夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ソウ2』

2005年11月01日 | 映画(さ行)
『ソウ2』(原題:Saw II)
監督:ダーレン・リン・バウズマン
出演:ドニー・ウォールバーグ,ショウニー・スミス,トビン・ベル他

先週末、封切られたばかりです。
前作の『ソウ』(2004)はホラーというよりサスペンス。
これがおもしろかったので、
スプラッタ色が濃くなったとの噂を聞いても
観に行かずにはいられませんでした。

低予算で作った前作が絶賛されて、予算も大幅にアップしたらしく、
抑えられていた登場人物の数が激増。
おぞましい仕掛けテンコ盛りの古屋敷に今回は8人が閉じこめられます。
単純に計算しても4倍の人数に増えたんですから、
そらもう、血が飛びまくりで、あ~れ~、勘弁して~。

バツイチの殺人課の刑事エリック。
妻と暮らす息子のダニエルが補導されるたび、
父親であるエリックが他部署に呼び出され、
内々に話を済ませてダニエルを釈放というのが常。
帰り道、悪態をつく息子に向かって
エリックは「さっさと行っちまえ」と怒鳴ってしまう。

それっきり、ダニエルの行方がわからなくなる。
怒鳴ったことを詫びようにも連絡が取れない。

数日後、ジグソウ(前作に登場)と同じ手口の殺人が起きる。
本件の担当刑事ケリーから応援を頼まれたエリックは
ジグソウの隠れ家をつきとめ、突入。
が、癌の末期患者だというジグソウは静かに微笑み、
自分を逮捕する前にモニターを見ろと言う。

彼の指すモニターには、どこかの屋敷に監禁された
お互いに見知らぬ8人の男女が映っていた。
映像のみで音は一切聞こえないモニターの隅に、
エリックは息子のダニエルを見つけて愕然とする。
ジグソウが言うには、彼らに許された時間は2時間。
それを超えれば室内に流れる神経ガスに冒され、
彼らの体の穴という穴から血が噴きだす。

生き残る鍵が至るところに隠されたこのゲームから
誰か生還できるのか。

8人のうち、ジグソウの手口を知る唯一の人物が
前作でちらりと登場したアマンダ。
彼女は過去にジグソウとのゲームに勝った経験があり、
何とかしてくれるのではとの期待を持たせます。
しかし、このシリーズにハッピーエンドはありえない。
後味最悪、よく出来ていると思います。

前作の監督は製作にまわり、新人監督がチャレンジしています。
『ハリポタ』みたいに若き監督の登竜門になっても楽しいのでは。

前作を観てから本作を観るも良し、その逆もまた良し。
ホラー解禁しよかな。

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