マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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六所神社宵宮奉殿楽

2006年11月30日 08時35分15秒 | 山添村へ
奈良県の東北部に位置する山添村東山地区辺りの各地では、秋祭りに際して神事芸能の田楽が奉納されます。

峰寺の六所神社で奉納されるジンパイは、峰寺、松尾、的野の3カ大字から一年交替で選ばれた渡り衆8人が演技します。

宵宮の日、トーヤ宅でヨバレをいただいた渡り衆は、お渡り前にお風呂をいただき身体を清めます。

素襖姿の装束に着替えると、ヒワヒワと呼ばれる弓を持った一老を先頭に、ガチャガチャの編木、笛、太鼓に鼓を手に持って、道中を演奏しながら同神社までお渡りをします。

到着した一同は同神社拝所の前に整列して拝礼を行い会所に上ります。

三カ大字の氏子総代を前に一老がお渡りで参ったことを挨拶しお神酒をいただきます。

ヨバレをいただいたあとに拝殿に赴きジンパイ(神拝)と呼ばれる奉殿楽(ホーデンガク)を奉納披露します。

笛や太鼓に鼓の吹奏が行われるなか、渡り衆のうち三人が楽器を床に置いて、扇で煽ぐ所作を行います。

奉納を終えた一行は、地区の人々に見送られてトーヤ宅へ戻っていきます。

(H18.10.14 Kiss Digtal N撮影)