夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『サイド バイ サイド 隣にいる人』

2023年04月19日 | 映画(さ行)
『サイドバイサイド 隣にいる人』
監督:伊藤ちひろ
出演:坂口健太郎,齋藤飛鳥,浅香航大,磯村アメリ,茅島成美,
   不破万作,津田寛治,井口理,市川実日子他
 
封切り日だった金曜日、実家からの帰り道にイオンシネマ茨木にて。
同日、“名探偵コナン”も封切りでした。いやはや、その混みようといったら凄すぎる。
私はそっちはまた後日ということで。
 
伊藤ちひろ監督は行定勲監督作品を中心に脚本家として活躍する人だそうです。
脚本のみならず、自ら監督してこれが第2作。
 
そこには存在しない誰かの想いを見ることができる青年・未山(坂口健太郎)は、
その特殊な能力を用いて人びとの相談に乗り、悩みを解決している。
恋人である看護師・詩織(市川実日子)とその娘・美々(磯村アメリ)と共に、
長野県ののどかな町で穏やかに過ごす毎日。
 
ところがこのところ、これまでにおぼえのない異質な想いを感じるように。
その想いをたどって東京へとやってきた未山は、
それが高校時代の後輩・草鹿(浅香航大)の想いだと知る。
 
ミュージシャンの草鹿が出演するライブ会場へと向かった未山は、
消息不明となっていた元恋人・莉子(齋藤飛鳥)と再会。
妊娠中の莉子を連れて長野へと戻った未山を詩織と美々が訪ねてきて……。
 
不思議な作品です。
静かすぎる130分は少々退屈に感じられて、時折居眠り。
と思ったら、近くの席からもいびきが聞こえてきて、
おおっ、眠いのは私だけじゃないと思う(笑)。
 
未山に寄り添うように歩く草鹿の姿が現実のものなのかどうかがわかりづらく、
どういう設定なのこれは、と思っているうちに眠くなるパターンです。
独創的ではあるけれど、ちょっと不親切な作品、そんな感じ。
 
子役の可愛さにはまいりました。
子役ってビミョーでしょ。芸達者すぎても鼻につく。
しかしそれを口に出すと、こちらが悪人みたいに思えて(笑)。
この磯村アメリちゃんはホントに可愛かったなぁ。
演技でこんなに楽しげに笑う子、なかなかいない。
市川実日子演じるシングルマザーもよくて、この親子には救われます。
 
風景はとても美しかったので、信州が好きな人にはいいんじゃないかと思います。
でも、もう少し親切な作品、希望。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする