散策しながら写真を撮影する集まりがあり、2月21日午前中から昼過ぎまで神田界隈をカメラ片手に歩いてみました。
始めに訪ねたところは、湯島聖堂です。
御茶ノ水駅からは、神田川を隔てて湯島聖堂の立派な塀が見えるので一度は、中に入ってみたいと思っていましたが、これまで果たせないでいました。
湯島聖堂は、元禄3年(1690年)に五代将軍綱吉によって建てられた孔子廟です。儒学者の林羅山が上野忍ヶ丘に建てたものを移築したもので、本殿は「大成殿」と名付けられました。
その後、「寛政異学の禁」により1797年、幕府の官立の昌平坂学問所となりました。
明治に入り、維新政府により1871年閉鎖されますが、その敷地に文部省、国立博物館、師範学校(東京教育大学→筑波大学)、女子師範学校(お茶の水女子大学)などが同居していたことがあり、教育機関としての輝かしい歴史をもっています。
そうしたことから、歴史散策のコースとして多くの人が訪れます。今日も数十人の団体客が何組か来ていました。
構内に飾られている孔子像は世界最大で、1975年(昭和50年)に中華民国台北ライオンズクラブから寄贈されたものということです。
孔子像のすぐ脇に「楷の樹」がありました。この木は湯島聖堂の聖木です。
立て札を読むと、「孔子の木」と言われたり、「楷書」の語源となった木であったりするとのことです。日本では、とても珍しい木のようです。
また、庭にはすだじい(照葉樹 ぶな科)の大木もあり、ちょっと目立っていました。
大成殿。狭義にはここが湯島聖堂と言うことのようです。
何回か焼けて再建されています。現在の建物は関東大震災の後、昭和10年に建造されたもの。最近の修復工事を含めて大成建設が携わっているのがおもしろい。
大成殿の屋根を飾っている、上は鬼頭(きぎんとう)・・・ 鯱(しゃち)、右下は鬼龍子(きりゅうし)。孔子のような聖人の徳に感じて現れるという古代中国伝説の霊獣だそうです。
1枚目はPENTAX Km + smc PENTAX-DAL F4-5.6 50-200mm 、4、6枚目は PENTAX Km + smc PENTAX-DA FISH-EYE F3.5-4.5 10-17mm ED2、その他は PENTAX K20D + SIGMA 70-300mm 4.5-5.6 APO DGで撮影
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