![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/66/e7847e7ad2fde9c5103a1dd0e2eef032.jpg)
「成人の日の振袖は私のを」という話が娘からあった。来年には孫が成人になる、思えば感慨が深い。それほど過ぎ行く日が早いということである。1月13日は過去一年間に満20歳に達した男女の祝日だが、歴史をみるとこの祝いは20歳より早く行われていた。
吉川英治の『新平家物語』には、鞍馬の山寺に監視されながら僧の修行をしていた牛若がこの山を抜け出し、陸奥の藤原秀衡の館へと下る途中で、熱田神宮で元服の加冠の式を行う様子が描かれている。このとき牛若は16歳、加冠を終えると自ら九郎義経と名のった。
男子の元服が15歳ころ、女子の「裳着」は13歳くらいであった。今日の20歳という年齢はすでに男盛り、女ざかりの年頃と言っていい。まして人生50年と言われたことを思えば、いまどきの成人に比べれば、はるかに若くして成熟していた。
職すでに身につきゐたり成人祭 下村ひろし
![](http://image.with2.net/img/banner/banner_21.gif)
人気ブログランキングへ