マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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歩く道・下ツ道紀行文

2010年04月15日 07時57分12秒 | 民俗の掲載・著作
昨年の11月9日だった。突然の紀行文依頼が舞い込んだ。

奈良県のHPや関連書籍に対して「歩く奈良の魅力」を執筆してほしいということだ。

実際に歩いた感想、道をテーマにして、奈良を巡る観光客に向け体験紀行文を発信する企画だという。

その前週あたり、依頼者は大和郡山市内を訪れ施設に立ち寄られた。

そのときに話した下ツ道などの内容に興味をもたれ依頼したという。

発刊した「奈良大和路の年中行事」も拝読され、この人なら奈良の魅力を語れるであろうと思っての執筆依頼。

テーマは「古代の幹道・下ツ道を歩く」。

原稿主旨は幹道の概要、敷設の意味に関連路の太子道、上ツ道、横大路などにもふれて、奈良を訪れたことのない観光客に向けて、歩く魅力を発信するというわけだ。

民俗行事を知っているので、独自の視点で奈良の楽しみ方を是非ともということだが、私のような浅学しか持ち合わせのない者でいいのだろうか。

行事のことはある程度語ることができるが、歴史文化となると専門的知識の持ち合わせがないので自信がない。

とは言っても歩く道や景観などは体験しているので私なりの魅力は語れる、と思う。

数ヶ月前、ノガミ行事と地域分布について整理したことがある。

藤原京から平城京の間にある河川とノガミ行事地域の地理的関係。

都ができる前からあったとされる条理に人工的に作られたと思われる直線的な川の存在は前から気になっていた。

川とノガミの関係を書き出すと調べなくちゃならんことが多々でてくる。

歴史的背景を含め、それらは専門領域の先生方にお任せするとして執筆を受諾した。

伏線、エピローグなど構成はどうするか。

1300年の歴史を現代の風景にあわしてどう語るか。

古代の幹道が発掘されたのは1970年代。

その後の学術調査は進んでいないので書き辛い。

当て推量で執筆するわけにはいかない。

依頼者と「思い」をメールでやりとりしているうちに構成が定まった。

そうなればペンならず、キーボードタッチの速力が増した。

考証ごとはけっこう時間がかかったことを思い出す。

それがようやく発刊になった。

山と渓谷社から出版された「奈良さわやかさんぽ」だ。

ページをめくったらどこにも名前がない。

不採用だったんだ。こ

ういうことはあると想定していたので特段落ち込まない。

その夜、依頼者からメールが届いた。

県のHPに掲載される予定で最終稿の確認だった。

誌面は特に問題はないが、肩書きが作家になっていた。

それを見たかーさんが椅子から落ちそうになった。

たしかに写真の提供を求められたわけでなく紀行文だけの依頼だった。

間違えられても不思議ではないが「作家」は堪忍してほしい。

http://www.pref.nara.jp/miryoku/aruku/

(H22. 3.18 記す)

予定稿が飛んだ

2010年04月09日 08時28分52秒 | 民俗の掲載・著作
新聞社から電話があった。

誠に申し訳ないが本社の特集が入ったので一週ずれるという。

大ニュースが発生すれば飛ぶということは聞いていたが特集とは。

この時期は二月堂のお水取り。

その特集が三日続くという。

ずれこむとなると予定稿がすべてにわたって一週間遅れ。

予定稿は当事者の方々に検証してもらっている。

そうなればえらいことになる。

十か所もお詫びに回らなければならない。

仕方なく予定稿を見てもらっていた代表者にお詫び申しあげた。

事情を説明し丁重にお詫びした。

その行事は雨で散々だったと話される。

予定稿が飛んでしまってさらなる追いうち。

今年はそういう年だったのだと仰る。

ほんまに辛いです。

(H22. 3. 9 記)

タイトルは町家のおひなさま

2010年04月02日 08時45分44秒 | 民俗の掲載・著作
つながりの記事を読んでいたかーさんが言った。

私らが歌っていたのは「お内裏さーまに、おひなさま」やで、記事には「おひめさま」になってるよと言った。

とんでもない間違いをしてしまった。

おひなさまの唄は確かに「おひなさま」や。

取材していた私は「おひめさま」に聞こえたような気がする。

もっとも宮中や貴族の雛遊び(ひいなあそび)が発展したもので「雛」は小さく可愛いことを意味する。

内裏は宮廷の皇室ご夫妻。

お内裏さまは天皇であられ横に皇后がおられる形態を模したのが雛人形。

唄に出てくる「おひなさま」は雛人形そのものであって、お内裏さまに対して皇后は「お姫さま」である。

だから「おひめさま」でいいのだとかーさんに返事した。

(H22. 3. 1 SB912SH撮影)

タイトルは豊作の予祝

2010年03月06日 07時33分42秒 | 民俗の掲載・著作
横田町の八幡神社で行われる春祭りは長寿の祝いと豊作を願う予祝の行事が合わさっている。

ドン、ドン、ドンと町中に響き渡る太鼓の音は春を呼んでいる。

前年に苗代へ供えられている祈祷札を拝見した。

それが春祭りでたばったお札だった。

GWの頃、各地域で行われている苗代の水口祀り。

それはどのような形式で供えられているのか。

お札はどこの祭祀で授かってくるのか。

これらの分布状況は今後も継続して調べねばならない。

(H22. 1.31 SB912SH撮影)

奈良版に毎週水曜日連載

2010年02月21日 08時40分05秒 | 民俗の掲載・著作
1月6日から産経新聞で県内の行事を紹介する連載が始まった。

これから一年間、“奈良版”の毎週水曜日に掲載される。

シリーズの名称は「やまと彩祭」だ。

第一回目に山添村管生の山の神を紹介した。

誌面は想定以上に大きく、カラー写真がどどーんと迫ってくる。

その誌面をカメラのキタムラ奈良南店が紹介してくださった。

お願いをしていたわけではなかったですが、お店の計らいで産経新聞の切り抜きをデカデカとアップ。
ありがたいことです。

連載が始まった翌週の13日は下永のヨロイ吊り、20日は北椿尾の寒施行。

健康維持に留意して今後も知られざる民俗行事を発信させていただきます。

(H22. 1.20 SB912SH撮影)

一年間の連載

2010年02月21日 08時31分34秒 | 民俗の掲載・著作
奈良大和路の年中行事』の本が支局に届いたとK産経新聞記者から連絡をいただいた。

2週間ほど前に民博で取材を受けた際にこんなことを考えているのですと言われていたあれだ。

なんでも局次長が奈良の歳時記に感心をもっておられているそうだ。

そこへこの本のことが話題になったという。

それは年間を通じて新聞に掲載していくという構想だ。

毎週、毎週に奈良の行事を伝えていく。

平城遷都1300年の年でもあるからこういう企画が通るのではと思った。

支局長がうんと言えば、の話だが。

掲載するとなると12文字50行で600文字。

結構な分量になる。

出版本からそのままでもいいという。

それは版元も許し難くまずいだろう。

おそらく書き直しになるであろう。

写真が入るので、そこまでの文字数にはならないらしい。

市広報市「つながり」に四苦八苦して文章を書いている。

それが毎週というピッチになる。

50週ぐらいの原稿を書きだめていかんとあかんペースになりそうだ。

私にとって本年はなんやかやとビッグイベントが続いた。

出版前には『大和郡山・天理今昔写真集』に祭りのコラム記事を執筆した。

民博写真展はそろそろ終了。

カメラのキタムラの個人展はすでにスタートした。

そして、したためた奈良の道の紀行文を出稿したばかり。

来年はゆっくりと過ごしたいと思っていたが無惨にも夢は消えそうだ。

その二週間後、掲載が決定したと連絡が入った。

一回目の締め切りは12月18日で掲載は翌年の1月5日、7日辺りになるそうだ。

連載される予定で出稿しなければならないが大きなニュースがあれば「飛ぶ」という。

予め年間出稿計画をしておいたほうが良さそうだ。

(H21.11.25 打診)

タイトルは繞道火の道

2010年01月06日 08時48分33秒 | 民俗の掲載・著作
いつもなら奈良を代表する風景写真を要求される。

それも昼間の写真だった。

今回は違った。

行事の写真を採用したいと話す。

先般、発刊した「奈良大和路の年中行事」を知った隣人は既に決められていた。

それが桧原神社の繞道祭だった。

届けられた暴追だより。

ページを捲って拝見した。

なんと廣瀬神社の砂かけ祭りが載っている。

空白ができたので編集しておいたという。



撮り直ししなければならないと思っているが、当日はあまりにも行事が多い。

いつになったら行けるのだろうか。

(H21.12.13 SB912SH撮影)

奈良大和路の年中行事

2009年12月30日 00時09分01秒 | 民俗の掲載・著作
初の著作本を9月末に発刊しました。

京都の淡交社から出版されました「奈良大和路の年中行事」です。

大小取り混ぜた300枚ほどの祭り行事写真が掲載されています。

未だかってない映像と解説で奈良の祭りや行事を紹介しました。

出版社の淡交社に紹介されています。

次ぎに挙げるキーワードを聞いたことがありますか。

そんなん知っとるで、見たことも聞いたこともあるでが30個以上あればそれ相当な専門家。

30~20個では民俗行事通。

10個ぐらいやったら知ってるでぇという方はそれなりに活動をされている。

ぜーんぜん、そんなの聞いたことないなという方はライフステージが違うんでしょうね。

こんなの特に知る必要もありませんよぉ。

だってねぇ、まほろば検定でも出題されるようなシロモノではないのですから。

ただね、なんじゃこりゃと興味を示されたら『奈良大和路の年中行事』の巻末索引頁を開けてほしい。

謎のキーワードはこの本に隠されているのですから。

買ってくださったらもっと嬉しいんですけど。

1.一万度ワーイ
2.いっぱいだまし
3.イノコ
4.ウタヨミ
5.ウゥワハイー
6.おせんどう
7.オドリコミ
8.オハキツキ
9.デンソソ
10.ガクウチ
11.キョウワウチ
12.ゲー
13.コウリトリ
14.ゴクカツギ
15.コグツ
16.子出来オンダ
17.ザザンザー
18.スコ
19.センバン
20.ダイビキ
21.チャンゴカゴ
22.でんでらこ
23.デンデン
24.トーニンワーイ
25.ドサン箱
26.ドテンコ
27.ネンネンさん
28.バタランバタラン
29.ハッタハン
30.ハナガイ
31.ヒキアイモチ
32.ピッピラ
33.フショ舞
34.ベンズリ
35.ホーエッサイ
36.ホーランヤ
37.ホーロン
38.マジャラク


タイトルは簾型の注連縄

2009年11月28日 07時35分43秒 | 民俗の掲載・著作
注連縄を購入して玄関に飾り付ける。

現在では一般的な風景で、年末にはスーパーなどの店先に山積みされている。

昨今は車に飾っているのを見かけたことがない。

本来は歳神さんを迎える標の注連縄。

昔は手作りが普通だった。

注連縄の形にはいろんなものがある。

豪華だと思ったのが簾型だ。

市内を含め県内で見かけたときは嬉しく思う。

(H21.11. 3 SB912SH撮影)