『フラッシュ・ゴードン』(原題:Flash Gordon)
監督:マイク・ホッジス
出演:サム・ジョーンズ,マックス・フォン・シドー,メロディ・アンダーソン,トポル,
オルネラ・ムーティ,ティモシー・ダルトン,ブライアン・ブレッスド他
なんばパークスシネマまで出向いたので、前述の『パリタクシー』1本で帰るのはもったいない。
1980年に製作された本作の4K版が現在公開されています。
『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)を30回観た私としては、
クイーンが音楽を担当するこれを観ないままでは一生を終われないかしらと思って。
どれぐらいの人が観ているものなのでしょう。
少なくとも私は今まで観たことがありませんでした。
私同様、全然知らんかったわという人のために今さらですがあらすじを書く。
惑星モンゴを支配する悪の皇帝ミンは、ふざけて地球に天変地異を起こします。
そのせいで地球はあと10日で月と衝突する危機に。
いつか地球が襲われる説を唱えつづけてきた科学者ハンス・ザーコフは、
しかし彼のイカれた考えについていけない助手が逃げ出してしまう。
そんな折、研究所の近くに飛行機が不時着。
一人旅中の女性デイル・アーデンが研究所にやってきます。
ロケットを独りでは発射できないザーコフは、このチャンスを逃してなるまいと、
強引にフラッシュとデイルをロケットに押し込んで出発。
たどり着いたモンゴで、ミンはもちろん交渉に応じるつもりなどなく、
フラッシュ、デイル、ザーコフは捕らわれますが、
デイルに一目惚れしたミンが、彼女と結婚すると言い出して……。
どの程度まじめに作られたものなのか知りませんけど、いま観るとふざけているとしか思えません(笑)。
プロデューサーからは『スター・ウォーズ』(1977)以上のものを作るようにとの指令が飛んでいたそうですが、
どこをどう見ても『スター・ウォーズ』に遠く及ばないというのか、
比較すること自体、『スター・ウォーズ』をナメとんか!と思います。
でもキャストの人たちは楽しかったでしょうねぇ。
それに40年以上経った今、こうして4K版が公開されて、
アホくさと思いながらもいそいそと劇場へ足を運ぶ人がいる。
このアホらしさを共有できることが嬉しいです。