夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

途中ですが……今年最悪だった映画

2004年12月21日 | 映画(か行)
「今年観た映画50音順」の列挙途中ですが、
《か》でホントは最初に思い出したのが『彼氏がステキになったワケ』。
これ、私の今年のワースト作品。最悪。

監督は『ベティ・サイズモア』(2000)や『抱擁』(2002)のニール・ラビュート。
それだけで期待度大。

さらに期待度を高める主演のレイチェル・ワイズは、
『ハムナプトラ』(1999)でブレイクしたエキゾチックな美人。
『アバウト・ア・ボーイ』(2002)では
お気楽な主人公(ヒュー・グラント)が思いを寄せる女性役。
『ニューオーリンズ・トライアル』(2003)では
主人公(ジョン・キューザック)とともに罠を仕掛ける女性役。
メジャー級になる前は小粒の佳作への出演も多く、
そんな彼女が製作にまで名を連ねたこの作品は
おもしろくないはずがなかろうと思いました。

が、しかし。ヒドい、ヒドすぎる。
あらすじはこんな感じ。
美術館で警備のバイトをする大学生アダムは、展示品に近づく不審な美女を見つける。
彼女は同じ美大に通うイヴリン。
展示品の完成度に不満を持つ彼女は、作品にいたずらしようとしていたのだ。
これがきっかけでふたりは交際を始める。
どこから見ても冴えないアダムは、イヴリンの影響で洗練され、
どんどん格好よくなっていくのだが……。

ユニバーサル・ピクチャーズの宣伝ページを見たら
「レイチェル・ワイズのセクシーな魅力が輝く
刺激的&斬新なラブ・コメディ!」と書いてある。
こんな軽い邦題(原題は“The Shape of Things”)からはそうとしか思えんでしょう。
が、ふざけすぎ、毒盛りすぎ、腹立たしい、ムカつく。

どんなしょうもない映画を観ても、それはそれで楽しむところがあって、
「金返せ」なんて思うことはめったにありません。
が、これは日本で未公開、
200円でレンタルしたことが救い。映画館で観てたらきっと暴れてる。
こんなに後味の悪い映画はひさびさ。
いやはや、ほんまにヒドイ。ナメとんか~!

でも、「許せない」と思うところって、人によってさまざまですね。
私の「許せないツボ」はこの作品だったけど、
『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』(2003)を許せないという人もいたりして、
ツボのちがいを人と話してみるのもおもしろいもんです。

あなたのツボはどこでしょう?

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