『きみに読む物語』(原題:The Notebook)
監督:ニック・カサヴェテス
出演:ライアン・ゴズリング,レイチェル・マクアダムス,ジーナ・ローランズ,
ジェームズ・ガーナー,ジョアン・アレン他
学生の頃、恋愛について聞いた言葉で
いまも強く心に残っているのはふたつ。
ひとつめは「恋愛ってな、五分五分じゃないとあかんねん」。
(『ラブストーリー』(2003)をご覧ください。)
ふたつめは、バイト先の上司の言葉。
「いちばん、好きなひとと、結婚しぃな」。
愛妻家で有名なその上司は、ふだんはおちゃらけてばかり。
この話のときだけはしんみりした表情でした。
「いまの嫁さんと一緒になって幸せやけど、
ひとつだけ後悔してることがある。
その前につきあってた女性のこと、死ぬほど好きやった。
事情があって別れたけど、
なんで結婚せぇへんかったんやろって後悔してる。
たとえうまくいかなかったとしても」。
本作はそれを思い起こさせる話です。
施設で暮らす認知症の女性に
彼女が人生を思い出すきっかけになればと
ある男性が読み聞かせを始めます。
彼が彼女に聞かせるのは、数十年前の若い男女の物語。
田舎町の材木置き場で働くノアは、
避暑に訪れる富豪の娘アリーに一目惚れ。
直球勝負でデートにこぎつける。
それ以来、ふたりは片時も離れずに夏を過ごすが、
身分違いの恋にアリーの両親は強く反対。
夜中に会っているところを咎められ、翌朝アリーは都会へと連れ帰られる。
1日1通、365通の手紙をノアはアリーに書き送りつづけるが、
それは母親の手元に留まり、アリーの目に触れることはなかった。
やがてノアは出兵。
帰国後、夢だった屋敷を手に入れるが、
その頃アリーは親も認める富裕な兵士と婚約中。
幸せそうなふたりの姿を見かけたノアは、
取り憑かれたように屋敷の改築に励む。
ノアの帰国を偶然知ったアリーは
結婚前に気持ちの整理をすべく、ノアの屋敷を訪問するのだが……。
アリーの母親が娘を諭すため、
昔、自分が駆け落ちしかけた相手を遠くから娘に見せます。
泥まみれになって働くその相手を見ていると、
いかにいまの自分が幸せかわかると語る母親。
しかし、その言葉と裏腹に、母親の目には涙が溢れます。
結婚は、いちばん、好きなひとと。
認知症の女性を演じるジーナ・ローランズの息子が
監督のニック・カサヴェテスです。
いい家族だったのでしょうね。
監督:ニック・カサヴェテス
出演:ライアン・ゴズリング,レイチェル・マクアダムス,ジーナ・ローランズ,
ジェームズ・ガーナー,ジョアン・アレン他
学生の頃、恋愛について聞いた言葉で
いまも強く心に残っているのはふたつ。
ひとつめは「恋愛ってな、五分五分じゃないとあかんねん」。
(『ラブストーリー』(2003)をご覧ください。)
ふたつめは、バイト先の上司の言葉。
「いちばん、好きなひとと、結婚しぃな」。
愛妻家で有名なその上司は、ふだんはおちゃらけてばかり。
この話のときだけはしんみりした表情でした。
「いまの嫁さんと一緒になって幸せやけど、
ひとつだけ後悔してることがある。
その前につきあってた女性のこと、死ぬほど好きやった。
事情があって別れたけど、
なんで結婚せぇへんかったんやろって後悔してる。
たとえうまくいかなかったとしても」。
本作はそれを思い起こさせる話です。
施設で暮らす認知症の女性に
彼女が人生を思い出すきっかけになればと
ある男性が読み聞かせを始めます。
彼が彼女に聞かせるのは、数十年前の若い男女の物語。
田舎町の材木置き場で働くノアは、
避暑に訪れる富豪の娘アリーに一目惚れ。
直球勝負でデートにこぎつける。
それ以来、ふたりは片時も離れずに夏を過ごすが、
身分違いの恋にアリーの両親は強く反対。
夜中に会っているところを咎められ、翌朝アリーは都会へと連れ帰られる。
1日1通、365通の手紙をノアはアリーに書き送りつづけるが、
それは母親の手元に留まり、アリーの目に触れることはなかった。
やがてノアは出兵。
帰国後、夢だった屋敷を手に入れるが、
その頃アリーは親も認める富裕な兵士と婚約中。
幸せそうなふたりの姿を見かけたノアは、
取り憑かれたように屋敷の改築に励む。
ノアの帰国を偶然知ったアリーは
結婚前に気持ちの整理をすべく、ノアの屋敷を訪問するのだが……。
アリーの母親が娘を諭すため、
昔、自分が駆け落ちしかけた相手を遠くから娘に見せます。
泥まみれになって働くその相手を見ていると、
いかにいまの自分が幸せかわかると語る母親。
しかし、その言葉と裏腹に、母親の目には涙が溢れます。
結婚は、いちばん、好きなひとと。
認知症の女性を演じるジーナ・ローランズの息子が
監督のニック・カサヴェテスです。
いい家族だったのでしょうね。