ニューイヤー・オぺラ・コンサート2018の第2部はロッシーニ。今年はロッシーニ没後150年ということから取り上げたそうです。
最初の曲は、「猫の二重唱」。かなり有名なのでYutubeに数多く乗せられています。
ロッシーニの曲と言われてきましたが、ロッシーニの曲の一部が使われていますが、ロッシーニの曲ではありません。
ここでは「伝 ロッシーニ」となっています。
ソプラノの小林沙羅、市原愛が二重唱で愛嬌たっぷりに歌いました。
ロッシーニは、「セヴィリアの理髪師」、「チェネレントラ(シンデレラ)」、「ウイリアム・テル」など40あまりのオペラを作曲しましたが37歳でオペラの創作から引退。その後40年あまりは悠々自適の生活を送りました。美食家としても知られていますが、宗教曲や歌曲も作成しています。その歌曲がまず演奏されました。
2曲目は「フィレンツェの花売り娘」。ソプラノの幸田浩子が華やかに歌いました。
3曲目は「踊り」。テノールの村上敏明が歌いました。2,3曲目はロッシーニの歌曲ということで
聞く機会はあまりないのではと思います。
いよいよ、ロッシーニのオペラの登場です。中世のシチリア島を舞台にした「タンクレーディ」が取り上げられました。
ロッシーニが21歳の時に作曲したオペラ・セリアで、このオペラにより、イタリア中にその名が知れ渡ったということです。
タンクレーディは男性に扮した女性が歌うのですが、カウンターテナーの藤木大地がアリア「君がこの心を燃え立たせ」を歌いました。
この曲は当時ヨーロッパ中で歌われたそうです。
素晴らしい歌唱で、オペラ「タンクレーディ」を機会があったら見てみたいものと思いました。《了》