マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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柳本町・民俗探訪その3

2020年01月08日 08時06分38秒 | 楽しみにしておこうっと
この日は、天理市柳本町新町中・五智堂境内に建つ薬師堂行事取材。

早めに着いたから少し足を伸ばして民俗探訪。

行先は、同市・柳本町大海(おおがい)。

遠田町と結ぶ南街道筋である。

前年の平成29年12月31日

大晦日に行われる地域調査に訪れた同地。

気になる場は庚申塔。

大神宮はないが、可能性も考えられるかな、と思って走ったがやはりない。

だが、その通りに建つ1軒のお家。

まさかと思ったそのお家の玄関軒に揚げた庚申塔婆が見つかった。

5段切込みに梵字が見えたがが、願文は判然としない。

掲げてから随分と年月が経過しているように思えた庚申塔婆。

不在のような感じに思えたので場を離れて東上する。

2日前の10日に訪れたときである。

南北を貫く街道辻に伊射奈良岐神社の地を示す指標があった。

なにかの折りに調べていたネット調査に柳本町の年中行事をPRするパンフレットが見つかった。

その頁にあった伊射奈岐神社の行事。

大和し美し(※うるはし) 柳本」に同神社に御田植祭日程が記載されていたので、一度は訪問してみようと思って車を走らせた。

天理市柳本町に鎮座する伊射奈岐神社は、国道169号からもわかる所在地。

夕刻ともなれば自動的に灯される灯籠の電灯でわかる所在地である。

駐車場らしきところに停めて参拝した伊射奈岐神社。

潜る鳥居左下に手水鉢があった。

念のためと拝見した手水鉢に「天満宮」名の刻印がある。

年代は「貞享二(1685)之六月吉良日」。

330年ほど前の伊射奈岐神社は「天満宮」と呼ばれていた。

(H30. 7.12 SB932SH撮影)