『昼間から呑む』(英題:Daytime Drinking)
監督:ノ・ヨンソク
出演:ソン・サムドン,キム・ガンヒ,タク・ソンジュン,イ・ラニ,
シン・ウンソプ,ユク・サンヨプ,イ・スンヨン,キム・ガオン他
2009年の韓国作品、レンタル最新作。
いいでしょ、このタイトル。
キャッチコピーも私好み、「女に溺れ、酒に溺れる、煩悩だらけの男一人珍道中」。
ちなみに、英語タイトルもそのまんま、“Daytime Drinking”。
1000万ウォン(日本円で約100万円)で撮られたという、超低予算のロードムービーです。
運命の相手だと信じていた女と別れて凹む20代の男ヒョクチン。
友人3人は彼を囲んで飲みながら、元気を出せと慰める。
景気づけに旅行にでも行こうじゃないかという話になり、
いつも計画倒れに終わるからと、すぐに決行することに。
明朝、市が立つはずの江原道のチョンソンで落ち合う約束をする。
ところが、ヒョクチンが待ち合わせ場所に行くと誰もいない。
友人のギサンに電話すると、まだ家にいると言う。
どうやら3人とも酔いつぶれて爆睡してしまったらしい。
ソウルへ戻ろうとするヒョクチンに、
ギサンは数日後に合流するからと、とりあえず一人旅を勧める。
チョンソンにはギサンの先輩が経営するペンションがあり、
そこは本当に良いところで、先輩も旨い肉でもてなしてくれるぜと。
ペンションまでは普通はバスを利用する距離だが、
歩きたい気分だったヒョクチンは、徒歩で向かう。
あまりに遠すぎて、徒歩を後悔しはじめたころ、目の前にペンションが。
しかし、ぶっきらぼうな主人からは鍵を渡されただけで……。
低予算だけあって映像は荒いですが、愛すべき作品です。
ヒョクチンを次々と襲う不幸は可笑しくてたまりません。
ペンションの隣室に一人で滞在中の美女と一緒に飲むべく誘いに行けば、
いつからいたのかガラの悪そうな男が出てくる。
ちょっといい雰囲気になったと思えば眠らされて下着姿で放り出され、
拾ってくれたトラックの運転手には後ろから抱きつかれる。
バスで隣り合ったお世辞にも美人と言えない女には
まるで趣味に合わない音楽を聴かされ、俳句まで詠まれる。
これには『タナカヒロシのすべて』(2004)を思い出したりして。
最初は嬉しかった昼間から飲む酒も、
飲む相手が替わるたびに断れずに飲みつづけると辛くなってきます。
風邪気味でも「風邪に効くから」と言われて酒を飲む姿に漂う悲壮感。
飲めば飲むほどドツボにハマるヒョクチン。
それでも昼酒は楽しそう。
市などどこにも立っていない寂れた町の食堂で、じゃがいも蕎麦と焼酎。
バス停で寒さに震えながら飲むウイスキー。
冬の海辺にはカップ麺と焼酎が似合う。
その近くの露店ではホタテやヒラメの刺身にこれまた焼酎。
ようやく会えたギサンとは、豚カルビと焼鱒、薬草酒。
笑える勘違いのオチをつけて、ほっこり幸せ気分。
これでヒョクチンの失恋気分もぶっ飛んで。
昼酒が飲みたくなること必至。
『春の日は過ぎゆく』(2001)のロケ地だったバスターミナルが登場します。
バス停のヒョクチンを見て、『春の日は~』に出てくる名言を思い出しました。
「去ったバスと女は追ったらいかん」。
監督:ノ・ヨンソク
出演:ソン・サムドン,キム・ガンヒ,タク・ソンジュン,イ・ラニ,
シン・ウンソプ,ユク・サンヨプ,イ・スンヨン,キム・ガオン他
2009年の韓国作品、レンタル最新作。
いいでしょ、このタイトル。
キャッチコピーも私好み、「女に溺れ、酒に溺れる、煩悩だらけの男一人珍道中」。
ちなみに、英語タイトルもそのまんま、“Daytime Drinking”。
1000万ウォン(日本円で約100万円)で撮られたという、超低予算のロードムービーです。
運命の相手だと信じていた女と別れて凹む20代の男ヒョクチン。
友人3人は彼を囲んで飲みながら、元気を出せと慰める。
景気づけに旅行にでも行こうじゃないかという話になり、
いつも計画倒れに終わるからと、すぐに決行することに。
明朝、市が立つはずの江原道のチョンソンで落ち合う約束をする。
ところが、ヒョクチンが待ち合わせ場所に行くと誰もいない。
友人のギサンに電話すると、まだ家にいると言う。
どうやら3人とも酔いつぶれて爆睡してしまったらしい。
ソウルへ戻ろうとするヒョクチンに、
ギサンは数日後に合流するからと、とりあえず一人旅を勧める。
チョンソンにはギサンの先輩が経営するペンションがあり、
そこは本当に良いところで、先輩も旨い肉でもてなしてくれるぜと。
ペンションまでは普通はバスを利用する距離だが、
歩きたい気分だったヒョクチンは、徒歩で向かう。
あまりに遠すぎて、徒歩を後悔しはじめたころ、目の前にペンションが。
しかし、ぶっきらぼうな主人からは鍵を渡されただけで……。
低予算だけあって映像は荒いですが、愛すべき作品です。
ヒョクチンを次々と襲う不幸は可笑しくてたまりません。
ペンションの隣室に一人で滞在中の美女と一緒に飲むべく誘いに行けば、
いつからいたのかガラの悪そうな男が出てくる。
ちょっといい雰囲気になったと思えば眠らされて下着姿で放り出され、
拾ってくれたトラックの運転手には後ろから抱きつかれる。
バスで隣り合ったお世辞にも美人と言えない女には
まるで趣味に合わない音楽を聴かされ、俳句まで詠まれる。
これには『タナカヒロシのすべて』(2004)を思い出したりして。
最初は嬉しかった昼間から飲む酒も、
飲む相手が替わるたびに断れずに飲みつづけると辛くなってきます。
風邪気味でも「風邪に効くから」と言われて酒を飲む姿に漂う悲壮感。
飲めば飲むほどドツボにハマるヒョクチン。
それでも昼酒は楽しそう。
市などどこにも立っていない寂れた町の食堂で、じゃがいも蕎麦と焼酎。
バス停で寒さに震えながら飲むウイスキー。
冬の海辺にはカップ麺と焼酎が似合う。
その近くの露店ではホタテやヒラメの刺身にこれまた焼酎。
ようやく会えたギサンとは、豚カルビと焼鱒、薬草酒。
笑える勘違いのオチをつけて、ほっこり幸せ気分。
これでヒョクチンの失恋気分もぶっ飛んで。
昼酒が飲みたくなること必至。
『春の日は過ぎゆく』(2001)のロケ地だったバスターミナルが登場します。
バス停のヒョクチンを見て、『春の日は~』に出てくる名言を思い出しました。
「去ったバスと女は追ったらいかん」。