夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

今年観た映画50音順〈は行〉

2004年12月29日 | 映画(は行)
《は》
『パンチドランク・ラブ』(原題:Punch-Drunk Love)
バリーはキレると手のつけられない破壊屋。
そんな彼の今の興味は、プリンに付いてくるクーポン。
貯めると飛行機のマイレージに変えることができるのだが、
ざっと計算してみると、すごいトク。
どうやら発売元の食品会社が桁をまちがえたせいらしいが、
誰もそれに気づいてはいない様子。
誰かが指摘する前に何がなんでもマイレージに変えなきゃと、
バリーはアホほど大量のプリンを買い込む。
ある日、リナという女性に出会い恋に落ちるが……。
監督は毎度注目度大の作品を撮る、ポール・トーマス・アンダーソン。
『マグノリア』(1999)ではトム・クルーズにSEXの教祖役を演じさせたことで有名。
強烈な色彩感と、耳障りとも言える音楽で
賛否両論だったこの作品。私は大好き。

《ひ》
『HERO』(原題:英雄)
紀元前200年の中国、戦乱の世。
後の始皇帝となる秦王に謁見を許された男が
自分が倒したという3人の刺客について話し始める。
『初恋のきた道』(1999)など、静かでありながら力強い作品で人々を魅了してきた中国人監督が
香港のスターを集めて娯楽大作を撮ったことで話題に。
ラストの矢が一斉に放たれるシーン、凄かった。
モルディブで津波に遭ったジェット・リー、大丈夫かな。

《ふ》
『フリーダ』(原題:Good Ol' Freda)
メキシコの天才女流画家、フリーダ・カーロ。
フリーダは高校生の頃に大事故に遭い、重傷を負う。
後遺症で子どもを産めない体に。
そんな彼女の波乱に満ちた生涯を映画化。
主演のサルマ・ハエックは、同じラテン系のジェニファー・ロペスに
近頃、人気も仕事も持っていかれたような感がありましたが、
この作品ではフリーダのトレードマークだった「眉毛がつながってる」メークもバッチリ。
渾身の演技でした。

《へ》
『蛇イチゴ』
明智家の長女でしっかり者の智子。
父、母、痴呆の祖父と暮らしている。
同僚との結婚を控えたある日、祖父が死亡。
そのお葬式の場に、音信不通となっていた兄の周二が現れる。
香典泥棒で生計を立てる周二役で雨上がり決死隊の宮迫博之が初主演。
いやはや、うまくておみそれしました。

《ほ》
『ぼくは怖くない』(原題:Io Non Ho Paura)
南イタリアの人口数十人の小さな村。
10歳のミケーレは、廃屋の地下で監禁されているらしい少年を発見する。
やがて、自分の両親を含む村の大人たちが
少年の誘拐事件に関わっていることを知り……。
大人はこれを観て反省すべし。

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今年観た映画50音順〈な行〉

2004年12月29日 | 映画(な行)
《な》
『ナショナル7』(原題:Nationale 7)
1999年のフランス作品で、日本では一昨年公開。
レンタル店には置いていないところが多く、
今年スカパーでやっと観ることができました。
国道7号線近くの成人障害者のための施設。
その面々は、パンクの兄ちゃんや、イスラム教徒のゲイなど個性的。
厄介なのは車椅子のルネ。常に反抗的態度を取り、
女性看護師ジュリにはポルノビデオを買いに行かせ、恥をかかせる。
しかし、献身的なジュリにやがてルネも心を開き始める。
ある日、ルネは意を決してジュリに自分の望みを告白。
それは健常者の女性とセックスしたいというものだった。
とまどうジュリだが、なんとかルネの願いを叶えるべく、
トレーラーで客をとる娼婦に直談判に赴く。

こういう話題はタブーに近いし、
肝心な点ははぐらかされてしまうことが多いですよね。
私が思い出すのは10年近く前のドラマ『ピュア』。
堤真一と、和久井映見演じる知的障害者が恋に落ちる話でした。
しかし、障害者との性という問題に及んだ瞬間、
堤真一が事故に遭って死亡。都合よすぎ。

この作品では身障者の性をしっかりと、
でもユーモアたっぷりに描いています。
ほんとにとてもいい作品。
実話がベースになっていて、モデルとなった人物たちもエンディングに登場します。

《に》
『N.Y.式ハッピー・セラピー』(原題:Anger Management)
気弱な青年デイヴは飛行機内で隣席となった男のせいで、
乗務員からあらぬ疑いをかけられ、逮捕されてしまう。
無実を訴えるものの、誤解は解けず。
裁判所で「怒りを抑制するセラピー」を受けるようにと命じられる。
仕方なく指定された精神科医のもとを訪れたところ、
こともあろうかその医師は、機内の隣席の男だった。
デイヴにはアダム・サンドラー。
彼は日本ではあまり馴染みがないようですが、
アメリカでは絶大な人気を誇るコメディ俳優。
精神科医にジャック・ニコルソン。
期待を裏切らず笑わせてくれるコンビで、他の出演陣も曲者役者ばかり。
ま、でも、こんなもん。

《ぬ》《ね》
つまずきました。どちらもなし。

《の》
『ノックアラウンド・ガイズ』(原題:Knockaround Guys)
ストリート・ギャングの4人がマフィアとしての初仕事。
大金の回収を命じられるが、マフィアの金とは知らない若者に盗まれる。
そこに横取りを企む汚職警官も絡んで……。
こちらもジョン・マルコヴィッチをはじめ、
大人気のヴィン・ディーゼルなどキャストは豪華。
それだけ。

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