夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

今年観た映画50音順〈や行〉

2004年12月30日 | 映画(や行)
《や》
『ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密』(原題:Divine Secrets of the Ya-Ya Sisterhood)
一昨年飛行機内で上映していた作品で、
一応最初から最後まで観たものの、
字幕も吹替もない状態では大雑把なところしかわからず。
そのまま2年近くが経過、日本でいつ公開かと思っていたら、今年ようやく。

NY在住の劇作家シダがマスコミのインタビューを受ける。
故郷ルイジアナに今も暮らす母ヴィヴィのことを
「良い母親ではなかった」とコメントしたことが記事となり、それを読んだ母と大げんか。
ふたりをなんとか仲直りさせようと立ち上がったのが
「ヤァヤァ」が口癖のヴィヴィの親友3人。
彼女らはシダをルイジアナに連れ戻し、
若かりし頃の自分たちの思い出を綴ったスクラップブックを渡す。
知らなかった母の過去に触れ、心を溶かしてゆくシダ。
ヤァヤァ・シスターズに大御所女優たち。
シダをサンドラ・ブロックが好演。
彼女らを見守る男性たちもまた良いです。

《ゆ》
『ユー・ガット・サーブド』(原題:You Got Served)
ストリート・ダンスを取り上げた作品。
バトルを勝ち抜くことにすべてを賭ける高校生たち。
そこに女性が絡んだり、仲間割れがあったり、
お決まりもいいとこだけど、これが青春か。
バトルのシーンはそれなりに楽しいです。
私は全然知らなかったのですが、主演は全米No.1のR&Bグループ、B2Kだそうです。

《よ》
『夜を賭けて』
1958年の大阪、元兵器工場近くの朝鮮人集落。
ある日、住人のひとりが工場跡地から鉄屑を掘り起こす。
大金になる鉄が埋まっていると、住人たちは大喜び。
以前集落に住んでいた、山本太郎演じる金義夫も戻り、
住人たちとともに鉄屑を盗みはじめる。
しかし、鉄屑は国有財産。彼らに目をつけた警察は取り締まりを強化して……。
生き延びるってこんなにもたいへんなことなのだと。
画面が異様に暗くて(わが家のせい?)何やってんのかよくわからんかったところがあったのも、
図らずも物語のリアル感を増したような気が。

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今年観た映画50音順〈ま行〉

2004年12月30日 | 映画(ま行)
《ま》
『マスター・アンド・コマンダー』(原題:Master and Commander: The Far Side of the World)
原作はパトリック・オブライアンの海洋冒険小説。
ナポレオンがヨーロッパ征服を目論んでいた1805年。
苦戦を強いられていた英国軍の伝説的艦長オーブリーと、
彼のもとに送り込まれたまだ幼い兵士たち。
洋上で繰り広げられる仏軍との、そして大自然との闘い。
監督が1805年当時の英国海軍について徹底的に調べあげ、
帆船はもちろん、士官の制服についても忠実に再現したそうです。
艦長の親友で、医者であり人類学者である
スティーヴンを演じたポール・ベタニーが○。

《み》
『ミトン』(英題:Mitten)
1967年のソ連の人形アニメが、昨冬日本でも公開。
幼いアーニャは犬が飼いたくてたまらない。
しかし、母親が許してくれず、
犬を連れて雪の町を散歩する人々の姿をうらやましそうに眺めるだけ。
やがてアーニャは赤い手袋を犬に見立てることを思いつく。
手袋を引きずって歩くうち、手袋が本当に子犬になって……。
なんとも言えず懐かしい気持ちになります。
ソ連のアニメ、侮れず。

《む》
『MUSA 武士』(英題:The Warrior)
韓国・中国合作。
14世紀末、朝鮮・高麗が中国・明朝へ遣わした使節団が
スパイ容疑をかけられて、砂漠へ流刑となる。
明の兵士に連れられて、使節団が砂漠へ向かう途中、明を敵視する元軍に襲われる。
明の兵士は全滅し、使節団は自由の身となる。
使節団の将軍は高麗へ戻る決意をするが、
元軍に捕われていた明の姫と遭遇、助けを求められる。
使節団の将軍と反目しあいながらも、一緒に姫を助ける寡黙な奴隷ヨソル役、
チョン・ウソン、かっこいい。

《め》
『女神が家にやってきた』(原題:Bringing Down the House)
弁護士ピーターは仕事が命。
子どものことが気にはなるものの、ほったらかし。
ある日、インターネットでシャーリーンという女性と知り合う。
知的で美人らしい彼女と会う約束をとりつけるが、
実物の彼女は巨漢の黒人女性、しかも脱獄囚だった。
弱みにつけこまれて彼女を家に置くことになるが、
意外にも彼女は子守りとして才能を発揮する。
がさつなシャーリーンに振り回されながらも、彼女の大きなハートに包まれて、
徐々に父親らしく、人間味を持ち始めるピーター。
『シカゴ』(2002)で女看守役を演じたラップ界の女王、
クイーン・ラティファがシャーリーン役。ド迫力。
体もでかいけど、器もでっかい感じがします。

《も》
思いつく新作は数あれど、まだ観てないものばっかり。
あしからず。

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