夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

Based on a True Story.

2003年02月11日 | 映画(番外編:小ネタいろいろ)
“Based on a True Story”と紹介される映画がありますね。
「実話に基づく」というやつ。

『タイタンズを忘れない』(2000)はスポ根もの。
高校のアメフト部に新コーチとしてやってきたのは黒人。
人種差別の激しい町ではそれがなかなか受け入れられない。
徐々に人々がひとつになっていく姿が描かれる。
天下のディズニー製作のわりには「泣け泣け系」に走らず、
でもやっぱり泣けるのよ。

余談だけど、気の毒なのはこの映画でクールな美形男子生徒を演じて
人気急上昇したキップ・パルデュー。
そのあとに出演したのがスタローン主演の『ドリヴン』(2001)。
株が急落したまま以後浮上できず。
売れっ子になっても出る映画は選ばんとなぁ。

『タイタンズを忘れない』で主演したデンゼル・ワシントン。
『ザ・ハリケーン』(1999)でも彼が主演。
こちらは無実の罪で投獄されたボクサーの話。
あとからもめたみたいです。そんなええ奴ちゃうとか言うて。

『ピクニック・アット・ハンギングロック』(1975)は、
オーストラリアで実際に起こった失踪事件がベース。
名門女子高の生徒たちが、エアーズロックにピクニックに出かけたまま行方不明に。
風景が美しいのがよりいっそう無気味な効果を。
これはホラーの部類では。

『乙女の祈り』(1994)もやはり無気味。
ニュージーランドで実際に起こった事件らしい。
裕福な家庭と貧乏な家庭、それぞれの娘が意気投合。
作家を夢見ていた彼女たちは想像力が膨らみすぎたか
ある日殺人をおかしてしまって……というお話。
『タイタニック』(1997)のケイト・ウィンスレット主演。

実話であることをあまりに打ちだしているのが嫌で、
いまだに観ていない映画もあります。
メリル・ストリープ主演の『ミュージック・オブ・ハート』(1999)。
音楽教師かなんかの話らしいけど、
宣伝コピーが「実話だから感動もすごい」。
「はっ?」と思わずつっこみました。
「実話やったら感動するっちゅうんかい!」って。
しかもこの映画は監督がウェス・クレイヴンやで。『エルム街の悪夢』(1984)の。
いきなり感動系に変身してどないするつもりやねん、あんた!

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『クライム&ダイヤモンド』

2003年02月07日 | 映画(か行)
『クライム&ダイヤモンド』(原題:Crime & Diamond)
監督:クリス・バー・ヴェル
出演:クリスチャン・スレイター,ティム・アレン,リチャード・ドレイファス,ポーシャ・デ・ロッシ他

夜逃げ屋で詐欺師のフィンチは偽造罪で服役中、
奇術師のマイコーと知り合う。
彼はダイヤを盗んで服役中。
しかし、そのダイヤはまだ発見されていない。
マイコーの脱獄計画を手伝ううち、フィンチも一緒に逃げることに。

脱獄に成功したフィンチとマイコーは、
自分たちはすでに死んでいることにするために身代わりの人間を探す。
そして彼らはその日死亡した人間の経歴をそっくりいただく。

しかしフィンチがなりすました男はとんでもない野郎。
クレティス・タウトという名のその男は、
ゴシップ写真を撮影しては、被写体をゆすっていた。
彼が消された理由も、マフィアの息子が女性を絞殺した場面を撮影したためだった。

フィンチの登場で、タウトがまだ生きているとマフィアは誤解。
いたるところで殺されかけるフィンチ。
巻き添えをくらってマイコーは死んでしまう。

マイコーの隠したダイヤを手に入れるため、
マイコーの娘とフィンチは作戦を練りはじめる。
無事にダイヤを取り戻したのも束の間、
フィンチの前に「毒舌ジム」の異名を持つ殺し屋が現れて……。

「毒舌ジム」が映画オタクという設定で笑わせてくれます。
椅子に縛りつけられたフィンチは、映画になりそうな話をすれば命を助けてもらえることに。
いたるところにクラシカルな映画の名前が登場。

原題は“Who is Cletis Tout?”。
小粒だけどおしゃれで楽しい。笑えるサスペンスでオススメ。
オチのシーンもお茶目よ。

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ハゲが好き。

2003年02月05日 | 映画(番外編:映画とこの人)
やしきたかじんの番組で(当然関西ローカルか?)、
数カ月前にこんなダービークイズをやってました。
アイドルタレントと吉本の芸人とあとひとり誰だったか計3人が出走者。
それぞれが街なかをゆく人をつかまえて、
バリカンで頭を刈らせてもらうように頼んだら、
3人のなかで誰がもっとも多い量の髪の毛を集められるか。

アイドルタレントは若い兄ちゃんをターゲットに。
もうひとりの出走者は残り少ない髪の毛のおっちゃんをつかまえて
「いっそスキンヘッドにしましょう!」と誘う。
おっちゃんたちは「ただでさえ少ないのにそれだけは」と涙目。
女性の立場から見ると、残り少ないよりもスキンヘッドのほうが
かっこよく映ったりするものなんですが。
そうとは思えないもんなんでしょうかねぇ。
すんません、もしお読みいただいてる方で真剣に悩んでいる人がいたら。

というわけで、映画の話とは何の関係もないのですが、
私はハゲてる役者さんがとっても好きです。
前述の『es[エス]』の主演俳優もスキンヘッドがめちゃめちゃ似合ってました。
ほかに若手でいま旬なハゲ俳優というと、『トリプルX』(2002)のヴィン・ディーゼル。
『リプリー』(1999)や『A.I.』(2001)の美形俳優、ジュード・ロウ
ハゲというにはかわいそうだけど、超V字形の額はまちがいなく「そりこみハゲ」になりそうな気配。

ちょっと年をくった人ではジョン・マルコヴィッチ。
ついこのあいだ金曜ロードショーで放映されていた『コン・エアー』(1997)、
映画はどうでもええんですけど(結構笑えますけどね)、
役者がすごいのばっかりで、やっぱり観てしまいました。
サイラスを演じてたジョン・マルコヴィッチ、
ほんまにハゲが似合うなぁと思ってまた惚れました。

ジャック・ニコルソンが『イーストウィックの魔女たち』(1987)で
あのハゲにあの体でベッドに横たわって女性(シェール)を誘うシーンは
「勘弁してくれっ」と思ったけど、とってもおちゃめでハマリ役でした。

最近、ハゲなのにめちゃめちゃ悪あがきをしてると思うのはニコラス・ケイジです。
しかし、彼のスキンヘッドは想像しがたい。
和尚さんみたいやもん。←和尚さんに失礼?(^^;

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