『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』
監督:三池崇史
出演:生田斗真,仲里依紗,山田孝之,上地雄輔,岡村隆史,吹越満,
遠藤憲一,皆川猿時,大杉漣,岩城滉一,堤真一他
土曜日の晩はたいていお酒を飲み過ぎます。
だもんで、へろへろの日曜日は家でおとなしくDVDを観ることにしているのですが、
この日曜日はなんとなく大丈夫そうだったので、朝から109シネマズ箕面へ。
いつものとおり端っこの席を押さえたら、
上映間際に小学生の男の子を連れた綺麗なお母さんが、私のすぐ隣に立ち、
「その席なんですけど」。えっ、ごめんなさ~い!とチケットを出そうとすると、
「別にいいですけど。前の列でもかまわないので」とお母さんニッコリ。
そういうわけにはいかないでしょうと、チケットを確認したら、おうてるやん、私。
お母さんは私と同世代らしく、老眼が相当キテている模様。
自分のチケットを遠く離して見つめ、「あ、私たちが前の列でした」とまたしてもニコッ。
お~い、人にまちがっているという前にちゃんと確認してくれよと思いましたが、
男の子が「ちょ~、お母さん、勘弁してや。めっちゃ迷惑やん」と小声で言うてるのを聞いてワロた。
で、大好きな三池崇史監督の作品です。脚本は宮藤官九郎。
「童貞」という言葉は頻発、コンドームも登場する本作、
母子で観ても大丈夫なんだろうかと素朴な疑問。
イマドキの親子なら説明に困ったりはしないのかしらん。
谷袋警察署の交番に勤務する問題児、菊川玲二(生田斗真)。
近隣の住民との間にしょっちゅういざこざを起こして始末書の山を築き、
ついに署長の酒見(吹越満)からクビを言い渡されてしまう。
しかし、それは表向きの話。
クビになった玲二が、これこそ天職とばかりヤクザになったと見せかけて、
広域暴力団数寄矢会に潜り込ませようという魂胆。
警察署と厚生労働省の麻薬取締局が数寄矢会の会長、轟(岩城滉一)を挙げようというのだ。
こうして極秘に潜入捜査官、通称土竜(もぐら)の命を受けた玲二は、
日本一凶悪といわれる数寄矢会へと潜り込むことに。
不審に思われることなくヤクザの仲間入りをしようと、
まずは数寄矢会阿湖義組の若頭、日浦(堤真一)に近づく。
「ヤクザは面白くなきゃいかん」が信条の日浦は、
玲二の捨て身の振る舞いにウケて、兄弟の契りを交わそうと言いだし……。
あまり計算されたふうではなく、かなりテキトー。
勢いで笑わせる芸風に、憤る人もいそうです。
けれどもやっぱり憎めないのです、三池監督の作品って。
さまざまな予告編のナレーション担当者の中で、私がいちばん好きな声の持ち主、遠藤憲一が、
吹越満や皆川猿時と一緒に歌って踊ったり、
堤真一がまたしてもワラかすヤクザ役にハマっていたり、
独りどこまでもクールな山田孝之に、全身ヒョウ柄刺青の上地雄輔と、
なんだかみんな、とっても楽しそうなんだもの。
大杉漣がつくる特製ドリンクは、見ているだけでオエッとなりましたけれども。
堤真一演じる日浦は、麻薬には絶対に手を出さないというルールを課しています。
「ヤクザがクスリに手を出したら、極道が外道になる」。これはよかった。
同じ潜入捜査官ネタでも、『新しき世界』とはエライちがい。
だから映画はおもしろいのだ。
監督:三池崇史
出演:生田斗真,仲里依紗,山田孝之,上地雄輔,岡村隆史,吹越満,
遠藤憲一,皆川猿時,大杉漣,岩城滉一,堤真一他
土曜日の晩はたいていお酒を飲み過ぎます。
だもんで、へろへろの日曜日は家でおとなしくDVDを観ることにしているのですが、
この日曜日はなんとなく大丈夫そうだったので、朝から109シネマズ箕面へ。
いつものとおり端っこの席を押さえたら、
上映間際に小学生の男の子を連れた綺麗なお母さんが、私のすぐ隣に立ち、
「その席なんですけど」。えっ、ごめんなさ~い!とチケットを出そうとすると、
「別にいいですけど。前の列でもかまわないので」とお母さんニッコリ。
そういうわけにはいかないでしょうと、チケットを確認したら、おうてるやん、私。
お母さんは私と同世代らしく、老眼が相当キテている模様。
自分のチケットを遠く離して見つめ、「あ、私たちが前の列でした」とまたしてもニコッ。
お~い、人にまちがっているという前にちゃんと確認してくれよと思いましたが、
男の子が「ちょ~、お母さん、勘弁してや。めっちゃ迷惑やん」と小声で言うてるのを聞いてワロた。
で、大好きな三池崇史監督の作品です。脚本は宮藤官九郎。
「童貞」という言葉は頻発、コンドームも登場する本作、
母子で観ても大丈夫なんだろうかと素朴な疑問。
イマドキの親子なら説明に困ったりはしないのかしらん。
谷袋警察署の交番に勤務する問題児、菊川玲二(生田斗真)。
近隣の住民との間にしょっちゅういざこざを起こして始末書の山を築き、
ついに署長の酒見(吹越満)からクビを言い渡されてしまう。
しかし、それは表向きの話。
クビになった玲二が、これこそ天職とばかりヤクザになったと見せかけて、
広域暴力団数寄矢会に潜り込ませようという魂胆。
警察署と厚生労働省の麻薬取締局が数寄矢会の会長、轟(岩城滉一)を挙げようというのだ。
こうして極秘に潜入捜査官、通称土竜(もぐら)の命を受けた玲二は、
日本一凶悪といわれる数寄矢会へと潜り込むことに。
不審に思われることなくヤクザの仲間入りをしようと、
まずは数寄矢会阿湖義組の若頭、日浦(堤真一)に近づく。
「ヤクザは面白くなきゃいかん」が信条の日浦は、
玲二の捨て身の振る舞いにウケて、兄弟の契りを交わそうと言いだし……。
あまり計算されたふうではなく、かなりテキトー。
勢いで笑わせる芸風に、憤る人もいそうです。
けれどもやっぱり憎めないのです、三池監督の作品って。
さまざまな予告編のナレーション担当者の中で、私がいちばん好きな声の持ち主、遠藤憲一が、
吹越満や皆川猿時と一緒に歌って踊ったり、
堤真一がまたしてもワラかすヤクザ役にハマっていたり、
独りどこまでもクールな山田孝之に、全身ヒョウ柄刺青の上地雄輔と、
なんだかみんな、とっても楽しそうなんだもの。
大杉漣がつくる特製ドリンクは、見ているだけでオエッとなりましたけれども。
堤真一演じる日浦は、麻薬には絶対に手を出さないというルールを課しています。
「ヤクザがクスリに手を出したら、極道が外道になる」。これはよかった。
同じ潜入捜査官ネタでも、『新しき世界』とはエライちがい。
だから映画はおもしろいのだ。