『MEMORY メモリー』(原題:Memory)
監督:マーティン・キャンベル
出演:リーアム・ニーソン,ガイ・ピアース,モニカ・ベルッチ,タジ・アトウォル,レイ・フィアロン,
ハロルド・トレス,レイ・スティーヴンソン,ダニエル・デ・ボーグ,リー・ボードマン他
TOHOシネマズ伊丹にて、前述の『最後まで行く』とハシゴ。
どうやら映画界はリーアム・ニーソンを引退させる気はないようです。
しかももう古稀だというのに、アクションものをやめさせない。
体のキレが悪くなる理由を役柄に持たせて引っ張りまくり。
2カ月前に公開された『ブラックライト』では孫娘を可愛がる爺さんという設定でしたが、
本作ではなんとアルツハイマー型認知症を発症した殺し屋という設定。
ほんまにどこまで引っ張るつもりやねん。(^^;
監督は『ザ・フォーリナー/復讐者』(2017)のマーティン・キャンベル。
リーアム・ニーソンとW主演と言っていいのはガイ・ピアース。
モニカ・ベルッチ姐さんはおいくつになったのですかね。今年59歳か。
いつまでもお美しいですが、こんな役だとその美貌がちょっと怖いよ。
顧客の期待以上に仕事が迅速で確実な殺し屋アレックス・ルイス。
施設に入所中の兄同様に認知症の傾向が出始めていることは伏せて、引退を申し出る。
しかし、旧知の同業者マウリシオから2つの殺しを頼まれて、断れずに引き受ける。
自ら客を装って未成年の移民の子どもに売春をさせている男を訪ねるが、
途中でそれがバレてしまい、激昂する相手を取り押さえようとした折に、
男もろとも窓から階下へ落下。地面に叩きつけられた男は死亡する。
ヴィンセントの相手をするはずだった子どもは、なんとその男の実の娘ベアトリス。
父親に売春をさせられていたのに、生活のためだから仕方ないと恨む様子もない。
逆に父親を死に追いやったヴィンセントのことを憎んでいるようだったが、
こんな生活からは脱却すべきだと諭されるうち、ヴィンセントの言うことを聴きはじめる。
ベアトリスは決して名前を言わないが、彼女を買っていたのは富裕層だと思われる。
黒幕を突き止めるためヴィンセントは部下のウーゴ、リンダと捜査を進めるのだが……。
アレックスに殺しを依頼してきた奴と人身売買の黒幕が同じ奴だったっちゅうやつですね。
殺し屋だけど、子ども殺しの依頼なんて受けられない。
いきなり正義感に燃えるアレックスは、関係者を狙ってバカスカ撃ちます。
誰も信用できないなかで、なぜアレックスが面識のないヴィンセントを信じるのかわからん。
そんなに信じられる人ならば、さっさと証拠を渡せばいいのにと思いました(笑)。
そして、黒幕が大金持ちであれば、ある程度の証拠があったとしても起訴されない。腐ってます。
テキサス州警察の刑事役のオッサン、どこかで見たことがあると思ったら、
おおっ、『RRR』のあのスコット・バクストン役、レイ・スティーヴンソンではないですか。
そのことにいちばんビックリしました。やっぱりよろしくない奴の役だった。
と思っていたら、数日前に彼の訃報が飛び込んできてとても残念です。ご冥福をお祈りします。
さて、認知症の殺し屋の次はどんな設定にしますかね、リーアム・ニーソン。