めいすいの写真日記

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2010 クラシックハイライト

2011-01-08 | クラシック音楽
毎年12月31日に放映される「クラシックハイライト」。クラシック音楽のすべてのジャンルで、NHKが昨年一年間に放映した優れた公演を紹介してくれるものです。2010年は21時25分から0時05分まで行われました。私は、紅白歌合戦をこの番組が始まるまで見ていましたが、その後はずっと、この番組を見ました。その中で印象的だったものを幾つか。

兵庫芸術文化センター管弦楽団は、阪神淡路大震災唐の復興のシンボルとして2005年に設立され、震災から15年を経た2010年に、祈りの気持ちを込めて佐渡裕の指揮で、ヴェルデイ作曲のレクイエムを演奏しました。放映はその中から怒りの日 (ディエス・イレ)。この管弦楽団の記念の公演ということから迫真の演奏でした。合唱はオープニング記念第9合唱団、大阪ヴェルディ特別合唱団ということですが、良く鍛えられていました。

世界屈指のバレエ団である英国ロイヤル・バレエのプリンシパルを15年にわたってつとめた吉田都の最後の公演。確かなテクニックと優雅で気品のある表現でプロコフィエフ作曲「ロミオとジュリエット」のジュリエットを演じました。この公演は舞台そのものも上質で演劇的なもの。有名なバルコニーの場面も見事に演じられました。すでに全曲を以前、放映されているので、見ていますが、退団になるには、惜しまれる若さに思えました。

庄司沙矢加&ジャンルカ・カシーリ テュオ・リサイタル、5年前のラ・フォル・ジュネでベートーヴェンのヴァイオリン・コンチェルトを弾くのを聴きましたが、初々しさが残っていました。現在は堂々とした演奏でベートーヴェンのバイオリンソナタ「春」。最近は、現代作曲家の難解な曲ばかりを弾くのかと思っていましたが、ジャンルカ・カシーリのピアノと共に聴き応えのある、さわやかな「春」でした。

樫本大進、川本嘉子、趙静、小菅優 ピアノ四重奏 演奏会」。放映されたのはブラームスのピアノ四重奏 ト短調 作品25。樫本大進は12月にベルリン・フィルのコンサートマスターに就任したとのことですが、この演奏会は6月。若い4人の演奏は白熱の演奏で、ブラームスは、こんなに激しい曲を作曲していたのかと思うほどでした。ピアノの小菅優のリサイタルに行ったことはあるのですが、鬼気迫る表情で演奏していたのが、印象的でした。

琵琶湖ホール公演のワーグナー作曲、楽劇「トリスタンとイゾルデ」。演出ミヒャエル・ハイニケ。沼尻竜典指揮、大阪センチュリー交響楽団。ワーグナーの官能的な音楽を良く表現し、迫力に満ちた演奏でした。小山由美はイゾルデ役を好演。

ショバン生誕200年の2010年は、ショパンの曲が良く演奏されました。2010ラ・フォル・ジュネもショパンの曲が多くを占めました。女流ビアニストの第一人者である小山実稚恵はワルツ 嬰ハ短調 作品64第2を演奏しました。

小山実稚恵は1985年ショパン国際ピアノコンクール第4位、今年は審査員としてコンクールに参加しています。その時の優勝者はユリアンナ・アヴデーエワ。このハイライトでもショパンのピアノ協奏曲をN響と協演した時の演奏を放映しています。私は12月30日に取り上げました。

ギル・シャハムバッハ作曲「無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ」。東京・竹芝の夜景のもとでの演奏。1499年制作のストラディヴァリウスの音色を聴きながら、月やレインボウ・ブリッジを眺めるのはおつなものだったでしょう。有名なシャコンヌが素晴らしい。

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