『仕掛人・藤枝梅安』
監督:河毛俊作
出演:豊川悦司,片岡愛之助,菅野美穂,小野了,高畑淳子,小林薫,早乙女太一,柳葉敏郎,
天海祐希,中村ゆり,田山涼成,板尾創路,六角精児,井上小百合,若林豪他
イオンシネマ茨木にて。
今年は池波正太郎の生誕100年に当たる年なのだそうです。
ついでに時代劇専門チャンネル25周年らしい。
それを記念して、代表作のひとつ“仕掛人・藤枝梅安”シリーズを2部作として映画化。
監督はTVドラマを中心に活躍する河毛俊作。
江戸・品川台町の鍼医者・藤枝梅安(豊川悦司)は腕の良さで知られている。
しかも患者が金持ちであろうが貧しかろうが関係なく治療を施してくれることで評判。
梅安には“仕掛人”という裏の顔があった。
仕掛人とは、“蔓”と呼ばれる裏稼業の元締めからの依頼で動く殺し屋のこと。
表向きは楊枝屋の同業者・彦次郎(片岡愛之助)だけが心を許せる相手。
ある日、梅安は元締めのひとりである羽沢の嘉兵衛(柳葉敏郎)から、
料理屋“万七”の女将・おみの(天海祐希)の仕掛を依頼される。
おみのは万七の主人(田山涼成)の後添えで、先妻は実は梅安が仕掛けたものだから、
このたびの依頼に少し驚く梅安だが、引き受けることに。
いったい万七の先代女将の仕掛を依頼してきたのは誰だったのか。
“起り”(=依頼人)を探るのは仕掛人の掟に反するが、
どうにも気になって仕方のない梅安は、彦次郎に相談するのだが……。
以前ほどではありませんが、まだまだ時代劇は得意なほうではありません。
けれども本作のなんとわかりやすく面白いことよ。
起り、蔓、仕掛という言葉を知ることもできました。
誰も信用できないなかで、梅安と彦次郎が酒を酌み交わす様子には和みます。
また、食通の池波正太郎らしく、出てくる料理が皆美味しそう。
なんということのない料理ばかりではあるのですが、
彦次郎がつくる湯豆腐なんて、めちゃめちゃ旨そうでした。
料理屋を売春宿のように使うお侍の悪いこと悪いこと。
嶋田大学役の板尾創路は殺してやりたいほど憎たらしい(笑)。
って、殺陣に詳しいわけではないので、これがどの程度のものかわからないんですけど。(^^;
トヨエツとラブリンのコンビが良くて、次作もすごく楽しみです。
エンドロールの後に次作への話がありますから、最後まで席はお立ちになりませんように。