マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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続、瀧ノ蔵神社御頭渡し

2006年02月13日 09時11分21秒 | 桜井市へ
目出たい祝い唄の「高砂」を唱和します。

「ところは高砂の 尾上の松も歳ふりて 老の浪もよりくるやー 木の下陰の落葉かーくなるまーでー 命長らえてーなおいつまでも かいきの松ー それも久しきためしかな そおれえも久しきためしかーなー」

「四海波しずかにて 枝を鳴らさぬ御代なれや あいにあいの松こそめでたーかりけり げにや仰ぎてもことも おろかやーかかる世に 住める民として豊かなる 君の恵みは有難たや きぃみのめぐみぃはありがたやー」  

(H18.2.5 Kiss Digtal N撮影)

瀧ノ蔵神社御頭渡し

2006年02月13日 09時03分52秒 | 桜井市へ
樹齢400年の権現桜で有名な長谷寺奥の院の瀧ノ蔵神社では一年間頭家宅で祀られていた御分霊(おんわけみたま)の還幸祭が行われます。

当日は早朝に12人衆が集まり仏式行事のオコナイも併行して祭事される珍しい神仏習合の祭りです。

頭家宅では一老、二老が竹筒にメシを詰めて搗き出し、丸めた半紙に入れた「ツキダシの御供」と煮豆を紐で通した「珠豆」を作ります。

そのあと頭家宅では一老と二役の宮司が神職となり神輿へ分霊神移し神事を行い、同神社まで里山を練り歩く還幸お渡りが始まります。

今年は拝殿の造宮しているため参籠所へ神さんを納めます。

オコナイを終えると、頭家の引渡し式が行われます。

「珠豆」は一老から三老に、「ツキダシの御供」は一老から六老らに配られます。

新頭家らが一老、二老らへお神酒を注ぎ、「ツキダシの御供」と分けた「牛蒡煮」を皆でいただきます。その際には目出たい祝い唄の「高砂」を唱和します。

(H18.2.5 Kiss Digtal N撮影)