ホテルは富士のすそ野に位置し遮るものが無いので、富士山がとても美しく見えます。しかし、この日はすぐそばの河口湖インターまで、富士山には靄がかかり、かろうじて見えるか見えないかの状況でした。
でも、8階の部屋に案内されてみると、思ったよりもよく見えました。富士山好きの女房もにっこりです。
今回の目的は法事(富士霊園)のためでした。
私たちはこのホテルのリピーターで、今回で10回目、昨年7月にも訪れました。富士山・河口湖を訪れる外国人は年々、増えているようです。特に今年はオリンピックも予定されていたので、早めに申し込みました。ところが新型コロナウィルスのため、状況は一変してしまいました。5月の23日にやっとオープンしましたが、泊まったこの日は宿泊客は5グループだけだったようです。
新型コロナウイルス対策はしっかりと行われていて、入館する時に体温を測定(リモートセンシング)されました。こうしたことをされたのは、初めてでした。当然とは言え、手には消毒液を吹き付け、フロントはシールドされていました。またホテル内はマスクの着用を義務づけられました。レストランに入る時も消毒液を使い、配膳の人は、フェイスシールドしたり、手には薄い手袋をしたりして随分神経を使っていました。
夕食はホテル内のレストラン「樹海」。ホテルの前には富士山の樹海が広がっているので良い名前だと思います。食事は懐石料理で、これまで同様、満足できる内容でした。
席のすぐ脇にミニ・ミニ盆栽が置いてありました。苔むしていて雰囲気が出ていました。
先 附(左) 豌豆ゼリー寄せ 鮑磯煮、蟹身、水前寺海苔、小口オクラ 美味出汁
前 菜 紫陽花百合根饅頭(フォアグラ入り )
才巻蛇籠蓮根、蛙蚕豆艶煮
子茗荷寿司(すし飯、切り胡麻)
枇杷玉子(黄身寿司、煎り卵、牛蒡素揚げ)
御 椀 氷室水無月糝薯 湿地茸、蓬麩、木の葉人参、青柚
御造り 氷鉢盛り 活き鮃重ね造り 鮪、甘海老、縒人参、大葉、紫芽、山葵
焼 物 鱸塩焼ライム被せ
鶏松風、秦九十煮、隠元利休和え、拍子長芋、山桃、はじかみ
小茶碗 ずわい蟹玉地蒸し、蟹身、百合根、蟹蒲鉾、木耳、銀餡、露生姜
揚 物 鱧玉蜀黍月冠、海老コーンフレーク、帆立磯辺黄身揚、南瓜薄衣、青唐
赤卸し、出汁
煮 物(左) 冬瓜含ませ、小茄子オランダ煮、長芋白煮、蛇の目人参紅梅煮
スナップ豌豆、敷き胡麻餡、木の実、
香 物 (右) 胡瓜糠漬、赤柴漬、白瓜鉄砲漬
食 事 麦御飯、とろろ、青海苔
水菓子 クインシーメロン 西瓜、キウイフルーツ
デザート 抹茶アイスクリーム、自家製水羊羹
献立表のちょっと読みにくい漢字を見ながら、素材を吟味して食べるのは、味わいが増します。ひとつひとつの料理は少量ですが、時間をかけてたベルト十分な量に感じます。これが懐石料理の良さでしょうか・・・。
朝食
いつもは、朝食はビュッフェ形式なのですが、新型コロナウィルス対策として、一人用のセットとなっていました。和食コースと洋式コースがあり、私は洋食コースを頼みました。
今回の旅は、車を利用しましたが新型コロナについて多少の心配はありました。しかし、ホテル側がしっかりとした対応をしてくれたので、安心できました。感謝しています。
今回の行程で富士山が最もよく見えたのが、富士吉田インター。この先20分ほど走ると姿がほとんど見えなくなりました。