めいすいの写真日記

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トーマス・アデス作曲 「皆殺しの天使」

2020-04-03 | オペラ・バレエ

トーマス・アデス作曲  オペラ「皆殺しの天使」は閉じ込められた部屋で展開する究極のハイコンセプト・スリラー!不条理映画の名作をオペラ化した傑作がMETで初演された(2017シーズン)WOWOW 2020-4-1 放送

オペラ「ランメルモールのルチア」帰りのホームパーティで、客間から出られなくなった12人の紳士淑女を待ち受ける地獄!巨匠L・ブニュエルが監督したシュールレアリズム映画の名作を下敷きにした現代オペラの極北である。
 緊張感あふれるスリリングな音楽は、本弁の開始ととに鳴る鐘の音、映画監督 L・ブニュエルの故郷のスペインの復活祭に使われる打楽器が舞台の裏で鳴る、人の声にも似るという電子楽器オンド・マルトノが鳴ると何かが起こる、1/32サイズのヴァイオリンの高音などを駆使し、超常現象で追い詰められた人々の心理をえぐる。
 ブリテンの再来といわれる現代屈指のオペラ作曲家、T・アデス自身が指揮をする。

演奏:メトロポリタンオペラ管弦楽団・合唱団 指揮 トーマス・アデス 
演出:トム・ケアンズ

出演:
オードリー・ルーナ・・・レティーシア
ジョゼフ・カイザー・・・エドムンド
アマンダ・エシャラズ・・・ルシア
サリー・マシューズ・・・シルヴィア
イェスティン・デイヴィーズ・・・フランシスコ、
アリス・クート・・・レオノーラ、           他

 登場の歌手達は、どの歌手も音域を拡げて歌うようになっているようだ。
 特にレティーシアは MET史上最高音 ハイA を出して歌う。

上映時間:2時間42分(休憩1回)
 MET上演日:2017年11月18日  言語:英語

《皆殺しの天使》のあらすじ

             パーティは初めは何事もなく始まる。

オペラ《ランメルモールのルチア》・・・そもそもドニゼッティのこのオベラは 狂乱オベラ の傑作として知られる・・・の帰り、ブルジョワ階級の知人グループ12名(ルチアを演じたソプラノ歌手、指揮者夫妻、医師、探検家、軍人など)がホームパーティにが招かれる。

だが邸宅の使用人は、執事を残して、みな屋敷を追われるように去っていた。ディナーが終わり、明け方になったが、一同はなぜか家に帰ろうとしても客間から出られない。時間が経つにつれ人々は憔悴し、水や食料も底を尽き、喧嘩や自殺が勃発する。

       レティーシアが歌を歌った後、外に出られるようになる。

 ソプラノ歌手レティーシア(ランメルモールのルチア・・・タイトルロール)が、この状況が始まった時、皆が何をしていたか再現してみようと提案し、その時を再現できた瞬間、一同はようやく自由になれる。

 それから先 だが災難はそれだけでは終わらなかった…。というのは映画だけのようだ。