夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『テイカーズ』

2011年12月07日 | 映画(た行)
『テイカーズ』(原題:Takers)
監督:ジョン・ラッセンホップ
出演:マット・ディロン,ポール・ウォーカー,イドリス・エルバ,ジェイ・ヘルナンデス,
   マイケル・イーリー,ティップ・“T. I.”・ハリス,ヘイデン・クリステンセン他

前述の『ラブ・アゲイン』と同じく心斎橋シネマートにて。

5人組の強盗グループ“テイカーズ”。
リーダー格のゴードン、ジョン、A.J.、そして兄弟のジェイクとジェスは、
綿密な計画のもと、大口の仕事を年に一度だけおこなうことをポリシーに、
数々の銀行強盗を成功させてきた。
大金を手にしたあとは、次の年まで気ままで贅沢な暮らしをそれぞれに楽しむ。

ところが、過去の仕事仲間で、ただ一人捕まって服役していたはずのゴーストが、
突然ジョンを訪ねてくる。
仲間を売るようなまねは一切せず、模範囚として出所したゴーストは、
以前の仕事の分け前をもらいにきたのだと言う。

さらには、刑務所で知り合ったロシア人から、
2千万ドルを運ぶ現金輸送車の情報を仕入れたとのこと。
“テイカーズ”ならば確実にモノにできる、やろうぜと言う。

裏があるのではと身構える5人。
この話に乗ることは、年に一度のポリシーに反するし、
数日後に迫った話で、綿密な計画を立てるには急すぎる。
しかし、2千万ドルはおいしすぎて断れず……。

彼らを追う刑事ジャックをマット・ディロンが演じています。
ジャックは仕事に明け暮れる毎日で、一人娘との時間がなかなか持てません。
娘との面会中も、怪しい人物発見とあらば娘を連れて尾行するほど。
ジャックの相棒エディは好青年ですが、病気の妻と幼い子どもを抱え、
安すぎる警官の給料にあえいでいます。
『クロッシング』(2009)で警官の年収2万ドルとの台詞を聴き、
これはマジな話と知って愕然としたことを思い出しました。

各々の人物描写はわりと浅くて、誰かに共感はしづらいかも。
けれど、男くさ~いクライムアクションで、テンポ良ければすべて良しということで。

『アバター』(2009)でヒロインを演じたゾーイ・サルダナ。
『センターステージ』(2000)ではバレエ学校の生徒役でしたが、
いつのまにかこんな悪党のスケを演じる姉さんになっています。

嬉しかったのはA.J.役のヘイデン・クリステンセン。
アナキン・スカイウォーカー役以降、なんだか気の毒でしたが、相変わらず美形。
『ニュースの天才』(2003)が懐かしい。

そんなわけで、彼には作品中でも生きていてほしかったのですが……。(;_;)
このラストに漂う切なさも好きでした。う~ん、男くさい。
このオバハンは生き残らんでもええのにと思ったりして。ネタバレすみません。

金(カネ)に目がくらむとこんなことに。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする