2021/1/16 Eテレ
2021年9月から3年間、N響の次期首席指揮者となったファビォ・ルイージの顔見せ公演が
2020年11月18日にN響第1943回定期公演(1月16日放映)として東京芸術劇場で行われた。
今後のN響の顔となるファビォ・ルイージってどんな人って興味が沸いてくる。
なぜ、この曲を選んだのか?
私のプログラム構成の主軸の1つ、オーストリア・ドイツ後期ロマン派の音楽だからです。
そして、ブルックナーの交響曲のなかで、第4番を選んだのかは人気もあり、重要であると感じたからです。
N響の能力の大きな特質を見せるのに最適な曲のひとつではないかと思うのです。
ルイージが現在得意とするブルックナー曲であるので、聴き応えのある演奏となった。
ただ、管楽器の響きは良かったが、長い曲でもあり、ややまとまりにかける部分があったような気がする。
今後はどんな演奏をしてくれるのか楽しみである。
次期首席指揮者として
N響はドイツ音楽を演奏してきた素晴らしい伝統があります。
私の前任者の多くは,このタイプの様式のスペシャリストでした。
たちえばサヴァリシュやスウィトナー、ブロムシュテット が多大な影響を与えました。
今後のプログラムの中心軸のひとつはブルックナーの交響曲そして
ブルックナーの時代と関係の深いブラームスやマーラーやフランツ・シュミットも再登場する予定です。
私の構想の中で重要なのはN響の偉大なレバートリーに少し回帰するということです。
最近放映されたルイージの若き頃のベートーヴェンの交響曲第7番の指揮は勢いがあって良い演奏だったし、
今日の番組の終のレスピーギの「ローマの噴水」やドビッシーの「海」の演奏も良かったと思う。
首席指揮者として今後は秋から正式に登場するのかと思ったら、次のN響第1944回定期公演(1月23日放映)
にも続けて登場する。
バガニーニのバイオリン協奏曲第1番(Vl. フランチェスカ・デゴ)とチャイコフスキーの交響曲第5番を
指揮するという。契約はどうなっているの?と聞きたくなるが・・・。9月までは客演指揮者ということでしょう。
さて、どんな演奏会になるのか、ルイージがどんな演奏をしてくれるのか期待したい。