『洋菓子店コアンドル』
監督:深川栄洋
出演:江口洋介,蒼井優,江口のりこ,ネイサン・バーグ,加賀まりこ,戸田恵子他
これもレンタル最新作。
宮崎あおいと蒼井優。どちらかと言えば、私は後者のアオイ派です。
本作は江口洋介が最初にクレジットされていますが、
登場時間の割合からすると、蒼井優ちゃん単独主演と言ってよいほど。
東京で評判の洋菓子店“パティスリー・コアンドル”。
オーナーでシェフパティシエの依子とその夫ジュリアン、
そしてマリコの3人で切り盛りする小さな店だが、
見た目も味も洗練された数々の洋菓子が大人気で繁盛している。
ある日、コアンドルへなつめと名乗る娘がやって来る。
彼女は、コアンドルに勤めているはずの恋人に会うため、
田舎から出て来たのだが、その恋人はとっくに辞めてしまっていた。
恋人の連絡先もわからず、途方に暮れるなつめは、
コアンドルで働かせてほしいと頼み込むのだが……。
ケーキ屋の一人娘で、店のケーキは全部自分が焼いていたと言うなつめに、
依子たちはケーキをつくらせてみます。
できあがったケーキを一口食べた依子の言葉は「帰りなさい」。
「あなたのケーキを美味しいと思ってくれるところでつくりなさい」というものでした。
依子役の戸田恵子の演技によるところも大きいのでしょうが、
この台詞は決して田舎を見下しているようには思えませんでした。
土地や気候、そこに住む人々やものの値段と、いろんな要素があり、
そこに合ったケーキがあるわけで。
それでも、どこで食べても美味しいケーキをつくろうと思ったかどうか、
なつめはコアンドルでがんばりはじめます。
江口洋介の役どころは、天才パティシエと崇められていた十村という男。
あることがきっかけで、ケーキをつくらなくなります。
製菓学校の講師を務め、洋菓子店のガイドブックを執筆。
そんな彼に再びケーキをつくりたいと思わせるのが蒼井優演じるなつめです。
なつめとは犬猿の仲になるマリコ役の江口のりこは、
美人とは言えないのに、どんな作品でも存在感があります。
本作では徹底的に不機嫌な彼女が、
なつめとの喧嘩で圧倒されるシーンがよかったです。
監督のお名前の字面から受ける印象が大御所っぽくて、
お年を召した方だと長らく思っていました。
そうしたらえらい勘違いで、まだ三十半ばだったのですねぇ。
ほんわかした作品がお得意かと思いきや、
『真木栗ノ穴』(2007)のようなホラータッチも○。
前者のアオイ、公開中の『神様のカルテ』も同監督。
並ぶケーキにヨダレが出そう。
ところで、鹿児島弁ってほんとにこんなに訛ってます?
監督:深川栄洋
出演:江口洋介,蒼井優,江口のりこ,ネイサン・バーグ,加賀まりこ,戸田恵子他
これもレンタル最新作。
宮崎あおいと蒼井優。どちらかと言えば、私は後者のアオイ派です。
本作は江口洋介が最初にクレジットされていますが、
登場時間の割合からすると、蒼井優ちゃん単独主演と言ってよいほど。
東京で評判の洋菓子店“パティスリー・コアンドル”。
オーナーでシェフパティシエの依子とその夫ジュリアン、
そしてマリコの3人で切り盛りする小さな店だが、
見た目も味も洗練された数々の洋菓子が大人気で繁盛している。
ある日、コアンドルへなつめと名乗る娘がやって来る。
彼女は、コアンドルに勤めているはずの恋人に会うため、
田舎から出て来たのだが、その恋人はとっくに辞めてしまっていた。
恋人の連絡先もわからず、途方に暮れるなつめは、
コアンドルで働かせてほしいと頼み込むのだが……。
ケーキ屋の一人娘で、店のケーキは全部自分が焼いていたと言うなつめに、
依子たちはケーキをつくらせてみます。
できあがったケーキを一口食べた依子の言葉は「帰りなさい」。
「あなたのケーキを美味しいと思ってくれるところでつくりなさい」というものでした。
依子役の戸田恵子の演技によるところも大きいのでしょうが、
この台詞は決して田舎を見下しているようには思えませんでした。
土地や気候、そこに住む人々やものの値段と、いろんな要素があり、
そこに合ったケーキがあるわけで。
それでも、どこで食べても美味しいケーキをつくろうと思ったかどうか、
なつめはコアンドルでがんばりはじめます。
江口洋介の役どころは、天才パティシエと崇められていた十村という男。
あることがきっかけで、ケーキをつくらなくなります。
製菓学校の講師を務め、洋菓子店のガイドブックを執筆。
そんな彼に再びケーキをつくりたいと思わせるのが蒼井優演じるなつめです。
なつめとは犬猿の仲になるマリコ役の江口のりこは、
美人とは言えないのに、どんな作品でも存在感があります。
本作では徹底的に不機嫌な彼女が、
なつめとの喧嘩で圧倒されるシーンがよかったです。
監督のお名前の字面から受ける印象が大御所っぽくて、
お年を召した方だと長らく思っていました。
そうしたらえらい勘違いで、まだ三十半ばだったのですねぇ。
ほんわかした作品がお得意かと思いきや、
『真木栗ノ穴』(2007)のようなホラータッチも○。
前者のアオイ、公開中の『神様のカルテ』も同監督。
並ぶケーキにヨダレが出そう。
ところで、鹿児島弁ってほんとにこんなに訛ってます?