マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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水間八幡神社当人参籠

2006年11月12日 08時33分01秒 | 奈良市(東部)へ
奈良市東部の山間部の秋祭りでは田楽と呼ばれる中世からの芸能の奉納が数多く見られます。

深夜に宵宮田楽奉納が行われる奈良市水間町の八幡神社。

当屋神事が執り行われている間、選ばれた当人は当屋のお渡りが到着するまで、参籠所で宵宮祭りの準備を整えます。

午前中にモチを搗き「ホウダイ」と呼ばれるお供えを90個作ります。

藁を編んだ棒状の中に茹でたシブ柿と2個のお餅を入れています。

真ん中のオカネモチには硬貨銭が埋め込まれています。

お金持ちになるとか、お腹がはらむようにという意味があります。

また、モチは男性、オカネモチは女性、カキは子供を表わし夫婦円満も意味しているそうです。

一方、モチを菰藁の中に包んだコモモチも用意され、これらは豊作を感謝して秋祭りの日に地区の全戸に配られます。

宵宮が終わると参籠所は当人が泊まる篭り所になり、各当人は家から蒲団を持参してきます。

(H18.10.8 Kiss Digtal N撮影)