マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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中山町・ちゃんちゃん祭のチンマキ材の菰干し

2020年01月04日 08時42分09秒 | 民俗あれこれ(干す編)
隣町の天理市柳本町の民俗探訪をし終えて国道に出る。

そこから奈良市内に向けて走ろうとしたときである。

ふと思い出した中山町。

今年の5月3日、4日に続いて12日も立ち寄った中山町。

苗代の水口まつりの在り方を探索していた。

それから2カ月も経過したら田んぼはどのようになっているか。

それを見たくなって寄り道する。

集落南の一角を見届けてUターンしようとした路地に衣類を干してある場があった。

ハンドル切替していたときである。

えっ、これは何と思って停車して拝見。

山のように積んだ長い葉がある。

これはカヤ干しであろうか。

辺りを探索してみれば耕運機などの大型農機具を格納する小屋の前にも広げていた。

向かい側に門扉がある。



その傍にも干しているし、カド庭にもある。

お住まいする人に尋ねてみたくなったカヤ干し。

何らかの行事に用いるために干していると判断して、呼び鈴を押す。

何度も押してみるが反応がない。

仕方ないから玄関前まで出向く。

屋内からテレビの音声や話し声が聞こえる。

どうやら不在ではなさそうだと思って大きな声をかけたら、反応があった。

顔をだされた婦人はちと耳が遠い。

呼び鈴はどうやら聞こえなかったようだ。

それはともかくカヤ干しのことを尋ねてみる。

その答えはカヤでなく真菰である。

そう話してくれたのはお若い方。

孫さんのようである。

これは4月1日に行われる大和神社の大祭であるちゃんちゃん祭りに用いられるチンマキ(粽)の原材料であった。

今年は雨天続きで天日干しができなかった。

前日、当日は快晴の天候状態になったので天日干しをしていたということであった。

ちゃんちゃん祭の神事は中山町にあるお旅所で行われる。

干していたチンマキ(粽)は束にしたもの。

それを中山町の人たちが参拝者に向かって放り投げる。

放り投げる「ことは存じていたが、原材料が真菰だったとは・・・。

(H30. 7.10 SB932SH撮影)