ようごうの松。
三番目に所作される豊田楽の詞章には「ようごうの松」の語り文句が謡われます。
この語りは春日若宮おん祭の芸能各座が松の下式で所定の演技を披露する「影向(ようごう)の松」のこと。
「影向の松」は能舞台の背景に描かれている松のルーツであり、豊田楽神事芸能が今でも当地区で継承されています。
<豊田楽詞章>
壱番、「ようごうの松から松のようごうのおうごうの松 せいようの春のあしたには、門に小松を立て並べ 治まる年のしるしには 民のかまどに立つ煙 ようごうの松から松のようごうのおうごうの松 住吉の松、ふるや入道」
弐番、「鶴は千歳ふるとやきみみこがふる あずのまるやに住む人は、波がういてちぬうらの あさかがさとをならび見て、人をとうみるやすやすさ 鶴は千歳ふるとやきみみこがふる 万歳楽に、ふるや入道」
参番、「大前なる大前なる 亀は亀、鶴こそふりてまいやすの 鶴の子の、やしゃ孫の育とうまでも ところは栄えたまうべきや、君が代は 千秋楽に、すみや入道」
(H18.10.8 Kiss Digtal N撮影)
三番目に所作される豊田楽の詞章には「ようごうの松」の語り文句が謡われます。
この語りは春日若宮おん祭の芸能各座が松の下式で所定の演技を披露する「影向(ようごう)の松」のこと。
「影向の松」は能舞台の背景に描かれている松のルーツであり、豊田楽神事芸能が今でも当地区で継承されています。
<豊田楽詞章>
壱番、「ようごうの松から松のようごうのおうごうの松 せいようの春のあしたには、門に小松を立て並べ 治まる年のしるしには 民のかまどに立つ煙 ようごうの松から松のようごうのおうごうの松 住吉の松、ふるや入道」
弐番、「鶴は千歳ふるとやきみみこがふる あずのまるやに住む人は、波がういてちぬうらの あさかがさとをならび見て、人をとうみるやすやすさ 鶴は千歳ふるとやきみみこがふる 万歳楽に、ふるや入道」
参番、「大前なる大前なる 亀は亀、鶴こそふりてまいやすの 鶴の子の、やしゃ孫の育とうまでも ところは栄えたまうべきや、君が代は 千秋楽に、すみや入道」
(H18.10.8 Kiss Digtal N撮影)
奈良県の東北部に位置する山添村東山地区辺りの各地では、秋祭りに際して神事芸能の田楽が奉納されます。
北野では最年長者が順にあたるトーヤと渡り衆7人が天神社で演技されます。
侍烏帽子(つば黒烏帽子)を被り素襖姿を纏った渡り衆は田楽奉納集団とされ、公民館に集まり御幣や竹の笛を手作りして、田楽の所作を演じます。
今日は秋大祭の宵宮の日。
陽が沈むころ、渡り衆の一行は太鼓、笛、ジャラジャラと呼ばれるササラ編木を手に持って一の鳥居を潜り、長い階段を登ってきます。
階段前の小さな橋では氏子さんが提灯を持って一行を迎えます。
到着するとすぐさま舞床と称される拝殿に上がります。
渡り衆のうち最年少者3人がジャラジャラを中央のコモの上に置いて、扇で煽ぎまわります。
さらに目出たい言葉が連なる詞章を唱えて「ホーデンガク(豊田楽)」を行います。
このホーデンガクは翌日の本祭を加えて合計12回繰り返します。
氏子らのハナに応えてさらに舞の回数が増える場合もありますが、今日の宵宮では6回の演技を繰り返されました。
扇を広げて大きな動作で煽ぐのは、食生活に欠かせない火をおこす所作といわれています。
奉納演技を終えると参籠所に場を移すと、氏子総代らは当屋長老と孫男児を前に奉納舞の御礼を申し述べます。
(H18.10.8 Kiss Digtal N撮影)
北野では最年長者が順にあたるトーヤと渡り衆7人が天神社で演技されます。
侍烏帽子(つば黒烏帽子)を被り素襖姿を纏った渡り衆は田楽奉納集団とされ、公民館に集まり御幣や竹の笛を手作りして、田楽の所作を演じます。
今日は秋大祭の宵宮の日。
陽が沈むころ、渡り衆の一行は太鼓、笛、ジャラジャラと呼ばれるササラ編木を手に持って一の鳥居を潜り、長い階段を登ってきます。
階段前の小さな橋では氏子さんが提灯を持って一行を迎えます。
到着するとすぐさま舞床と称される拝殿に上がります。
渡り衆のうち最年少者3人がジャラジャラを中央のコモの上に置いて、扇で煽ぎまわります。
さらに目出たい言葉が連なる詞章を唱えて「ホーデンガク(豊田楽)」を行います。
このホーデンガクは翌日の本祭を加えて合計12回繰り返します。
氏子らのハナに応えてさらに舞の回数が増える場合もありますが、今日の宵宮では6回の演技を繰り返されました。
扇を広げて大きな動作で煽ぐのは、食生活に欠かせない火をおこす所作といわれています。
奉納演技を終えると参籠所に場を移すと、氏子総代らは当屋長老と孫男児を前に奉納舞の御礼を申し述べます。
(H18.10.8 Kiss Digtal N撮影)