夜な夜なシネマ

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『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』

2010年07月18日 | 映画(は行)
『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(原題:The Hangover)
監督:トッド・フィリップス
出演:ブラッドリー・クーパー,エド・ヘルムズ,ザック・ガリフィナーキス,
   ヘザー・グレアム,ジャスティン・バーサ,マイク・タイソン他

アメリカでは口コミで評判になり、空前の大ヒット。
ゴールデングローブ賞の作品賞まで受賞したのに、
スター級の役者は出演していないうえ、
日本では、コメディはヒットしないからと、DVDスルー確定。

ところが、「劇場公開を絶対に求める会」が発足し、
目標の5倍以上の署名が集まって、見事公開にこぎつけた作品です。
現在、ミニシアター系で上映中。

結婚式を2日後に控えたダグは、独身最後の夜を楽しむ予定。
富裕でユーモアも理解もある花嫁の父は、
ダグに「行って来い」と目配せをしながら、愛車のベンツの鍵を寄越す。
そのベンツで、悪友のフィルとステュ、義弟になるアランと共にラスベガスへ。

高級ホテルのスイートにチェックイン。
まずは景気づけに屋上で酒を1杯。期待していた夜が始まる。

翌朝、スイートで目覚めたアランがトイレへ入ると、
なぜかそこに本物の虎が。
慌ててステュを起こすと、ステュの前歯が1本抜けていて大騒ぎ。
フィルも起きてトイレを確認。虎を見て絶句。
クローゼットから泣き声が聞こえ、開けてみると赤ん坊が。
そして、ダグがどこにもいない。

落ち着いて前夜のことを思い出そうとするが、
3人共、まったく覚えていない。
ダグの結婚式は明日。花婿が行方不明というのはヤバイ。
わずかな手掛かりを頼りに捜索を開始すると、
前夜の唖然とするような失態が次々に判明して……。

とにかく、本人たちも信じがたいようなことをやらかしていて、
彼らの「嘘やろ?マジで俺がそんなことを?」みたいな、
呆気にとられる顔がいちいち可笑しい。

下ネタ満載です。だけど、文句なくおもしろい。
非常によくできた脚本で、ニタニタ笑いながら最後まで引っ張られます。
そして、これは単なるドタバタコメディではありません。
ダグがなぜいなくなったのか、ちゃんとした理由があり、
謎解きの楽しみまで味わわせてくれます。

最近、私は「映画を観ればブラッドリー・クーパーに当たる」ような状態。
二枚目にして、軟派も硬派も何でもこなしていますが、
本作のフィル役がいちばん気に入ったかも。
エンドロールまで笑える、イチ押し作品です。

二日酔いにはご用心。

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