血圧を安定させたいと思って始めたのが根昆布水である。根昆布一枚をコップの水に一晩浸ける。すると根昆布からぬめりのある昆布のエキスが染み出した水が出来上がる。これを毎日飲む。どれだけ効果があるか分からないが、この昆布水に昆布のうまみが溶け出してとてもおいしいので続けている。
昆布と日本海航路は深い関係がある。北海道で獲れた昆布が日本海航路を通って上方へ運ばれた。原料は北海道だ加工して昆布を大衆化したのは大阪の塩昆布である。根昆布はネット通販で手に入れたが、原料は北海道。そし商品化は九州で行われていた。狂言に「昆布売り」というのがある。これは京で商いをする小浜の昆布売りの話だ。小浜で昆布をおぼろ昆布にして京で売り歩いた。上質な原料に手を加えておいしい食品を作り上げる伝統がこの国の食文化である。
「昆布召せ、昆布召せ、お昆布めせ、若狭の裏のめしの昆布」と叫びながら売り歩く。めしの昆布とは召しあげられた昆布という解説もある。小浜では今でもおぼろ昆布を作っているが、熱いご飯のともによいとされる。とろろ昆布のように昆布汁にして食べてもよい。
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