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『サラリーマン金太郎 【暁】編』

2025年01月25日 | 映画(さ行)
『サラリーマン金太郎 暁』
監督:下山天
出演:鈴木伸之,城田優,石田ニコル,文音,影山優佳,竹島由夏,米倉れいあ,山口大地,斎藤さらら,
   前田瑞貴,川合智己,佳久創,橋本じゅん,尾美としのり,浅野温子,榎木孝明他

109シネマズ箕面にて。

原作は1994年から2016年まで『週刊ヤングジャンプ』で連載された本宮ひろ志原作の同名人気漫画。
実写版を観たことはないのですが、“サラリーマン金太郎”といえば高橋克典じゃないんですか。
“ミナミの帝王”竹内力から千原ジュニアにいつのまにか替わっていたように、これも替わっていました。
どーでもいいけどと思いながら観に行ったら、結構面白かった。

青森県大間に暮らすでマグロ漁師シングルファーザー元ヤン・矢島金太郎(鈴木伸之)は、
久々に大物のマグロがかかったと喜んで釣り上げようしていた折、
潮に流されて遭難しかけていた老人・大和守之助(榎木孝明)を見つけ、マグロをほっぽりだして助ける。

東京の大手建設会社ヤマト建設の会長を務める大和は、金太郎に船とマグロの弁償を申し出るが、
金太郎はそれを断り、代わりに大和の会社で雇ってほしいと言う。
マグロしか知らない金太郎が初めて大都会に出て、大会社のサラリーマンに転身。

出社初日早々、専務の黒川優作(尾美としのり)に無礼を働き、社員たちは騒然、黒川の機嫌を損ねる。
そんなことは気にしない金太郎だったが、彼の教育係を言いつけられた女子社員・前田一美(影山優佳)は、
パソコン使えない、電話の応対むちゃくちゃな金太郎の扱いに困り果て、植物の水やりだけを指示する。

息子とともに身を寄せることになった家は居酒屋
そこに姿を見せる婆さん・中村加代(浅野温子)は、ほかの客に酒を集ることで有名で“乞食ババア”と呼ばれているが、
金太郎は加代と即座に親しくなり、東京で初めての「ダチ」となる。

2日目以降もひたすら水やりをする金太郎を見た同僚たち(前田瑞貴&川合智己)は、
新入社員の頃に毎日土まみれになっていたことを思いだし、金太郎を手伝うように。
金太郎を命の恩人と呼ぶ大和はもとより、良い印象を持たなかった黒川も金太郎を見る目が変わってゆく。

しかしそんな大和と黒川の失脚を狙っているのが元官僚の社長・大島源造(橋本じゅん)とその腰巾着・鷹司誠士(城田優)。
ふたりは大和が特別枠で入社させた金太郎の過去に注目し、輩を雇って金太郎を襲わせるのだが……。

マグロ漁師が建築会社に入社して仕事をこなせるとは思いません。
だけど水やりを言いつけられても腐らずにそれを懸命にやる。
水やりにも真剣な態度を見れば、まわりの人の印象も変わるかもしれないとは思います。

金太郎に喧嘩をふっかけてきた半グレ集団のリーダー・李秀麗(文音)も結局彼にゾッコンに。
困ったときの頼れる相手になるし、財界人が集うクラブの美鈴ママ(石田ニコル)も彼を放っておきません。
乞食ババアの正体はそんなもんだろうと思っていましたが、誰が相手であってもぶれず、素のままでいる金太郎は良いですよね。

わざわざ大画面で観るほどのものかという気はしないでもないけれど、スッキリと楽しい気分になれるからいいや。
来月の【魁】編の公開が待たれます。

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